ウード奏者/タール奏者/歌手のハムザ・エル・ディン(1929-2006)はエジプトの南部と国境を接するスーダンのヌビア地方の出身。若い頃にカイロに移り、その地でウードに触れ音楽家を目指すようになった。その後ヨーロッパやアメリカを渡り歩き、81年からは日本に15年間も滞在してぼくらにアラブ音楽の魅力を教えてくれた偉大な音楽家だ。その彼が90年にアメリカで残し …
続きを読むウード奏者/タール奏者/歌手のハムザ・エル・ディン(1929-2006)はエジプトの南部と国境を接するスーダンのヌビア地方の出身。若い頃にカイロに移り、その地でウードに触れ音楽家を目指すようになった。その後ヨーロッパやアメリカを渡り歩き、81年からは日本に15年間も滞在してぼくらにアラブ音楽の魅力を教えてくれた偉大な音楽家だ。その彼が90年にアメリカで残し …
続きを読む去年(2014年)の5月にアルジェリアでリリースされていたようですが、この12月のゼニットParis コンサートに合わせてか(即ソールドアウトとのこと)、仏MLPがリリースしてくれました。カビール系シャアビの哲人?エイト・メンゲレットの久々の新作です。が、内容的には10年前とまったく変わらない新譜、なんですねえ、コレが…、ヴァイオリンとティンホイッスル(?) …
続きを読む森田潤さんお買い上げ、って、個人情報ですが。 ジャケの写真がボケボケすぎ、しかもアラビア語表記のみなので、手に取った瞬間「コイツいったい何時の時代の誰なんだ! 生きてるのか? それとも既に死んでるのか? でも、このジャケじゃあ、店の片隅で10年間は眠ることになりそうだなあ」と店主は思ったそうですが、何を言いますか! 読めないアラビア文字を無理矢理解読するとタ …
続きを読むレバノンが生んだ最大のスター、ファイルーズのご子息であるジアド・ラハバーニーは現在もその母をプロデュースするだけでなく、自身でも多くのソロ・アルバムを発表している実力派の音楽家。そんな彼がシリア・ダマスカスで行なったライヴを収録した1枚。その熱狂的な声援から彼の人気がうかがいしれますが、ここではオーケストラやゲスト・ヴォーカルも加え、多彩でスケールの大きな楽 …
続きを読むイラクのサドルシティ出身の男性湾岸ポップ歌手ハテム・アルイラキの2014年作。一聴するとインドのバングラのように聞こえる三連の曲などもありますが、それも東アラブ〜湾岸のリズムです。10年ほど前のUS産R&B〜ヒップホップを思わせる打ち込みと湾岸のいびつなストトト・リズムが組み合わさり、他にあまり聞いたことのないアーバンな湾岸ミッドナイトR&B …
続きを読むレバノンを代表するベテラン女性歌手ナジワ・カラムの2014年パリでのライブアルバムです。スタジオアルバムではいまどきの若作りポップばかりの彼女ですが、ライヴとなるとアラブのストリングス・オーケストラ、西洋エレキ楽器、コーラス隊を加えた大編成アンサンブルにより、ヒット曲も大幅にアレンジされ、正統派アラブ歌謡歌手としてたち振る舞っています。全9曲聴き応えばっちり …
続きを読むアムル・ディアブに次ぐエジプトの筋肉派アイドル歌手タメール・ホスニーの2014年最新作。 こちらはアムル・ディアブ以上にイケイケのEDMが中心で、バラードやチャカポコリズムの曲もやはり用意されています。 そしてAKONとデュエットも一曲収録。以前もSNOOP DOGとデュエットしていたタメールですが、欧米への進出も常に頭にあるのでしょう。AKONと言えば、日 …
続きを読む毎年、ファンの期待を裏切らない理想のアイドル作品を発表し続ける「エジプトの郷ひろみ」ことアムル・ディアブの2014年最新作。今回も経年劣化なしのアラブ・ポップ・アイドルです。ハウスあり、ボサあり、チャカポコリズムあり、哀愁のバラードあり、アラブの最新音楽事情を知りたい人はマストの内容となっております。
続きを読むトルコ、POPとしてのサナートではなく、オスマン古典声楽を学んだ本格派による今様のトルコ古典歌謡、とでも言えるでしょうか?本国では古典歌謡の第一人者のひとりとされている女性歌手、アイリン・センギュン・タシュチュ、一曲ごとに旋法(マカーム)の名称が記されていますね。何とも優雅に洗練された歌い口、そして何より、やわらかでしとやか、自己主張がないところが自己主張( …
続きを読むE-Motive Records からの新譜。5弦ダブルベース奏者でアンダルシアの血を引くルノー・ガルシア=フォンスと、トルコの擦弦楽器ケメンチェ奏者デリヤ・チュルカンの共演アルバム。世界で最も大きな弦楽器と世界で一番小さな弦楽器の出会いは、同時にアンダルシアとオリエントの出会いでもあり、二つのセンシビリティーの繊細な対話による14曲。(サプライヤーインフォ …
続きを読むバルセロナシーンの顔役の一人、元チェブ・バロウスキ / ヌールのヴォーカル、ヤシーンのソロ名義作品、2011年作〜同じくバルセロナのストリートから、ブズーキやギリシャの伝統弦楽器やアラブの笛、ネイを操る08001のヤニスがバンドメンバーとして参加。移民の街でもあるバルセロナからしか出てこない、地中海風、ミクスチャー・アラビック・ロック/マグレブ・グルーヴを全 …
続きを読む☆ドルサフ・ハムダーニ/バルバラとファイルーズを歌う すべての女性ヴォーカル・ファンへ捧げる“真夜中のアラビック・シャンソン” 丁寧な装丁と個性豊かなラインナップを誇る、仏アコール・クロワゼからドルサフ・ハムダーニがまた新たな傑作を生み出した。1975年、チュニジア生まれの彼女は、前作『アラブの女王たち』(ライス HMR-638)でウム・クルスームやアスマハ …
続きを読むトルコ中堅のアラベスク系女性歌手=イェシム・サルクム姉御が大変身!これは面白い~ほぼ全編でブラス高鳴るバルカン~イスタンブール風味満点のジプシー・バンドを率い、ハスキーでクールな熱唱、そこはかと漂うお色気!ガンガン楽しませてくれます。前作のアナトリア民謡路線もまずまずでしたが、この新作の吹っ切れ具合、ただごとじゃありませんね。加えて、なかなか、ありそうで無か …
続きを読むアジアの最果てを掘り尽くす孤高のディガー<ファラウェイ・サウンズ>がアナドル・ロック四天王の一角エディップ・アクバイラムによるオリエンタル・サイケの金字塔セカンド『Nedir Ne Değildir?』を電撃復刻! 腰を直撃するタイトなドラム&ベース、エキゾチックなメロディのサズやシンセサイザー、ハードロッキンなギター・ソロ、その全てを覆い尽くすサイケデリッ …
続きを読む