GWEN CAHUE ACOUSTIC QUARTET / MARGIN CALL

フランス北西部ブルターニュ地方のヴァンヌ出身で、ジャンゴ・ラインハルトに魅せられ、ビレリ・ラグレーンらが輩出したアルザス地方の首府であり、チャボロ・シュミットの移り住んだストラスブールで研鑽を積んだという、マヌーシュ・スウィングの若き俊英ギタリスト。2021年のセカンド・リーダー作です。19年の前作『Memories of Paris』はリズム・ギター、コン …

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MICHEL PORTAL / MP 85

何回入れても早々に売り切れてしまうので、も、ちょっと枚数揃えて再入荷です。ユーロ・ジャズにも詳しいDさんに、この人はどんな経歴の持ち主なんですか?と、お尋ねしたところ、いろいろご教示いただいたのですが、ジャズのことは皆目わからない当方ですので、よくわからりません、という顔をしていたんでしょう…。わざわざ、>こちらでご紹介いただきました。感謝!   …

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BELOUGA QUAETET / QUATUOR DE GALOUBETS, Tamborins

ガルベ(縦笛)&タンブラン(太鼓)を奏でる4人が集ったフランスはプロヴァンスのアンサンブル、ベルガ・カルテットの初アルバムです。英語で言うところのパイプ&テイバーによるスタイルは、プロヴァンスの伝統的な民衆音楽を下敷きにしていますが、4人編成による編曲の妙とでもいうか、素朴で親しみやすい中にも、聴くものを惹き付けるユニークな味わいを醸し出していて、その意味で …

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VOX BIGERRI / JORN 

フランスはオクシタニアの男声ポリフォニー・グループによる2020年作。18年の前作は、米国のジャズ・ドラマー、ジム・ブラックとのコラボレーションを試みたものとなっていましたが、本作では本来の姿に立ち返り、無伴奏で四声の美しいハーモニーを聴かせてくれています。とはいえ、前作に収録されたオリジナルの2曲目や、そしてビリー・ホリデイの名唱でもお馴染み「奇妙な果実」 …

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HK / DANSER ENCORE

6曲入りHK単独名義ミニ・アルバムCD新作です。コロナ禍のもと、2回目の外出禁止令が出た日、HK ことカドゥール・ハダディはアヴィニョンの自宅で、仲間とともに予定していたライヴ・ショーのリハーサルをしていたそう。で、その最中、彼らのショーは不要不急のものと見做され、コロナの感染につながるという理由で、キャンセルされたという知らせが届いたそう。その時、アイデア …

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ROMANE / SOIR DE TROTTOIR

ジャンゴ・ラインハルトのスピリットを継承するマヌーシュ・スウィング・ギタリスト、ロマーヌの2021年リリース作です。ヴァイオリンのローラン・ゼレール、コントラバスのローラン・ドゥラヴォーとのトリオによる録音。ストーケロ・ローゼンバーグの00年作『エレガーンス』からの本作タイトル曲を含む3曲をはじめ、過去のレパートリーを再演しています。新曲(?)と思しきボサノ …

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V.A. / NOUVELLE VAGUE, Les Musiques De Films 1957-1962 

フランスの新進気鋭の映画作家たちにより1950年代後半に巻き起こされたムーヴメント、ヌーヴェルヴァーグの映画音楽をピックアップした、仏フレモー社による3枚組アンソロジーです。ヌーヴェルヴァーグとジャズとの出会いとしてあまりにも有名な、マイルス・デイヴィスが音楽を手がけたルイ・マル監督の『死刑台のエレベーター』、ブラームスの楽曲を用いた同じくルイ・マルの『恋人 …

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FEIZ NOZ MOC’H / ATAU ATAV

フランス大西洋岸、ガスコーニュとブルターニュにまたがる現地トラッド系バンド3作目となる2018年作〜ブッキラボーな女声&男声をフロントに、ハーディー・ガーディー&ヴァイオリンのフリーキーなプレイ、加えて、変拍子を強調したパーカッシヴな演奏を繰り広げ、異彩を放ちます。 1. Triptik 09:07 2. Harri Chivalet 05:07 3 …

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LALALA NAPOLI / CAVALLUCCIO

フランスを拠点とする東欧ツィガーヌ(ロマ)バンドの最古参ブラッチのアコーディオン奏者として活躍してきたフランソワ・カスティエロが立ち上げたバンド、ラララ・ナポリの2021年のサード作です。タランテッラやタムリアータといった、ナポリのルーツ音楽のプログレ化とでも言うべき試みが炸裂。ヴォーカルとアコーディオンに、第2アコーディオン、木管&ギター、ヴァイオリン、コ …

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MICHEL GUAY et SIMON MARY / SONGS OF KABIR

1990年代から活動してきたインド系のエスノ・ジャズ・ユニット、ムクタの創設メンバーでフランスはナントのジャズ系ベーシスト/コンポーザー/アレンジャーのシモン・マリーと、カナダ生まれでインドで音楽を習得し、ムクタにも加わることになったシタール奏者/ヴォーカリスト/コンポーザーのミシェル・グアイと組んだ2021年作です。1440年生まれで1518年に没したとさ …

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BRAIN DAMAGE MEETS BIG YOUTH / BEYOND THE BLUE

フランスを拠点に1999年より活動を続ける、Martin Nathanのダブ・ユニット、ブレイン・ダメージの2021年作。これまでラス・マイケルやホレス・アンディ、グラウンデイションのハリソン・スタッフォードをフィーチャーしたアルバムや、2018年作には南米コロンビアの録音となりましたが、本作では1949年生まれのベテラン大物、ビッグ・ユースをジャマイカに訪 …

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