FATMA SUDEM / HAKIKAT

ハルク界の注目若手が新作を発表!  トルコ民謡“ハルク”のシーンからニューカマーが登場。ファトマ・スデムはいまから6年程前にデビューを果たした比較的若手の女性歌手。バーラマやズルナ、ネイ、伝統打楽器を中心とした伝統ハルクの伴奏をバックに、華麗なコブシまわしを伴った妖艶な歌声を存分に楽しませてくれます。最近の若手でここまで伝統に根ざした歌手は珍しいかも!?(サ …

続きを読む>

GETRON / YOK

高校の同級生で結成されたバンドのデビュー作!  トルコ伝統音楽の総本山KALANからの新譜は、珍しくポップな曲調の3人組バンド、ゲトロンのデビュー・アルバムです。高校のクラスメートたちが90年代に結成、バンド名も彼らが通った高校の名前に由来しているのだそうです。ここでは自由、愛、嘆き、子守唄などのさまざまなテーマのオリジナルを取り上げていて、アルメニア語で2 …

続きを読む>

LAURENT CAVALIE / A LA FRONTIERRA DELS GIGANTS

音楽史研究家としてオクシタニア民間伝承音楽の研究などにも取り組んできたというローラン・キャヴァリエ。オック語を操り、300曲以上の忘れられ掛けていた伝承曲を発掘したそうです。また一方でオクシタン・ポリフォニー音楽の現代的解釈を追求した女声ポリフォニー・グループ、ラ・マル・コワフェやオクシタン=ブラジルのノルデスチ・コネクションを標榜するグループ、デュ・バルタ …

続きを読む>

NEYZEN TEVFIK / “HIÇ”IN “AZAB-I MUKADDES”I

ネイザン・テルフィキ (1879-1953) 、詩人にしてネイ奏者、古典作曲家〜オスマン帝国下でも、共和制トルコの世にあっても、治世の不正腐敗に対しては風刺詩を持って応じ、生涯を通じて、幾度となく投獄される日々を繰り返した人です。 幼い頃、オスマン帝国末期のアルメニア人虐殺を目の当たりにして以来、てんかん発作に苦しみながらも英才教育を受け、フランス語、アラビ …

続きを読む>

CLAUDE NOUGARO & V.A. / 1955-1959, A La Recherche Du Son Qui Fait Sens

ジャズ世代のシャンソニエ、トゥールーズ出身のクロード・ヌガロの、1959年のファースト・アルバム以前のシングル録音&他者への提供曲集2CD!タイトル通り、50年代後半の録音集となります(CD1の1曲目は未発表曲だそうです…って、ラジオ録音?)。   CD 1  Claude Nougaro – Ses Premiers Titres   1 Di …

続きを読む>

GEORGIA RUTH / FOSSIL SCALE

2nd album, 2016 ウェスト・ウェールズ生まれのSSW、ケルティック・ハープを弾きつつ歌ったデビューは2013年、その3年後の2作目がこちら。ファーストにあったトラッド風味はより薄くなって(そこはかとないスコッツ訛りが、薄くトラッド風味を醸している曲もありますが…)、それでも、上質なアコースティックPOP女声をと聴いて魅力あり。 1 …

続きを読む>

V.A. / YUKI ALANI YAMAUCHI PRESENTS THE HISTORY OF HAWAIIAN MUSIC

山内雄喜が紹介するハワイ音楽100年の歴史物語をリマスターで再発!  ハワイ音楽の歴史は長くて奥深い。その一断面に迫ったのが、日本を代表するハワイアン音楽家/研究家の山内雄喜が監修し、当初2001年にライス・レコードがリリースしたこのアルバムだった。ここでは山内所有の古いSPレコードの音源を繋ぎあわせて歴史物語を作り、さらにレコード誕生以前の音楽などの足りな …

続きを読む>

JUSU ジュス / サガリバナ~島をくちずさむ Vol.1

美しくも切ない島々の情景、情けに厚い人々、滋味豊かな料理と極上の島酒、そして豊かな民謡世界 … ● 30年以上にわたって沖縄にインスパアされ続けてきたふたりのアーティスト、笹子重治とゲレン大嶋が、愛してやまない沖縄への思いを込めて書き下ろしたオリジナル曲を石垣島出身のヴォーカリスト、宮良牧子が歌う新ユニット、ジュス(誦す:古語で「くちずさむ」の意 …

続きを読む>

MADALITSO BAND / MUSAKAYIKE

アフリカ南東部の国、マラウィから飛び出した、手作り楽器によってストリート感溢れるサウンドを聞かせるたった2人のバンド、マダリツォ・バンドのインターナショナル盤としてのセカンド・アルバムです。前作は、ビーン・レコードの国内盤としても発売され好評を得ました。マラウィのスラムの市場や結婚式で演奏していたというこのグループは、ババトニ(Babatoni)と呼ばれる手 …

続きを読む>

ELEONORA ZOUGANELI, STAMATIS KRAOUNAKIS / TI NA LEME TORA

スタマティス・クラウナキス(1955-)、40枚以上のアルバムと、50回以上の劇場演劇のために曲作りをして来た人気作曲家ですね、当店既入荷品でも、ディミトラ・パピウやエリー・パスパラ、ディミトラ・ガラー二ほか、玄人好みの実力派女歌手に曲を提供し、プロデュースも兼ねて来ました。今回、そんなクラウナキスのお眼鏡にかなったのが、ヤニス・ズガネリ(人気俳優にして歌手 …

続きを読む>

PIGI LIKOUDI / SMYRNIS THYMIAMATA

こちらもまた、1992年のスミルナの大火 (Wiki>★)から100年を記念して制作されたアルバムとのことです。80年代末から音楽教師であり、現在もアテネの市立音楽院で常任のピアノ教授を務めている女流作曲家でありピアニスト、ピギ・リコゥディの作品となります(自己名義のアルバムとしては、07年以来、こちらが5作目だそう)。 作詞は、ヤニス・P・イオニディス〜現 …

続きを読む>

PAULINA VOULGARAKI / ILIACHTIDA

歌い手の系譜としては、やっぱりエレフセリア・アルヴァニターキとか、エレーニ・ツァリゴプール、ナターサ・ボフィリウあたりの系譜に続く感じでしょうか(美人だし)?1990年生まれの自作自演歌手、パウリーナ・ブルガラキ、2014年のデビュー・アルバム、17年のセカンドに続く、5年ぶり、32歳のサード・アルバムですよ。タイトルは『サンシャイン(もしくは、向日葵)』。 …

続きを読む>

ADEKUNLE GOLD / CATCH ME IF YOU CAN

>こちらで紹介されています(無断リンク陳謝&感謝)! 2016年のデビュー作以来、2年ごとに新譜を届けてくれるアデクンレ・ゴールド、20年の初のインターナショナル盤に続く2作目が出ていましたよ、どーせ、CD出てないんだろうなあ、と(前00年作も、結局CDは出ませんでしたから…アナログが出ると言われていましたけど、見たことありません)、ナイジェリア …

続きを読む>

HAŃBA / NIKT NAM NIE ZROBIL NIC

未曾有の犠牲者を出した第一次大戦は欧州国家の再編を促しましたが、そんな中、ドイツ・ワイマール共和国や、ソヴィエト・ロシアという二つの新生国に挟まれて、同じく大戦直後に成立したのがポーランド第二共和国でした。この共和国は、ドイツ、ロシアと不可侵条約を結び、1918年から39年まで続くのですが、そんな時代、ポーランドで最も歴史ある古都クラクフの、ゲットー(ユダヤ …

続きを読む>

go top