JOAO GILBERTO / CHEGA DE SAUDADE

EMIと係争中ということで、ボサノーヴァのイノヴェイター、ジョアン・ジルベルトの初期オデオン録音はCD化できないはずだったんですが、音楽録音著作権の50年期限切れ、ということでしょう、UKのエル・レーベルが先陣を切って、オリジナル・ジャケにて復刻CDをリリースしてくれました!1959年の記念すべきファーストLP12曲分に、映画『カルナヴァルのオルフェ』の挿入 …

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JOAO GILBERTO & VARIOUS ARTISTS / OS SAMBAS QUE JOAO GILBERTO AMA 『ジョアン・ジルベルトが愛したサンバ』

ボサノーヴァを生んだジョアン・ジルベルトが若き日に大きな影響を受け、名を成した後も、自身のアルバムやライヴにおいて好んで取り上げて来た古典サンバの名曲を、ジョアンが親しんだオリジナル録音のまま集めたオムニバスCDです!その歌唱に大きな影響を与えたというオルランド・シルヴァや、同郷の先輩ドリヴァル・カイーミ等々、名歌手の名唱が数々収められました。そして、ソロ・ …

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ELISSA / BASTANAK

1998年デビュー以来、“レバノンのダイヤモンド”と呼ばれ、高い人気を誇るレバノンの女性歌手!UAEのレーベル=ロターナへの移籍第1弾となるこの新作(通算5作目)でも、そのクールかつ都会的なメリスマを、お洒落と言ってもイイ~センスある都会的なバックとともにたっぷりと披露してくれる。高水準、洗練されたアラビック・ポップを何か1枚とおいう方に、オススメします。& …

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TRIO JOUBRAN / A L’OMBRE DES MOTS

混乱のさなかにある中東パレスティナから、アラブ音楽を代表する弦楽器ウードを3兄弟で演奏するというユニークなグループが登場~ル・トリオ・ジュブランは最年長の兄サミールが中心となって2004年に結成。それぞれが独自の感性を持ってウードに接し、豊かなアンサンブルを楽しませてくれます。2009年発表の本作は、パレスティナの国民的詩人マフムード・ダルウィーシュ(08年 …

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SHAKILA / MOJDEYE AZADI

当時46歳、ということですから、こちらも円熟していますねえ…。北米イラン系女性歌手ではグーグーシュは別格として、最も人気実力を備えた女性歌手、シャキーラの2009年12月の今のところ最近作です。もともとテヘランではペルシャ古典声楽を学び歌っていたというシャキーラですから、渡米後も大方のUSイラニアン・フィメールがイケイケ打ち込み路線を行く中でも孤 …

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MOUSS & HAKIM / LIVE, VINGT D’HONNEUR 『栄光の20年』

ムース&ハキム本領発揮のライヴ2枚組・2010年作!生き生きしてますね、やっぱりライヴの方が…。で、「心の絆」と題されたCD1にはアルジェリア移民たちが愛してやまないアルジェリアの曲(ルネース・マトゥーブ、ダフマン・エル・ハラシ!スリマン・アゼム、イディールの曲等々)をまとめて彼等流儀でカヴァー/つまり『オリジンヌ・コントロレ』のライヴ版ですね。 …

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BULENT ORTACGIL / SEN

ターキッシュROCKシーンでギタリストとして活躍した後1974年にデビュー作をリリースしているトルコ / ヴェテランSSWによる7年ぶりの新作です。若き日には、キャット・スティーヴンスやドノヴァン、そしてディランから影響を受けたというフォーク寄りのアーティストですが、淡々としたオヤジ声で語りかけるように歌う本作~好きなことを続けて来た男の強みと弱み、そして、 …

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CEZA / X ONUNCU KOY

イスタンブール、アジア側の町カドゥキョイを拠点に活動を続けるラッパー、ジェザの10年新作。相変わらず華のある声ですね。マッシヴ・アタック風、エレクトロ・ヒップホップ風とトラックの幅をこれまで以上に広げ、トルコ伝統音楽の要素は皆無ながらも、独特の深すぎるメランコリーがイスタンブールの「憂愁(ヒュズン)」とでも申しましょうか。

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HASSAN ERRAJI / AWAL MARA

モロッコ出身、盲目のマルチ弦楽器奏者にして歌手兼作曲家~ウードやカヌーン、ヴァイオリンを弾きつつ、ベース、ドラムス含むベリーダンス風ビートのバンドをバックに、飾りないアラビア語の歌を聞かせてくれます。アラブ=アンダルース音楽をカントリー・ロック化したような不思議な音楽性?意外と癖になるPOPな魅力を放ってますよ!

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EMIR ERSOY PROJECTO CUBANO /10 SARKI 10 SARKICI ILE

5~6年ほど前にアラブ・キューバンな作品が話題になりましたが、今度はトルコからテュルク・クバーノなアルバムが届きました。トルコを代表するラテン・ジャズ・キーボーダー、エミル・エルソイが中心となり、ゼロ年代ターキッシュポップの名曲をアフロ・キューバン・スタイルでカヴァー! トルコは地中海も国土に持っているからでしょうか、カリビアンならぬメディタレニアンな感覚で …

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MOHAOUMAD FOUAD / 2010

かつてアラブ世界で人気を博した音楽〈アル・ジール〉は、現在ナンシー・アジュラムらが歌う〈シャバービー〉の原型と言えるアラビアン・ポップスのスタイル。そんな〈アル・ジール〉を80年代初頭より歌い、そのジャンルの礎を築いた一人が、ヌビアン・ルーツのエジプトの大スター、ムハンマド・フーアド。92年にはヒット・アルバム『ヤーニー』が国内発売され、ここ日本でも大きな話 …

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SYRIANA / THE ROAD TO DAMASCUS

トランス・グローバル・アンダーグラウンドのギタリストとして知られ、近年はエチオ・グルーヴをダブ化したダブ・コロッサスにおいて、変わらず冴えた感覚を見せつけているニック・ペイジのニュー・プロジェクトがこのシリアーナ。それは既にバンドでもユニットでもなく、コンセプトの共同体みたいなものだ…、ということですが、なるほど、シリアのカヌーン奏者アブドゥーラ …

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ANGHAM / MAHADESH YEHASEBNY

エジプト清純派?アンガム大変身!?2010年のマキシ・シングル~。思いっきりエレクトロでディスコでなバッキング(この曲のイメージでジャケ大変身?) or リリカルなボサノーヴァ・タッチで、しかし変わらず仄かな諦観と哀愁が漂う女心の妙~歌い綴ってくれます。3曲のみ/ヴァージョン違いも入れて全5トラック(24分)収録です。

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