KONSTANTINA, TASOULA THOMAIDOU / I KARDIA MOU TRAGOUDA TI MESOGEIO

『地中海の歌声』として国内盤もリリースされたキプロスの女性歌手、コンスタンティーナの1993年作〜イタリア、フランス、スペイン、アルジェリア、チュニジア、イスラエル、ギリシャといった地中海沿岸諸国の有名作曲家たちが、本作のために書き下ろした曲群を、伸び伸びとした歌声(ギリシャ語)で歌い綴った人気作、でした。 1 Έχω Μια Καρδιά (Italy) …

続きを読む>

COMPAGNIE RASSEGNA / QUI VIVE ! 

ラ・コンパニー・ラセーニャはこれまでアルバムをBUDAやPLAYA SOUNDから発表してきた、マルセイユを拠点とする9人のミクスチャー・トラッド・グループです。2007年作では、各地のコブシを効かせたヴォーカルのアンサンブルを中心に聴かせていましたが、今作は、現代的なノイズやDJ的な手法も取り入れながら、新たなミクスチャー・トラッド・サウンドを模索していま …

続きを読む>

A Sud Di BELLA CIAO

ほぼ同じメンバーで録音された2014年  “Bella Ciao” の7年ぶりとなる2作目ですね、“ベッラ・チャオ” がユニット名なのかどうか?よく、わかりませんが、その意味は「よお、美人さん!」という感じの、洒落たセッション名となります。音楽監督をつとめるメロデオン(ダイアトニック・アコーディオン)奏者のリカルド・テジを筆頭に(トス …

続きを読む>

L’ALBA ‎/ A PRINCIPIU

地中海コルシカ島のポリフォニー&モノフォニー・ヴォーカル&インスト・バンド新作、これが、地味ながら、なかなかイイじゃないですか。東西南北文化の美意識&哀愁のあり方が交差する地中海ならではのヴォーカルの妙に加えて、自由な展開のバッキングが実にイイ感じ、練れてますねえ…。 05年に結成されて以来(それ以前からアマチュアとして活動していたようですが)、 …

続きを読む>

ELENA LEDDA / AMARGURA

サルディーニャ島を代表する女性歌手~エレーナ・レッダの04年作です。アルディーニャの古謡から受け継ぐ、仄暗いヴィブラート唱法は健在。イタリアはもちろん、ギリシャ方面の歌謡とも親近性を聞かせながらも、サルディーニャならではの旋律をシンプルな弦の調べに乗せて聞かせます。地中海音楽ファンに人気の高い1枚ですね。   1 Pesa 4:41 2 Carinnius …

続きを読む>

TONI XUCLA / EL VIATGE DE LES MANS

1955年生まれのカタルーニャ人ギタリスト/コンポーザー、トニ・チュクラの2020年作です。シンガーのクラウディア・カベーロ、コントラバス&ヴォーカルのジェンマ・アブリエと、2人の女性と共に、自身のギターとヴォーカルとで綴った、オリジナルの音楽的旅。自作主体に、フリーダ・カーロやマルセー・ルドゥレダ、ジャウマ2世らの詩句に曲をつけています。手仕事によるアコー …

続きを読む>

GUILLAUME LOPEZ / ANDA LUTZ

オクシタニアはトゥールーズのシンガー/マルチ管楽器奏者ギヨーム・ロペスの2020年作。スペイン語のANDA、オック語のLUTZを組み合わせたタイトルとその語感から想像されるように、トゥールーズからアンダルシアなどを巡る路線を追い求めた内容となっています。自身のヴォーカルとフルート/バグパイプに、アコーディオンは名手ティエリー・ロック、モロッコ人パーカッション …

続きを読む>

LA COMPAGNIA SACCO DI CERIANA / POLYPHONIES VOCALES DE LIGURIE 

イタリアはリヴィエラ地方のもっとも豊かで由緒ある音楽伝統が引き継がれている地、サンレモに近いチェリアナの、最年少33歳、最高齢83歳までの13人の無伴奏男声ポリフォニーコーラスによるアルバム。この地域のポリフォニーの特徴は3つに分かれたパートのうち、上の2パートはメロディーを歌い、最も下のパートは数人のメンバーで発される低音持続音(ドローン音)を保ち続けさせ …

続きを読む>

GUAPPECARTO / SAMBOL, AMORE MIGRANTE

2004年にイタリアのペルージャで結成された5人組器楽アンサンブル、グアッペカルトの2019年作です。ヴァイオリン、ギター、アコーディオン、ベース、ドラムス/パーカッションという編成で、ジプシー音楽、バルカンやマグレブを包含した地中海音楽、ラテンなどをミックスしたサウンドを展開しています。本作は、クロアチア出身で1913年に生まれ97年に亡くなったヴラディミ …

続きを読む>

ZAKOUSKA / LA CRIEE

ギター、アコーディオン、ヴァイオリン×2によるフランスのカルテット。2019年リリースのライヴ録音です。レパートリーはいずれもインストのオリジナルですが、地中海音楽を下敷きに、曲によりブルースなども織り交ぜた内容となっています。特筆すべきはその演奏の力強さ。硬派系の緊張感あるアコースティックな地中海グルーヴを顕現させています。人とモノが行き交う港町的な懐深さ …

続きを読む>

KYRIAKOS KALAITZIDIS / EXIL-EXILE

ウードが奏でる流浪の民の世界! ウードの名手であり作曲家、そしてメディタレニアン・ミュージック界の重要人物とも称されているキリアコス・カライジヅィス。今回のアルバムは亡命/国外追放によって流浪の民となった人々がテーマです。叙情的で知性溢れるキリアコスのウード演奏とカーヌーン、ベンディル、ネイなどの伝統楽器が奏でる哀愁に充ち満ちたハーモニーは必聴。全体的に施さ …

続きを読む>

YACINE & THE ORIENTAL GROOVE / MEDITERRANEAN CLASH

おっと、見逃していましたよ、ヤシーンの新譜!>前作も当方で推させていただきましたが “ライ・ロック” という感じでしたね。で、この新作も、やっぱりロックっぽさを感じさせます(ツェッペリン好き?by EXPさん)、が、でも今回は “シャアビ・ロック” という感じでしょうか?フランス在アルジェリアンとはまた一つ違う …

続きを読む>

DON KIPPER / SEVEN SISTERS

          クレズマー+セファルディム+地中海音楽さまざま+東欧&バルカン+アラブ+ブラジリアン+セネガリーズ+e.t.c. という音楽性を感じさせるユニット=ドン・キッパー、ロンドンで2011年に結成され、デビュー・アルバムは2014年〜本作は、4年ぶりのセカンド・アルバム!>こちらバルセロナ・ジプ …

続きを読む>

go top