JOSEF JOSEF / JOSEF 

ユダヤ系ポーランド人移民の家系のもとパリに生まれ、マヌーシュ・ジャズ系のグループ、レ・ジュー・ノワールの中心人物などとして活躍してきたヴァイオリニスト/ヴォーカル/コンポーザー、エリック・スラビアックを中心とするユニット、ヨーゼフ・ヨーゼフの2019年の初アルバム。ユニット名は、ロシア出身で米国に移り住んだネリー・カスマンが1923年に書いたイディッシュ・ソ …

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LOLOMIS / RED SONJA

女性ヴォーカル、ハープ、フルート、パーカッション&キーボードのアンサンブルからなるフランス4人組、ロロミスの3作目〜多分に妄想というか夢想を膨らませながら、バルカン近東方面へと広がっていく音楽性が、ヒップホップ&エレクトロニカを緩く通過して生まれたようなエスノ・ポップ風味が心地よく響きます。が、しかし、ブルガリア語、グルジア語、セルビア語、ロマニ、マケドニア …

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MARIO ‎/ M’ ENA CHAMOGELO

マリオ(・コンスタンティニドゥ)、1945年テッサロニキ生まれ、母親がトルコ生まれなので、トルコの歌やアマネス(アマーン・ソング)を子守唄に育ったそうです。父は打楽器奏者であり、楽器制作者だったということで、その音楽的環境は申し分なし。70年代の初め頃からテッサロニキで歌い始め、シングルデビューは75年、翌年には60年代末にデビューしたテッサロニキの男性歌手 …

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VANGELIS KORAKAKIS & V.A. / KRITPTI

ブズーキ奏者にして歌い手、作詞作曲家の現役ヴェテラン、ヴァンゲリス・コラキカスの02年作です。自らも歌っていますが、どちらかと言えばブズーキ奏者としての魅力を楽しませてくれる作、というか、ゲスト満載、男女歌手を迎え、渋い現代レベーティカを綴った作でしょうか。なんてったって、ジャケ最高! 1 Σαμπάχ Mε Mπαγλαμά 2 Dimitris Stam …

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NILLA PIZZI / PLAYLIST

いかにも北イタリア出身のカンタンテ・フェミニーナらしい? 暮愁とでもいいますか、そこはかとなく透明に寂しい歌のあり方が素晴らしいですねえ…。ボローニャ出身、ニラ・ピッツィ(1919-2011)の1940〜50年代全盛期の魅力を納得させてくれる15曲。 その魅力のあり方は、歌謡音楽の地域性を越えて、まるで、レコード産業の成熟ととともに、インターナシ …

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VASSILIKI PAPAGEORGIOU ‎/ ELLINOTOURKIKA

2014年にトルコの KALAN レーベルからトルコ向けにリリースされたCDですね。こちらはそのオリジナル盤で、ギリシャ LYRA 2010年リリース作品です。アルバムの主である女性歌手、ヴァシリキ・パパゲオルギウ、年齢は不明ですが、レコーディング・デビューは1998年、オリエント〜インド〜アジア指向のドゥルガという作曲家のアルバム参加していました。その12 …

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PSARANTONIS, MARKOYANNIS / OTAN SE VLEPO TRAGOUDO

中世クレタ島のヴィザンティン・リラ(擦弦弓奏)を今の世に伝えるサラドニスことアンドーニス・シリオウリス(1942-)と、同じくクレタ島の伝統ラウト(6弦リュート)弾き、マルコヤニスことイオアニス・マルコイヤナーキス(1926 – 2017)2004年リリースの共演作、表題直訳『出あったら歌う』…そのとおりの内容。 Συρτά 1a Σ …

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TELLY HALL & MUSHTAQ

ポーランド系ユダヤ人の血を引く元スペシャルズ〜ファン・ボーイ・スリーのテリー・ホールと、UKのムスリム、元ファンダメンタルのムシュタクによる共演盤、デーモン・アルバーンほか、モンゴル / エジプト / アルジェリア / トルコ〜の、12歳の少女から72歳のクラリネット奏者まで多彩なゲストと作り上げた03年作。 1 Grow 5:53 2 A Gatherin …

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C. KARANTONIOU, P. PAPAIOANNOU, D. PAPACHARALAMPOUS ‎ / O CHOROS TON IMERON

1981年テッサロニキ生まれのギタリストにして作曲家、フリソストモス・カラドニウ、その友人の、同じくテッサロニキ出身、1980年生まれの歌い手、パノス・パパイオアーヌ、そして、ディミトリス・パパハララブスの歌詞という2015年作。ゲストでヴェテラン女性歌手、ディミトラ・ガラーニ、加えて若手女性歌手、ラブリニ・カラコスタが1曲づつ歌っています。ギリシャでなけれ …

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NATACHA ATLAS / STRANGE DAYS

2015年の作、“Myriad Road” >こちらで、イブラヒム・マルーフを制作に招き、ジャズ / ジャズ・ヴォーカルにアプローチした、ベルギーのモロッコ人街で生まれ育ったモロッコ=ユダヤ系女性歌手、ナターシャ・アトラスの新作 (2019) は、“Myriad Road” の試みの、もう一歩先に行くべく、ロンドン在エジプト人ヴァイオリニストにして作曲・編曲 …

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PANOS MOUZOURAKIS, MANOLIS FAMELLOS / MONOLOGUE FOR TWO

>こちらのパノス・ムズラキスと、>こちらのマノリス・ファメロスの連名アルバム2017年作です。曲作りはマノリスが担当、歌うのはパノスです。ゲストは>こちらマリザ・リズです!コンテンポラリーなグリークROCKとして、ギリシャらしさも満載、充実しています! 1 Το Μεγάλο Κανάλι 3:362 Κοιμάμαι Αργά 3:433 Φωτόσπαθ …

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DIMITRIS KARRAS / DON’T FORGET THE SUN, mia monadiki syllogi me 9 akykloforita tragoudia tou dimitri karras

元パンクロッカーだったというギリシャのSSW、ディミトリス・カラス(1971-)、08年アルバム・デビュー、リーダー・アルバムは本作で8作目(+デジタル・アルバム1作)ですが、こちらは自ら歌う2曲をあわせて、9曲を作詞作曲、アレッティ・ケティメやアナトーリ・マリオラ、カテリーナ・クーカ、ナターサ・カパスターナ等、9人の歌い手を招いて制作されたオムニバス形式の …

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A HAWK AND A HACKSAW ‎/ THE WAY THE WIND BLOWS

ORIGINAL LP RELESED 2006 / 2016 Limited Edition, Reissue LP&CD アコーディオン、ビオラ、ウード、ヴァイオリンにチェロ、そして、ピアノ、トランペット、サックスにチューバ、ユーフォニアムに加えてパーカッションという、東欧〜バルカン〜東地中海〜トルコ〜米西海岸〜メキシコを、追想と夢想で結ぶような …

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