シリアを代表するベテラン女性歌手アサラ・ナスリの、なぜか夏を感じさせる2013年作品(23作目!)が、なんとイスラエル盤で再入荷しました。レバノン系のイケイケなポップからラテン〜バチャータ調、バラードまで自在に歌いこなすアサラらしいアルバムです。アラブの春以降、アラブのポップCDの入手困難が続いていますが、イスラエルを経由するとは掟破り!(それにしてもなんで …
続きを読むシリアを代表するベテラン女性歌手アサラ・ナスリの、なぜか夏を感じさせる2013年作品(23作目!)が、なんとイスラエル盤で再入荷しました。レバノン系のイケイケなポップからラテン〜バチャータ調、バラードまで自在に歌いこなすアサラらしいアルバムです。アラブの春以降、アラブのポップCDの入手困難が続いていますが、イスラエルを経由するとは掟破り!(それにしてもなんで …
続きを読むモロッコやアルジェリアなどのマグレブ諸国で、1930~1960年代に流行った大衆歌謡「ジュデオ・アラブ」。いわゆるアラブ国であるマグレブに住んでいたユダヤ人たちの歌謡ですが、アラブ人達にも大変親しまれていました。その後彼等は亡命を余儀なくされ、フランスをはじめとしたヨーロッパを中心に離散させられてしまいましたが、その後もリリ・ボニッシュなどはフランスを拠点に …
続きを読むトルコのサズから生まれたとされるギリシャの弦楽器=ブズーキの演奏家/ギリシャ生まれのオルハン・オスマン~現在トルコを拠点に作曲家、アレンジャーとして活躍する彼が、トルコの新進レーベル=ダブルムーンから発表した新作アルバムです。トルコのトラディショナルをはじめ、ギリシャのライカ、マケドニア民謡、そして自身のオリジナルなど、ポップなふくらみのあるバックの中、幅広 …
続きを読む1999年に16歳でデビューし、早熟のハルク女性歌手、セヴジャン・オルハンの6作目(まだ31歳)!常ならずビートの効いた曲がやや多めというところが聞きどころ?ベリーダンス風ビートや、トルコのクンビアと言われもする “アンカラル” 風(サラームが言ってるだけ?)、あるいはクルド系ダンス・リズムやバルカン/マケドニアンなビート(元はといえばトルコ起源)曲も配され …
続きを読む2009年にはMTVヨーロッパにてベスト・アクトに選ばれ、2010年のユーロヴィジョンコンテストにトルコ代表として出演したトルコのロックバンドmaNgaの2014年最新作。バンド名“マンガ”は日本の漫画から取ったそうです。 ノイジーなギターとエレクトロニックなビートにアナドルロック+日本のヴィジュアル系ロックからも影響を受けた泣きの旋律は独特です。 1 De …
続きを読むトルコのエレポップ女王ハンデ・イェネルの2014年作。 今回もイケイケのターキッシュ・エレクトロハウスが中心です。しかも2枚組…、でも歌はけっこう演歌、そこんところ重要だと思います。って、?
続きを読むトルコの伝統音楽専門レーベルKALANの2014年新譜はイスラーム教少数派アレヴィー教団とベクタシュ教団の音楽ばかりを35曲集めた編集盤二枚組。多くのハルク〜テュルキュの音楽家は宗教的制約が少なく、精神的に自由な雰囲気を持つアレヴィーおよびベクタシュ教団に属している。要はKALANからCDを出しているような音楽家の多くはアレヴィーまたはベクタシュ教徒なわけで …
続きを読むRAI&B以降のライはヒップホップ〜ダンスホール&ロボ声ばかりで聞く気がしない……というウルサ型の貴兄にお勧めしたいライの新作2種が仏MLPからリリースされました。たしかこの人、RAI&Bのコンピ盤にも参加していたはず。が、しかし、音を聴くと、おお! これは……あの頃のポップ・ライそのまま……1988年くらい、ハレドやマミがまだ、シェブ・ハレ …
続きを読むRAI&B以降のライはヒップホップ〜ダンスホール&ロボ声ばかりで聞く気がしない……というウルサ型の貴兄にお勧めしたいライの新作2種が仏MLPからリリースされました。まずこちらはライのモロッコ出身のポップ・ライ・シンガー、キリスのヨーロッパデビュー盤。昨年亡くなったイギリス人ギタリスト、ミッキー・フィン(Tレックスとは無関係)と、ハレドの片腕的なキーボ …
続きを読むシリア出身、現在のアラブ歌謡シーンで最もシブイ歌声を聞かせる「ターラブ(アラブ古典歌謡)の帝王」ことジョージ・ワスーフ、08年作です。いつもどおり、何も仕掛けはないながら、ゴージャスでオーセンティックなオーケストラをバックにダミ声で歌い上げています。しっとりとしたアラブオヤジ心を踊りたいダンサーにもお勧めできます。
続きを読むティムチン・シャーヒン、 トレードマークのダブル・ネック・ギターを引っさげて、 朝まだ気、高速道路を裸足で歩いて何処へ行くのか? アルバム・タイトルはシルク・ロード、 どういう意図のタイトルなのか?しばし考えるも、答えを得ぬまま、 近東変拍子に寄り沿い進むアブストラクトなギター・プレイが、 名付けようもない東方へと向かっている気配…というわけで、 …
続きを読む「私は30 年前に音楽を学び始めました。私がすべてを忘れるにはもう30 年間必要です。どこかで再びやり直すにはすべてを忘れなければなりません」ハレド・アルジャラマニ(ル・モンド紙インタヴュー)。内戦で破壊され尽くした故国シリアを思う無念の心です。2002 年からウードのヴィルツオーゾとして世界で活躍し、フランスではノワール・デジールのギタリスト、セルジュ・テ …
続きを読むサラームのモロッコ買い付け第八弾CD。これはモロッカン・シャアビのサブジャンル「TAKTOKA JABLIAのキング」と呼ばれるハジ・スリフィの2009年作品です。ジャケットに写る衣装がジャジューカ村のマスターたちと同じ、しかもスリフィという名前はジャジューカ村のスリフ族を思わせるため、仕入れてみました。ベンディールや小型のダルブッカを組み合わ …
続きを読むサラームのモロッコ買い付け第7弾は、以前も入荷したことのあるモロッコの叶姉妹ことブナット・イサワ(イサワの娘)の2012年作にして第五作です。二人が三人に増えたと思ったら、今度は一人になってしまいましたが、音は変わりありません。エイサワ(イサワ)教団は15世紀から16世紀にメクネスに生きたMohamed al-Hadi ben Issaによって設立された、モ …
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