CESAR LOPEZ Y HABANA ENSEMBLE / CONTRASTES

セサル・ロペスは、1990年代のイラケレのサウンドを支えた天才的サックス奏者で、1997年に結成したハバナ・アンサンブルで5枚のアルバムをリリース。本作は、自身のグループ、アバナ・アンサンブルと、本来の姿である、キューバン・リズムをベースにしたジャズを全編にわたり聞かせてくれています。さらにサックス・カルテットをプラスし、初期の彼らを彷彿とさせるようなブラス …

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CONJUNTO CASINO / VOY A ELEVAR MI VOZ

ロベルト・エスピをリーダーにロベルト・ファス、パタートなどのスターを輩出した1940~1950年代の大人気名門バンド、コンフント・カシーノの伝統と名前を引き継ぐバンドの2010年作。カシーノはトランペット数本を軸としたすきっとしたブラス・セクションと小気味よい歌い口の歌手が、スピード感一杯の曲とフィーリン的なボレロを聞かせるバンド。本CDでもその伝統を引き継 …

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JUAN FROMELL Y LOS VAN VAN / ESO QUE ANDA – VAN VAN FEVER (2DVD)

ロス・バン・バンの新作は、2枚組のDVDとなりました。1枚目は、イアン・パドロン監督によるドキュメンタリー。歴代のメンバーや関係者へのインタビューを中心に編成されていますが、時折挟まれる1970年代の白黒映像はかなり刺激的。テレビ出演時の演奏やスタジオ・ワークの様子など、どれほど彼らの登場がキューバ音楽に刺激を与えたかが手に取るように分かります。皆とにかく若 …

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OMARA PORTUONDO / ROMPIENDO LA RUTINA, Tributo a Paulina Alvarez

まだまだ元気に一線で活躍する、キューバを代表する世界的歌姫、オマーラ・ポルトゥオンドの新作です。~オマーラの大先輩にあたり、ダンソネーテ(ダンソン歌謡)の先駆者でもある女性歌手パウリーナ・アルバレスのレパートリーの挑戦しています。しかも、パウリーナの当時の録音に、オマーラがオーヴァー・ダビングで歌う内容!パウリーナの歌に絡んだりハモったり、またコーラスを付け …

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ROBERTO FONSECA / LIVE IN MARCIAC

期待のキューバ若手ピアニスト新作は、09年/南フランスのジャズ・フェス”JAZZ IN MARCIAC” におけるパフォーマンス!自身のレギュラー・クィンテットとともに近年のアルバム収録曲をプレイ~白熱のラテン・ジャズを繰り広げています。DVDはNTSCリージョン・フリーなので、国内向けプレイヤーで再生可です。

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ADALBERTO ALVAREZ Y SU SON / EL SON DE ALTURA

現代ソンの巨人アダルベルト・アルバレス。2010年にデビュー35周年を記念したCD1+DVD2枚という豪華企画ライヴ盤が発売されましたが、本作はそれに続いて発売された全編スタジオ録音の新作です。一時期のパン・カリブ路線から00年代に入りルーツ指向に再度舵を切り直したアダルベルト、それ以降、充実したアルバムを発表し続けています。本アルバムもその路線を踏襲、ソン …

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V.A. / HERENCIA AFICANA

キューバ本国からは多分初めて発売された、本格的ラテン・パーカッション教則&歴史&分析DVD。アフロ・キューバンのパーカッションを多角的に極めるのに最適なDVDです。3つのキャプチャーから構成されています。第1キャプチャーは、キューバン・パーカッションの歴史。アルトゥール・ベタンコウト博士によるレクチャーが豊富な写真や図解と共に展開。アフリカ起源楽器のルーツに …

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OMARA PORTUONDO / REIR Y CANTAR

オマーラが子供たちのために歌った2010年に録音された新作です。全14曲中13曲がエンリケータ・アルマンサが作曲した曲で、どの曲もキューバ人なら誰でも知っている曲ということ~ただし子供のための音楽といっても子供だましなものは1トラックもなく、コンテンポラリー・ソンから始まりチャチャチャ、グアグアンコー、フィーリン、マーチ、ボレロ、グアヒーラ、ソン、キューバン …

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ORQUESTA REVE

1980~90年代にロス・バン・バン、アダルベルト・アルバレスと共に人気を分け合ったオルケスタ・レベ。人気以外でもフアン・フォルメルを始めとした名ディレクターを輩出し、キューバン・サルサのマナーの多くはこのオルケスタから出たと言われているほど重要な存在です。これは当時キューバ音楽に革命をもたらした画期的作品、68年録音。革新のキーはディレクターのエリオ・レベ …

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PELLO EL AFROKAN / MOZAMBIQUE A BORDO

キューバ革命後の新リズム、カーニバル音楽をアレンジした「モサンビーケ」のオリジネイターとして知られるページョ・エル・アフロカーン。大所帯のパーカッション、みんなが唱うボーカル、沢山のトロンボーンがうなりを上げる強烈なホーン、ハーモニー楽器なし、ベースさえ無し、このファンキーでアフロな感覚を押し出したページョのサウンドは62年に完成され、ニューヨーク・サルサの …

