LINEKER / ELE

サンパウロの若干25歳にして頭角を現した男性インタープリーター(=専業歌手)、リネケール。トラッド曲の”Aboio” などで見せるファルセット・ヴォイスなどには中性的な成分をも含み、マルコス・サクラメントやマテウス・サルトリ、セルソ・シンら実力派シンガー達と連なる正統なMPBの担い手の系譜を感じ取れますし、ジルベルト・ジル&#8221 …

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CARLOS CAREQA / MADE IN CHINA

1980年代から活動するブラジル/ サンパウロ・アヴァンギャルドの異才=カルロス・カレカの2013年新作のテーマはタイトルの通り中国〜オリエンタリズムをモチーフにしたエキゾですっとぼけた作品となりました。”家電も何もかも中国製”と唄っています。若手マルシオ・ニグロのプログラミング・ワークが冴えています!

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LUIZ BONFA / SOLO IN RIO 1959

ジョアン・ジルベルト、パーデン・パウエルと並び称されるブラジリアン・ギタリストがルイス・ボンファー。1945年にレコード・デビューを果たし、その後人気歌手ディック・ファーニーの作曲や伴奏を担当。さらに名作映画『黒いオルフェ』のテーマ・ソングを作曲し、一躍その名が世界中に広まりました。その彼が59年に米国クック・レコードから発表したアルバムを元に未発表音源を加 …

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EMICIDA / EMICIDIO

現在サンパウロのブラジリアン・ヒップホップ・シーンの潮流に乗っている重要アーティストが、このエミシーダ(1985年生まれ)。MCバトル・スタイルのイヴェント「Rinha dos MC’s」に2005年頃より参加し、すぐさま頭角を現したという実力派の彼が、2010年にリリースしたセカンド作がこの『エミシージオ』だった。MySpaceやTwitter …

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PECOMBO , TOSHIYUKI YASUDA / AUTUMN SESSION…

ブラジル音楽にインスパイアされた男女混声ヴォーカル・グループ=ペコンボの5人&ピアノとロボ声を操る安田寿之によるコラボ/ブラジル音楽を歌う架空のロボット「ROBO*BRAZILEIRA」とコーラス・グループの共演物語という趣向!ジャンル、言語、人間と機械の境も飛び越えたセッション?両者のレパートリーを、瑞々しいニュー・アレンジで贈るツイン・ベスト・アルバムと …

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JOAO CAVALCANTI / PLACEBO

リオ南部の上流階級育ちの男性たちで組まれたラパ系サンバ・グループ“カスアリーナ”のリーダー、ジョアン・カヴァルカンチのソロ・アルバム。パウリーニョ・ダ・ヴィオーラ&シコ・ブアルキへのトリビュート作品で、エレピやSEが大きくフィーチャーされた新感覚のサンバ・スタイルをここに提示しています。ロベルタ・サー、アリーネ・カリストらがゲスト参加。イチオシ・アイテム!

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OTTO / THE MOON 1111

  ご存知、オットーの5作めが登場しました。今回は古いフランス映画にインスピレーションを得て作られた作品なのだとか。ピンク・フロイドとフェラ・クティの要素が強く出ていると、本人は説明しております。

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MAYSA / SONGS BEFORE DAWN

1961年唯一の米国録音盤・初CD化です!ま~とにかくウマイ!北米スタンダードでも、ジャズでも、シャンソンでもボレーロでも、この時期のこの人が歌えば、すべて”夜明け前の歌”になってしまうわけですね。~デビューから5年、RGEから移籍してブラジル・コロンビアで『バルキーニョ』をリリースした同じ年に渡米、USコロンビアに吹き込んだのがこの …

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LADSTON DO NASCIMENTO / SIMBORA JOAO!

ミナス出身のベテラン男性シンガー・ソングライターのラドストン・ド・ナシメントが2004年に残した作品がリイシュー。耳心地の良いミナス・サウンドを踏襲しつつ、独自の色彩を重ねてオリジナリティを追求しています。冒頭には日本をイメージしたと思われる曲が収録されているほか、北東部音楽とも縁の深いベテラン音楽家エドゥ・ロボがゲスト参加したトラックも収録されています。

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TERESA CRISTINA + OS OUTROS / = ROBERTO CARLOS

いまのサンバを代表する歌姫テレーザ・クリスチーナの新作は、なんとロック・バンドのオス・オウトロスとの共演名義。しかも、それがビラジリアン・ロックの帝王ロベルト・カルロス作品集というからビックリです。帝王が60年代から80年代までに放った懐かしいヒット曲の数々を、ジャンルの違う若者たちが歌って演奏。若々しい音楽によみがえりました。

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ORLANDIVO

爽やかな歌い口で1960〜70年代に人気を博したサンバ男性歌手オルランジーヴォ、1976年の代表作CD化です!サンバランソ(サンバ+バランソ)と呼ばれる独自のスタイルを開拓したオルランジーヴォは、いわばシロ・モンテイロらのサンバ・ジ・ボッサを戦後に受け継いだ人物のひとり。この76年作では、そんなオルランジーヴォらしいスウィンギーでダンサブルなサンバをメロウ& …

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GABRIEL O PENSADOR / SEM CRISE

人気ラッパーの2012年新作が登場しました。凝ったプロダクションで生まれたサウンドをバックに社会批判を繰り広げるところはいつもと同様。今回はジョルジ・ベンジョールやカルリーニョス・ブラウンらがゲスト参加しています。  

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KATIA B / PRA MIM VOCE E LINDO

ベベウ・ジルベルトの仕掛け人として知られたスバ(故人)の傑作『SAO PAULO CONFESSIONS』のヴォーカリストとして登場したカチア・Bは、2004年発表のセカンド作でブレイク。いまやブラジル新世代を象徴する存在として知られるようになった才色兼備なシンガー・ソングライターですね。オーソドックスなバンド・サウンドを主体にしつつ、さり気ないエレクトロニ …

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LUCILA NOVAES / E – LUCILA NOVAES

    サンパウロで活躍する人気MPB女性歌手の4枚目のアルバムが登場。ボサ・ノーヴァ・タッチのサウンドながら、素直な歌い回しが魅力的な彼女。ジャケットも素晴らしく、これは注目されそう。  

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