MARIO ‎/ M’ ENA CHAMOGELO

マリオ(・コンスタンティニドゥ)、1945年テッサロニキ生まれ、母親がトルコ生まれなので、トルコの歌やアマネス(アマーン・ソング)を子守唄に育ったそうです。父は打楽器奏者であり、楽器制作者だったということで、その音楽的環境は申し分なし。70年代の初め頃からテッサロニキで歌い始め、シングルデビューは75年、翌年には60年代末にデビューしたテッサロニキの男性歌手、バビス・テニスとの連名アルバムを録音しますが、それから8年の空白を置いて1983年、ヴァシリス・カラス、ザフェイリス・メラス、アダ・アポストリドウといった歌い手たちと古いレベーティカのカヴァー集を連名でリリースしています。
その後、アテネに活動の拠点を移し、LYRA レーベルと契約、イズミール生まれのレベーティス、ホドロナコス(1926-)との連名アルバム”I Thessaloniki Sta Rempetika”(1988)をリリース、2年後には、テッサロニキ出身の作曲家ヨルゴス・ジカスとの連名で、ほぼ収録曲(1曲のみジカス)をマリオが歌った初のソロ・アルバムと言うべき “Svísta Óla” をリリースししました。この時、マリオは45歳でした。そのLYRA からの2枚のアルバムのヒットで、マリオの名はギリシャ全国区で遅咲きの女性歌手として知れ渡ったのでした。
本作は、ソロ・アルバムとしては90年作からから数えて4作目となる2006年作、1967年アマリアーダ島生まれの作曲家にしてブズーキ奏者、ディミトリス・リバノスがアレンジ、ディレクションを兼ねています。
レベーティカは少なめ、ややフォーキーなライカ風、エデフノといったタイプの曲が並び、いつになく軽い歌い口も聞かせるマリオですが、そこがまた得難いような気がしてくるから、流石!ですねえ…?

1.Καινούρια Μέρα 3:39
2.Έχει Ο Θεός 3:40
3.Ακόμα Σ’ Αγαπώ 3:28
4.Κανείς Δε Μένει Μόνος 3:25
5.Με Ρωτάνε Οι Φίλοι 4:11
6.Οι Πονεμένες Οι Καρδιές 3:02
7.Πάρε Το Δρόμο Σου 4:19
8.Αυτό Το Ρολόι 3:33
9.Σανίδα Να Πιαστώ 3:08
10.Μέσα Στον Κύκλο 4:05
11.Φοβάμαι 3:05
12.Με Τη Φωνή Λίγο Πνιγμένη 3:24

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