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CUARTETO LAS D’AIDA Y SU GRUPO / SOY LA MULATA

オマーラ・ポルトゥオンド、エレーナ・ブルケという、現代のキューバを代表する大女性歌手が若き日に参加していた4人組コーラス・グループ、ラス・デ・アイダの92年作。この時期は旧メンバーは残っていなくて、テレサ・ガルシア・カトゥルラがリード・ボーカルを取ってます。コーラス・グループのアルバムではありますが、タタ・グイネス、リカルド・レオン、リチャード・エグエスの演 …

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CUARTETO LAS D’AIDA Y SU GRUPO

オマーラ・ポルトゥオンド、エレーナ・ブルケという、現代のキューバを代表する大女性歌手が若き日に参加していた4人組コーラス・グループ、ラス・デ・アイダの82年作。この時期は旧メンバーは残っていなくて、テレサ・ガルシア・カトゥルラがリード・ボーカルを取ってます。たぶん当時行っていたナイト・クラブでの仕事のレパートリーを録音したのではないかと推測できる内容。1、2 …

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JULIO GUTIERREZ / CUBAN JAM SESSION VOL.2

ラテン音楽ファンには言わずと知れた、デスカルガの歴史的名盤にして定番、パナルトの1950年代のキューバン・ジャム・セッション・シリーズの第二弾。フリオ・グティエレスのディレクションとクレジットはありますが実際はペルーチンではないかとも言われています。アレハンドロ・ビバール、エミリオ・ペニャルベール、オスカル・バルデス、ワルフレード・レジェス、サルバドール・ビ …

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JULIO GUTIERREZ / CUBAN JAM SESSION VOL.1

ラテン音楽ファンには言わずと知れた、デスカルガの歴史的名盤にして定番、パナルトの1950年代のキューバン・ジャム・セッション・シリーズの第一弾。フリオ・グティエーレスのディレクション、ペルーチン、アレハンドロ・ビバール、エミリオ・ペニャルベール、オスカル・バルデス、ワルフレード・レジェス、ホセ・アントニオ・メンデス、エル・グラン・フェジョーベなどスタジオで活 …

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LOS REYES 73

73年結成のキューバン・サルサ・バンドのセカンド・アルバム。USファンクとキューバン・リズムを溶け合わせたドラムとパーカッションのコンビネーションは当時のキューバでしか聴けなかった独特のグルーヴ!ロス・バン・バン、JPTなど一連のアーティストと共通点も見受けられますので、当時リズムの革新を競い合っていたのでしょう。それを聴くためだけに買ってもソン無しですが、 …

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LOS REYES 73 / BAILA MI SON

73年結成のキューバン・サルサ・バンドのデビュー・アルバム。USファンクとキューバン・リズムを溶け合わせたドラムとパーカッションのコンビネーションは当時のキューバでしか聴けなかった独特のグルーヴ!ロス・バン・バン、JPTなど一連のアーティストと共通点も見受けられますので、当時リズムの革新を競い合っていたのでしょう。これを聴くためだけに買ってもソン無しですが、 …

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ORQUESTA CUBANA DE MUSICA MODERNA

本盤は、あのキューバのバカテク集団イラケレの母体となった伝説のオルケスタ、1967年のライヴを収録したCDです。アルマンド・ロメウとラファエル・ソマビージャのもと集められたのは、若きチューチョ・バルデース、パキート・デ・リベーラ、アルトゥーロ・サンドバル、オスカル・バルデース、エンリーケ・プラー、ホルヘ・バローナといった後にイラケレを結成する面々に、さらにカ …

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OMARA PORTUONDO / ESTA ES

キューバの歌う人間国宝オマーラ・ポルトゥオンドのソロ3作目、60年代末録音と推測されるアルバム。音楽監督は後年USA移住後、グロリア・エステファンの名作”ミ・ティエラ”のアレンジで大成功を収めるフアニート・マルケス。彼自身が弾くジャジーなエレキ・ギターも大活躍します。フアニートは作曲でも大活躍で当時の新リズム、パカーの1、4、12曲目、シングルでも発表された …

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OMARA PORTUONDO / OMARA

キューバの歌う人間国宝オマーラ・ポルトゥオンドのソロ2作目、67年録音と推測されるアルバム。演奏はキューバ音楽史上最大のビッグ・バンド、オルケスタ・クバナ・デ・ムシカ・モデルナとテレビ局ICRTのオルケスタ。ゴージャスなフル・バンドのサウンドはアレンジもこってりしていてとにかく豪華。そしてオマーラの声はそれ以上に大きな存在感で響きます、さすがです。今の耳で聴 …

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JOSE ANTONIO MENDEZ / USTED …EL AMOR …Y

おそらく1959年頃のリリースとなるメキシコRCA録音サード・アルバムのオリジナル複刻(ジャケはオリジナルではありませんが)~このアルバム、バックの演奏はより豪華なオーケストレーションとなり、ジャジーなホーンズもフィーチュアーされる場面が多く、なんだか制作側に力が入っています。この辺が一番、メキシコで人気あった頃かも知れませんね。が、この作の後、革命の起こっ …

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