PROYECTO TEAM CUBA RUMBA / LA RUMBA NO ES COMO AYER

キューバのパーカッション・アンサンブル&コール・アンド・リスポンスで盛り上がるアフロ直系な音楽ルンバ。そのルンバを現代的に再構成しようという試みの企画盤。同じような趣旨のアルバムに『エル・オールスターズ・デ・ラ・ルンバ・クバーナ/ラ・ルンバ・ソイ・ジョ』がありましたが、その最新盤ということも出来ます。もちろん『ラ・ルンバ・ソイ・ジョ』よりも世代が下がっている …

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PASCUALITO CABREJAS Y TUMBAO HABANA / DE CUBA SOY

1997年に結成されたティンバ~キューバン・サルサ系人気グループ、トゥンバオ・アバーナの4作目となる14年作です。本作から、ソングライティング/アレンジ/音楽監督なども務めるパスクアル・カブレハスの名前も前面に出てくるようになったのは、グループの主導的存在として、すでに確固たるポジションを築いてきた証でもあるのでしょう。もちろん、フロントなど若手を配し、ティ …

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V.A. / ETERNO FORMELL

2014年にこの世を去ったロス・バン・バンのリーダーにして、ソングライターとして数々のヒット曲を生み出してきたフアン・フォルメル。本作はそのフォルメルにトリビュートを捧げた、キューバ豪華メンバーによるフォルメル曲集です。フロント陣にマンディ・カンテーロ、ジェニー・バルデースといった00年代以降のバン・バンのメンバー、イサック・デルガド、シスト・ジョレンテ・“ …

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ELITO REVE Y SU CHARANGON / LA APLANADORA DE CUBA

1980年代キューバで圧倒的な人気を誇ってきたレベ・イ・ス・チャランゴン。名物リーダー=エリオ・レベが、97年に交通事故でこの世を去った後、その遺志を継いだ息子率いる“2代目”チャランゴンの14年作です。レベの功績と言えば、ソンのルーツの一つとされるグアンタナモのローカル・リズムだったチャングイを、オルケスタ編成に仕立て直した点ですが、ここでもそのアプローチ …

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TELMARY / LIBRE

クール・クール・フィーリン、インテラクティボへの参加、ラファエル・セバーグとの共演作、そして来日などで、日本でも人気の高い、キューバン・ラップの先駆者の一人、テルマリー久々の新作、セカンド・ソロ作の登場です。 2007年の前作『ア・ディアリオ』に引き続き、ラップ/ヒップホップとアフロキューバン/サンテリア、ジャズ/ファンクなどのクロスオーヴァーを展開。キュー …

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SEPTETO NACIONAL IGNACIO PINEIRO / EL FINAL NO LLEGARA

キューバのソンの歴史に燦然と輝く名門中の名門、セプテート・ナシオナールの結成85周年を祝した、2012年ハバナでのライヴを収めるDVDです。現代にその看板を受け継ぐメンバーたちが、創始者イグナシオ・ピニェイロの名曲「エチャレ・サルシータ」「スアベシート」など、その偉大な航跡を湛えつつ、現代感覚も交えて聴かせてくれています。曲によりパンチョ・アマート、ギジェル …

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V.A. / TONADAS CAMPESINAS

これは貴重!キューバの農村民謡(トナーダ・グアヒーラ)のレパートリーを集めた3枚組CD(Vol.2はエンハンスド)。グアヒーラとして知られるところとなったジャンルの基となった、スペインのアンダルシアなどをルーツとし、キューバの主に山間部で独自に発達したプントのヴァリエーションを現代の演者たちによって録音された、今のリアル・グアヒーラを伝える録音群です。サンク …

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ELIADES OCHOA Y EL CUARTETO PATRIA / EL ELIADES QUE SOY

ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブのスターの一人で、ブルーノートでも単独で来日公演を行ったことのある伝統的ソンをアップデートするキューバ音楽の現代の巨人、エリアデス・オチョーアの新作は、古巣のグループ、クアルテート・パトリアと自身のルーツを見つめ直したアルバムになりました。クアルテート・パトリアといえば、やはりブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブのスターだった故コ …

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NORAIDA Y LOS MORE

キューバ音楽史上最大の歌手ベニー・モレー夫人で、63年のベニーの死後未亡人となったノライーダ。2人の息子とのノライーダ・イ・ロス・モレー名義の本作は、米国に居を構え70年代前期にティト・プエンテ楽団をバックにして4枚のアルバムをリリースした、その中の4枚目のストレート・リイシューCD-Rです。ベニーの愛称「エル・バルバロ・デル・リトゥモ」に対し、女性形「ラ・ …

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PANCHO AMAT / HERENCIAS

☆パンチョ・アマート / エレンシアス キューバのソンの神髄を伝統的な編成で聞かせ続け、かつ革新もおこなってきた奇才パンチョ・アマート。様々なアプローチでソンとそのルーツや周辺の音楽までもを紹介した充実のアルバムです。●1992年のキューバ音楽レビュー・ショー『ノーチェ・トロピカーナ』への参加のため初来日。その後、数度の単独来日で日本のキューバ音楽ファンには …

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BERTHA DUPUY / TODA UNA VIDA

キューバ東部ガンタナモ出身、幼少の頃からラジオで歌い活躍、革命前後はハバナのキャバレーの華やかなステージで活躍したボレロ歌手のセカンド・アルバムと思われます。 60年代の早い時期にUSAに移住後は歌手としての活動が低調になったようで忘れ去られた存在となったようです。それ故このリリースは貴重かと思います。 クレジットなしWEB上に文書資料が全くなく詳細不明です …

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PAQUITO D’RIVERA & QUINTETO CIMARRON / IN AIRES TROPICALES

9度のグラミー受賞経験を持つ伝説のバンド、イラケレの創立メンバー。キューバが生んだクラリネット&サックスの巨匠、パキート・デリヴェラ新作は弦楽五重奏団とのコラボによる優雅で詩情豊かなキューバ音楽を披露。スペイン、ガルシアで活躍するキューバ人で構成されたクラシック弦楽五重奏団、Quinteto Cimarron との共演作品で、木管五重奏曲として書かれ …

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CUCURUCHO / NI ANTES NI DESPUES

ベボ・バルデースを祖父に、チューチョ・バルデースを伯父に持つロス・バン・バンのピアニスト、ククルーチョことロベルト・カルロス・ロドリーゲス・バルデースによる2012年の初ソロ作です。チャランガ・アバネーラやチャランガ・フォーエバー、イサック・デルガドのバンドなどを渡り歩いてきた彼ですが、ここではクラシカルな側面とでもいうか、自作のナンバーで、キューバのリズム …

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TONY AVILA / TIMBIRICHE

キューバのシンガー・ソングライター、トニー・アビラによる2013年作です。ということで、全曲自身のオリジナルですが、音楽監督やアレンジを担当するトレス/ギター奏者、リノ・ロレスと創り上げたサウンドは、世界標準を目指すというよりは、ソンやボレロ、ルンバ、サンテリア、フアン・フォルメルの影響を感じさせるダンス・チューンなど、キューバ色を纏ったものが多く配分されて …

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