ALBERTO HEMSI / COPLAS SEFARDIES

1898年トルコのトゥルグトル生まれで、1975年に亡くなった作曲家アルベルト・ヘムシ。彼は、ハンガリーにおけるバルトークのように、自身のアイデンティティであるセファルディ(イベリア半島系ユダヤ人)の民謡を採集し、ピアノ伴奏付に編曲しました。本作はそのヘムシによるセファルディ歌曲を16曲収録。スペインのムルシア出身でフランスで活躍するペドロ・アレドの歌。ルド …

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KAITI DALI / PLATEIA VIKTORIAS

個人的な事情で、60年代をカナダ〜米国で過ごすことを余儀なくされ、70年代にギリシャへ戻ると、本物のレベーティカを歌う稀有の女性歌手と、絶賛されもしたケイティ・ダリの代表作とされる06年作です。ライヴでこその臨場感で発揮されるそのディープな歌い口、ということになるんでしょうか?ちょっとディープ過ぎるような気もしますが…、時にマレーネ・デートリッヒやジャニス・ …

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ELENI VITALI / TO TSANTIRAKI

実質ソロとしては75年のファーストに続く76年のセカンド・アルバムとなります。ファーストがポピュラー〜アートソング(エデフノ)な作曲家系アルバムだったのに較べ、こちらセカンドはチフテテリ〜ゼイベキコ、シルトスにディモーティカ風の曲調も聞こえるフォークロア、レベーティカ路線。後年とは異なる高音域で浮遊するような、ややファルセット風唱法をたっぷりと聞かせます。こ …

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STAVROS TZOUANAKOS

スタヴロス・ズアナコス、1925年ピレウス生まれの作曲家、1948-1964年の間に約140曲のレベーティカ〜ライカ曲を生み出し、自らも歌った人ですね。作曲家として語られることが多いようですが、その独特な哀調をたたえた、なめらかな歌声こそ素晴らしく、ギリシャでは、戦後男性歌手の5指に数える向きもあるようです。本盤は50〜60年代の自唱シングル・コレクションで …

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WASSIM MUKDAD, DAVID ROTHENBERG, VOLKER LANKOW / IN THE WAKE OF MEMORIES

シリア難民としてトルコを経由してベルリンにやってきたウード奏者、ワシム・ムクダッド、ベルリン在住のマルチ・パーカッショニスト、フォルカー・ランコウ、ジャズ・クラリネット奏者にして北米で音楽 / 哲学の教鞭を取るデヴィッド・ローゼンバーグの3者による即興演奏アルバム / ベルリン録音〜 1 Once Upon A Time In Damascus 5:35 2 …

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NINA PASTORI / JOYAS PRESTADAS

  ニーニャ・パストリ、本名マリア・ロサ・ガルシア、1978 年に大西洋に面した港湾都市カディスのサンフェルナンドで生まれました。5 人兄弟の末っ子で、軍人 (ホセ・ガルシア) でもあったフラメンコ歌手、ラ・パストリ・ガルシア唯一の娘です。1996年にレコーディング・デビューして以来、10枚のアルバムを発売、そのCDは累計200万枚以上の売上を作っ …

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MIKRES PERIPLANISEIS ‎/ IMERES APRAXIAS

グループ名 “ちょっとした放浪”、で、タイトルは “な〜んにもしない日々” …アテネ拠点のレベーティカ・グループ(男性3人女性1人の四人組)1996年の3作目ですね、1992年結成、2013年までに6作のアルバムを残しています。そして、グループのプロデューサーはニコス・パパゾグル(CDもニコスの制作)、彼のもとに集まった若手達、ということでしょう …

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PRODROMOS TSAOUSAKIS

Originally released on Odeon LP 1968. プロドロモス・ツァウサキス、1919年イスタンブール生まれ、3歳で両親とともにテッサロニキに移り、若くしてプロレスラー として活躍するも、ギリシャ・イタリア戦争(2次大戦)が始まると志願兵として戦い、イタリアを支援したドイツ軍に捕らえられ拷問を受けるも、耐え抜いたそう。その後、テッサ …

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PRODROMOS TSAOUSAKIS ‎/ TO PITSIRIKAKI

ORIGINALLY RELEASED IN 1968  on LP by Olympic プロドロモス・ツァウサキス、1919年イスタンブール生まれ、3歳で両親とともにテッサロニキに移り、若くしてプロレスラー として活躍するも、ギリシャ・イタリア戦争(2次大戦)が始まると志願兵として戦い、イタリアを支援したドイツ軍に捕らえられ拷問を受けるも、耐え …

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ANEMOS ‎/ KODIKAS ENTOS

透明この上ない女声、カテリーナ・ニツォプルをフィーチュアーしたグリーク・フォーキー / トラッドPOPユニット、アネモスの04年作〜エーゲ海、クレタの空気感(残念ながら、行ったことありませんが)、ギリシャならでの透明感が横溢した得難いユニットでした。今どうしているんだろと思って調べてみたら、去年8作目の新譜がリリースされていた模様。いずれ、入荷するよう努力し …

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NATASSA BOFILIOU / I EPOCHI TOU THERISMOU

ナターサ・ボフィリウ、38歳の作ですね、デビュー以来、不変のトリオ、作詞ゲラシモズ・エヴァンゲラトス&作曲セミス・カラムラティディスによる新作となります。変わらず、ストレートに伸びのある美声、そこはかとないメリスマにおいて非定型モダンorポップなライカを、フォーキー&ロック、ジャジーなテイストも交え、どこかノスタルジックに、そして静謐さも湛えながら、ドラマテ …

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