PHILIPPE CRAB / FRUCTIDOR, CANCIONS DEL MASHUKE

LE SAULE の一派の中で最もザッパ寄りの超絶(プリペアド)ギタリスト/アヴァン・シャンソニエのフィリップ・クラブ(カニ男)の通算6枚目のアルバム。タイトルの『フリュク ティドール』とはフランス革命期の共和国暦の最後の月(第 12 月。8月 18 日〜9 月 17 日)で 日本語の歴史書では「実月(みのりづき)」と訳されています。1年前(2015 年8月 …

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CHRISTINA ROSMINI / LALITA

マルセイユ在の女流自作自演歌手、フラメンコ〜アラブ・アンダルシア〜オリエンタル〜シャンソン・ フランセーズにまたがるフランス語地中海歌謡〜なんだか飾らず上品、淡々としていますが、たっぷりと地中海の陽光、潮風を含んだ異国情緒満点、海洋性シャンソンといった趣き。これもまたマルセイユですね。よくありそうで、なかなかない、得難い1枚です。

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EL’BLASZCZYK ROCK BAND HIMSELF / THE QUIRKY LOST TAPES 1993-1995″

10 月 15 日号 OVNI「しょっぱい音符」で紹介しています。BORN BAD RECORDS ジャン=バチスト・ギヨーが 10年がかりで作者を探し当て、さらに5年かかって復刻にこぎつけたフレンチ・アンダーグラウンドの秘宝テープ。字面では読めない名前は「エル・ブラジック」本名ローラン・ブラジック。名前はポーランド系ですが、フランス西海岸ラ・ロッシェルの人 …

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CONTARD ! / REPEUPLER

仏アンダーグラウンド発掘コンピレーションSOUTERRAINE で早くから話題になっていたヴランス(リヨン近郊)の仮面(ウサギの面)パフォーマー、ゴンタール!の初アルバム。スラム(というよりゲンズブール寄りのトーク・オーヴァー)と、リミットなしの全方位(ワールド)サンプリング、さらにギター+ベース+ドラムスのサイケデリックバンドを従えての、絶望的ユートピア希 …

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TETE / LES CHRONI PUES DE PIERROT LUNAIRE

★テテ / ピエロ・リュネール氏の半生 ある歌手の栄光、挫折、苦悩、そして再生。ブルーズやフォークのエッセンスが散りばめられた、旅する孤高のシンガー・ソングライター、テテが贈る生きる証となるアルバム。 <アルバムのプロットについて> ▼ピエロ・リュネールはアルノルト・シェーンベルクの「月に憑かれたピエロ」をふまえていて、原題にあるクロニックとは「日々起きるこ …

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MARION COUSIN & GASPAR CLAUS / JO ESTIVA QUE M’ABRASAVA

バルセロナのトラッド楽団June Et Jimの女性歌手マリオン・クーザンと、灰野敬二や坂本龍一と共演しているフランス人チェロ奏者のギャスパー・クラウスの共演作。クラブミュージックファンの間では「バレアリック・ビーツ」として名高い、イビサ、マヨルカ、ミノルカ島を含むバレアレス諸島の伝承歌をチェロと歌声だけで再現しています。「もしマリア・デル・マール・ボネがサ …

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ANGGUN / ECHOS

全世界で100万枚以上のアルバムセールスを誇り、現在、世界で最も知られるインドネシア人女性歌手アングンの2012年作。フランス在住で、マダムタッソーによって蝋人形化された初めてのインドネシア人女性ともなっています。そんな彼女の2012年作は、前年に作られた全曲英語詞のアルバムをフランス語で歌い直したもの。収録曲Mon meilleur amourで、彼女は2 …

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FLORIN NICULESCU / 25 YEARS AFTER

ビレリ・ラグレーンとのジプシープロジェクトで名高い、フランス在住のルーマニア系ロマのヴァイオリニスト、フローリン・ニクレスクが活動25周年を記念し、二枚組のスタンダードカヴァー集をリリース。一枚目は「My favorite standard」と題して「The old country」や「Can’t help lovin’ dat ma …

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ANGGUN / TOUJOURS UN AILLEURS

  全世界で100万枚以上のアルバムセールスを誇り、現在、世界で最も知られるインドネシア人女性歌手となった、アングンの2015年作。英語の作品も多い彼女ですが、こちらは全編フランス語。仏の男性SSWフロロン・パニーやベナンのアンジェリーク・キジョーとのデュエットを収録し、フランスの作曲家による哀愁の曲調をクールに歌い上げています。フランスやベルギー …

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ANDRE MINVIELLE / 1 TIME

ドラマー、スキャットマン、超絶ヴォーカルテク、韻踏みの天才、アンドレ・マンヴィエルの新作は ウェブによって骨の髄まで「個人」を露出された社会への警鐘を、新考案楽器(マンヴィエル・ア・ルー)と職人芸の音声録音で。野心作。(エクスポーター資料から) ミュゼットを世界に知らしめた名盤「Paris Musettes」で超絶の早口ライムを歌っていたオッチャン、アンドレ …

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GAEL FAYE / PILI PILI SUR UN CROISSANT AU BEURRE

処女小説『プティ・ペイ』でフランス最高峰の文学賞である ゴンクール賞候補に上がっている 34 歳ラッパー,ガエル・ファイユ。父フランス人/母ルアンダ人の 混血。ブルンディとルアンダで育ち、90 年代の大虐殺を実体験した。2013 年の初ソロアルバム。(エクスポーター資料から) ルワンダのアフリカンメロディーとシャンソンの内省が同居する、現代のフランス必然的作 …

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ALAIN PETERS / REST’ LA MALOYA

アラン・ペテルス(1952-1995)のことは OVNI の7月15日号に1ページ記事で書きました。http://ovninavi.com/812zizique/レユニオンの伝説の最重要アーティストですが、これはスイスのレーベルが2015年にLPのみで復刻した 1987年デモ録音の “REST LA MALOYA” を含む10曲入り編集盤。 フランス配給の …

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LES BARBEAUX ‎/ SOLEIL

アコーディオン弾き語りのパスカル・テンザ率いるレ・バルボー、表題 “ソレイユ”らしい陽性トロピカルな曲調多し〜クンビア、スカ、ラガ、カントリー・スウィング、ジャヴァ等々、基本2ビートっぽい跳ねた感じのアコースティックなバックで、パスカルの嗄れた声を押し出しています。 1 Soleil 2 Viento De Libertad 3 Le Cafe …

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SOLORAZAF / 3 RAYONS DE PLUIE

SOLORAZAF GUITAR real name : Solo Razafindrakoto 〜PIECES NOUVELLES & REMIXES DE 1991 & 1999 1956 年にフランスのモンペリエに生まれ、幼少期をマダガスカルで過ごしたソロ・ラザフィンドラコト〜別名ソロラザフはソングライター、編曲家、パフォーマー、そして …

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