この2013年のファーストと、2016年にセカンド、そのたった2作に残して消えてしまったギリシャのマヌーシュ・スウィング・グループ、ガジョ・ディロ、女声もバックもギターも、イイ雰囲気出してますねえ。ジプシー・スウィング&オールド・タイミー・ジャズに、じんわり漂うレベーティカ〜ライカの香り、たまりません! 1 Μπαξέ Τσιφλίκι (Ba …
続きを読むこの2013年のファーストと、2016年にセカンド、そのたった2作に残して消えてしまったギリシャのマヌーシュ・スウィング・グループ、ガジョ・ディロ、女声もバックもギターも、イイ雰囲気出してますねえ。ジプシー・スウィング&オールド・タイミー・ジャズに、じんわり漂うレベーティカ〜ライカの香り、たまりません! 1 Μπαξέ Τσιφλίκι (Ba …
続きを読むバビス・ゴレス(1947-2015)パトラ生まれ、幼い頃からレベーティカのSPを聞いて育ち、8歳でギターとウードを弾きはじめ、12歳からブズーキを弾いたといいます。1964年からパトラのカフェでプロとして演奏をはじめましたが、デビュー・アルバムはこちら、1982年のコロンビア録音となります。 古いレベーティカに深い造詣を持ったリヴァイヴァリストとして、多くの …
続きを読む★ベーラ・ラカトシュ&ザ・ジプシー・ユース・プロジェクト/ハンガリアン・ジプシー音楽の新世代 世界でもっともジプシー人口の多い国の1つであるハンガリーから、新世代のジプシー・バンドが登場した。 ベーラ・ラカトシュ率いるこのグループは80年代の終わりに結成。メンバー全員母国語としてロマニー語を話すという生粋のジプシーたちだ。彼らはハンガリーのジプシー音楽では必 …
続きを読むスイスのレーベル、ボンゴ・ジョーが『LA CONTRA OLA – SYNTH WAVE AND POST PUNK FROM SPAIN 1980-86』の姉妹編として放ったコンピレーション。1983年から90年にかけてのスペイン産アンビエント、20トラックを収めています。ルイス・デルガドやスソ・サイースといった、リーダー作やプロデュース作など …
続きを読む南欧地域のトラッド・フォークを素材に、エレクトロ仕立てに加工する男女4人組ユニット、ラディオ・トゥッティ&バリッラ・シスターズによる2021年のセカンド作。18年の前作『サイケデリック・タランテッラ』では南イタリアをネタにしていましたが、本作ではスペイン北西部ガリシア地方を主材料としています。女声+パンデイレータ(タンバリン)で綴られるガリシア民謡をデジタル …
続きを読む2021年ミュージック・マガジン / ワールド・ミュージック部門ベスト10 〜 6位に入ったCDですね、松山晋也さん曰く「伝統音楽の真髄を捉えた欧州現代人の表現の好例」とのこと。>こちらでも紹介されました(無断リンク陳謝&感謝)! フランス中央高地、コレーズ県チュール近くの村、サンサルヴァドルの二組の兄妹を含む幼馴染みの6人が結成したオック語トラッド・グルー …
続きを読むレラ・パパドプル(1933-2009)、アテネで生まれ、子供の頃からレベーティカに親しむ傍ら、裕福な家庭に生まれ、ピアノを習い音楽教育を受けるも父の会社が倒産、ピアノをアコーディオンに持ち替え、十代の後半からステージに上がり、マルコス・ヴァンヴァカリスやヤニス・パパイオアーヌはもとより、ヴァシリス・ツィツァーニス、マノリス・ヒオティス、ザンベータス、グリゴリ …
続きを読む★ラス・ヨローナス/ソークド 雑多な音楽性と思慮深い詩の世界が魅力の女性フォーク・トリオが、ベルギー・ブリュッセルから登場! SSWのラサ・デ・セラやラッパーのノーネームといった女性アーティストらに触発され、ベルギー・ブリュッセルで結成された女性フォーク・トリオがラス・ヨローナス。出自の異なる3名それぞれの文化的背景を持ち寄り、アクースティック音楽とポエト …
続きを読むOriginally released in 1975 囚人ケリー、番号13、というような意味なんでしょうかねえ…、鉄格子の中で、死刑を待つ男なのかも知れません。ヨルゴス・ラウカス、1919年に生まれ、自らの名を冠したレコーディングは1945年が最初だったようです。ブズーキ奏者であり作曲家として、多くの歌手に曲を提供し、伴奏者として活躍したレ …
続きを読む● アンリ・サルヴァドール(1917~2008)は、フランスで最初にロックンロールを演った人でもあり、アントニオ・カルロス・ジョビンにも影響を与えたともいわれ、またジャンゴ・ラインハルト、ボリス・ヴィアン、ミシェル・ルグランらとも活動をした大御所です。● そんなアンリ・サルヴァドールのキャリアの中でも異色の時期である1969年~1978年に自宅のスタジオで録 …
続きを読む1 Adada Performer – Andy One, Piotr Dang, Wojciech Kucharczyk 2 Motho Performer – Lantana , MGB Bwoy, Dang, Kucharczyk 3 Smoke & Burn Performer – Duncan , EQ , Kaigon, MGB Bwoy …
続きを読む1991年生まれのサックス奏者アイセア・マルティアルトゥはスペイン・バスク出身で、18歳からはバルセロナで音楽を学びキャリアを積んできた女性プレイヤーです。本作は2020年のデビュー作。自身のアルト&ソプラノ・サックスに、フルート、トランペット、クラリネット&バス・クラリネット、テナー・サックス、トロンボーン、ピアノ、コントラバス、ドラムスのクールな雰囲気の …
続きを読むパデリス・キラマリオス、2016年ソロCDデビューの自作自演歌手でありながら、歴史家で詩人で文学者でもあるというマルチな男(2014年に最初の著作もあるそうです)、新作です。 この2021年の新作(4作目)、>前作も BOOK 仕様でしたが、曲ごとに見開きのイラストレイター&フォトグラファー共作となるイメージが展開されるBOOK仕様になっていて、視覚と聴覚で …
続きを読むスペイン・カタルーニャのシンガー/ギタリスト、アンナ・ルナによる2020年作。本作では自身の歌と多重録音での掛け合いヴォーカル&コーラス、ギターに、一部キーボードもキーボードも加えた、一人だけでの録音となっています(疫病禍での録音ということで、すべての犠牲者に捧ぐ、とジャケットに記載があります)。従ってサウンド面でのジャズ色などは濃くはありませんが、リュイス …
続きを読む1960~70年代のフレンチ・サイケロックやポップを集めたコンピレーションの第4集。本作では66年から74年までの16曲を収録。とはいえフランシス・ベベイの再発や変わったフランチもののコンピレーションをリリースするレーベル、BORN BADの製作なのでセレクトや曲順など全て面白いです。若者たちが叛乱を起こした1968年を挟む政治的動乱の時期でもあったわけです …
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