SEPTETO SON MATAMOROS / MATAMOROS SON

キューバ音楽の父ともいわれる真の巨匠ミゲール・マタモロスは、有名なトリオ以外にもセプテートやコンフントでも活動していました。本作は、そのミゲール・マタモロスのレパートリーを演じるグループ、セプテート・ソン・マタモロスの2017年作。ギタリストのダイロン・オルテガがプロデュース、フランシスコ・フェルナンデス・オルテガが音楽監督とアレンジを務め、トレスやトランペ …

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ALAIN PEREZ / EL CUENTO DE LA BUENA PIPA

イサック・デルガド・バンドなどで活躍した後、スペインに渡り、パコ・デ・ルシアのグループにも参加したベーシストのアライン・ペレス。キューバ録音の2020年作となります。ラテン・グラミーのサルサ・アルバム部門にもノミネートされた17年作『ADN』に続き、バイラブレなキューバン・サルサを全面的に展開した内容です。チャイコフスキーのピアノ協奏曲第1番の出だしを1曲目 …

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ISSAC DELGADO / LLUVIA Y FUEGO 

1980年代からキューバン・サルサを代表する歌手として活躍してきたイサック・デルガド。キューバに戻ってリリースした2016年のアルバム『メイド・イン・ハバナ』に次ぐ、19年作です。なんというか、抜群の安定感です。安定感といっても、けっして守りに入っているというのではなく、余裕たっぷりなエースの期待を裏切らない活躍というか、堂々とした横綱の立ち居振る舞いとでも …

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HERMANOS ARANGO / BENDITA GUANABACOA 

元エミリアーノ・サルバドールのグループ~エネヘー・ラ・バンダで、現キューバでナンバーワン・ベーシストといわれるフェリシアーノ・アランゴがディレクションを務めるエルマーノス・アランゴの2019年作。バンド名が示すように、ヴォーカル/パーカッションのエウヘニオをはじめ、フェリシアーノの男女きょうだいが結集したバンドです。ルンバやサンテリーアといったキューバのアフ …

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LUCIO LA NUEZ / DEJAME SER GUAJIRO

キューバのマタンサス州リモナール出身の歌手/作曲家ルシオ・ラ・ヌエスの2019年作です。タイトルからもうかがえるとおり、キューバのヨーロッパ系農民を中心とした田舎音楽グアヒーラをベースとするスタイルですが、ピアノやトランペットを含むコンフントをバックに、輪郭のしっかりとした歌声で、ソンやボレロ、クンビア、バチャータなどをこなし、コンテンポラリー・ソン系に連な …

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ELITO REVE Y SU CHARANGON / UEA !

1980年代キューバで圧倒的な人気を誇ってきたレベ・イ・ス・チャランゴン。名物リーダー=エリオ・レベが、97年に交通事故でこの世を去った後、その遺志を継いだ息子率いる“2代目”チャランゴンの2019年リリース作です。アルバム・タイトル&アルバム冒頭タイトル曲の「ウエアー!」とは先代父レベからの名物、バンドを鼓舞する雄叫び的掛け声ですね。2019年の来日時にも …

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LOS VAN VAN / MI SONGO

言わずと知れたキューバを代表するダンス・バンド、ロス・バン・バンによる2020年の50周年記念作! 幕開けはバン・バンの70年代のナンバーのヒット・メドレーで、「グアラレー」など時のヴィンテージな音作りを取り入れつつ現代に蘇らせています。以降も「アンダ、ベン・イ・ムエベテ」「エル・ブエイ・カンサオ」「サンドゥンゲーラ」「アスーカル」など過去のお馴染みレパート …

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MERCEDITAS VALDES / ACHE

キューバ革命の英雄の1人で国防大臣も務め、多くのヒット曲を作った人気作曲家でもあったフアン・アルメイダの要請により古都に設けられたスタジオのシボネイは、エグレムのサブ・レーベル的にも機能し、そちらでの作品はシボネイのロゴマーク入りでリリースされました。本作はそのシボネイのカタログからのコレクション。アフロキューバン・カルチャーの最高の研究者フェルナンド・オル …

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ATHANAI / REGRESAR 

1972年生まれのキューバのポップ・ロック系シンガー・ソングライターで、90年代後半からしばらくはスペインで活躍し、キューバに帰還したアタナイ。2018年作です。自作ナンバーを、大御所パブロ・ミラネースをはじめ、アイデー・ミラネース、リン・ミラネース、ダビ・トレンス、ケルビス・オチョア、ブエナ・フェなど人気アーティストたちのゲスト共演を交えて演じています。ロ …

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MONIKA MESA / LA SUERTE ES LOCA 

アナカオーナ、アスーカル・ネグラ、エネヘー・ラ・バンダなどでの活動歴のあるキューバン・サルサ系の女性歌手モニカ・メサの2019年作。トロンバンガ系のグルーヴィなサウンドによるサルサ系はもちろん、カメラータ・ロメウによるストリングスを配したボレロ、スペインのロス・ジャキスを招いたフラメンコ要素、ロス・パピーネスをフィーチャーしてのルンバ、カーニバル音楽コンガ、 …

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AZUCAR NEGRA / SOMOS AZUCAR

ティンバ~キューバン・サルサの重要人物の1人レオネル・リモンタ率いるアスーカル・ネグラの2019年作です。ティンバの雄バンボレオに結成当時から参加し、ハイラのテーマソングとのいえる名曲「私は誰のまねもしない(Yo no me parezco a nadie)」を作曲。その後そのハイラと共にアスーカル・ネグラを結成しました。ハイラがソロ活動の増加で脱退し、その …

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OMARA PORTUONDO & REGINA OROZCO / PEDAZOS DEL CORAZON

2019年には、生誕100周年となったベニー・モレーに捧げるアルバムをリリースするなど、精力的に録音をこなしているキューバの歌姫オマーラ・ポルトゥオンド。こちらも19年に発表となった、メキシコの女優/歌手で、本作の企画/プロデュースを手がけているレヒーナ・オロスコとの2枚組共演盤です。メキシコ/キューバ録音のここでは、メキシコを代表するソングライター、アルバ …

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FELIPE DULZAIDES Y LOS ARMONICOS / CANTA DORIS DE LA TORRE

ドリス・デ・ラ・トーレ、畢竟の名唱、セサル・ポルティージョ・デ・ラ・ルス作の “カンシオン・デ・ウン・フェスティバル” が収められたアルバムですね、ジャケは変わってしまいましたが、たった2枚しかないドリスの主唱アルバムの1枚、ということになります。やっぱり、アルバムで聴きたいですよね!   1.La Sitiera (Guajira Mambo) …

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ARSENIO RODRIGUEZ / PRIMITIVO

SMCからリリースされた1948 / 50年録音の10インチLP ” Estrellas Del Ritmo,  Montunos Cubanos” を聴いたジャズ系プロデューサー、テディ・レイグが、“プリミティヴ” な状態のキューバ音楽をレコーディングしたい旨、アルセニオに申し出、58年に実現した Roost 録音LPの復 …

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VICENTICO VALDES con Orquesta ‎/ ALGO DE TÍ

50年代のマンボ全盛時代にティト・プエンテ、ソノーラ・マタンセーラなど一流バンドを渡り歩いたビセンティコ・バルデース。マンボ、グアラーチャからボレロ、ランチェーラ、ボサノーヴァまで何でも歌いきる、一度聴いたら忘れられない独特な節まわしで、カリブ〜ラテン・アメリカ全土で幅広い人気を掴んだキューバ出身の歌い手でした。本作は1960年のNY  SEECO …

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