アラブ圏、イスラエル、トルコ、イラン、西アジア、マグレブ諸国、コーカサス諸国などの音楽が並んでいます。

KHALED / LIBERTE

ハレド新作です!なんと名作『クッシェ』以来~久々のマルタン・メソニエ・プロデュース!とはいえ、エレクトロな音作りは影をひそめ、シャアビ風味たっぷりのアコースティック・ミクスチュアーにハレドのコブシが映える、素晴らしい作品となりました。これでハッキリしましたね、ハレドもアラブ圏メインストリームでのヒット狙いはあきらめ?前作に引き続き、アルジェリア及び仏カビール …

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FANFARAI / TANI

2005年にパーカッション奏者サミール・イナルが結成~そのグループ名通り、ライのファンファーレ楽団=ブラスバンド・ライ!ということになります。バルカン・ブラスにも通じるスピード感と、そしてニューオーリンズ的?マーチングバンドのファンキーさもかね持つ新機軸のマグレブ系ブラスバンドとして>11年のデビューCDは国内配給もなりました。そして待望のセカンド・アルバム …

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BAAZIZ / 10 ANS DE CHAABI ROCK’N’ BLED, BEST OF

アルジェリア現地カビールの若い世代&在仏マグレブ系二世の支持も受ける男性SSWの05年リリース / 活動10周年BEST&未発表2曲 ~バイオによれば、“ナス・エル・ギワンとジョルジュ・ブラッサンス&ボブ・ディランに影響を受けたプロテスト・シンガー” とのこと…?一部、カビールのノンポリ(死語?)の人々には評判は良くないようですが(それは故マトゥ …

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LOUNES MATOUB / AU NOM DE TOUS LES MIENS

★ルーネス・マトゥーヴ 『わが愛する者全ての名において』 これから、なんだかシャアビは売れそうだと踏んだのか、ファッシフォン・レーベルが新たに復刻したCDは、なんとモダンなカビール・ソングの代表格、アルジェリアのボブ・ディランとも称されるルーネス・マトゥーブの、おそらく1990年代後半~晩年の作品です。以前はフランス盤CDでもリリースされていたようですが、永 …

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AIT MENGUELLET / TAWRIQT TACEBHANT

再入荷しました!>こちらで、カビールのレナード・コーエンと紹介されています!~1960年代後半からアルジェリア/カビールの心を歌い続けるSSW、アイト・メンゲレットの今年の新作です! 本作でボブ・ディラン曲のカヴァーを歌いたたいと申請したところ、ディラン側に断られたそうで、なんにもわかってないなディラン、と言いたくもなりますが、否、この人には自分の曲だけ歌っ …

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LOUNES MATOUB / UNE VIE

その死後10周忌を記念したものか、去年リリースされていたマトゥーブのオール・タイム・ヒット/ベストCDが初入荷しました。1983~98年までの16曲、2分半ぐらいの曲から9分ぐらいの曲まで、長尺曲こそありませんが、80年代前半のカビールならではのロック的なアプローチを見せるアップ曲から、シンセ入りの曲、そして晩年のシンプルな弾き語りまで、曲想こそ、それぞれで …

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LOUNES MATOUB / L’MUT

(アラブ人との連帯を防ぐための、仏植民地時代のカビール人優遇を経、独立後は多数派のアラブ系住民から抑圧されることになったベルベル系アルジェリア先住民の)カビール人の間で、敬愛しない者はないとされる故ルーネス・マトゥーブの歌声(…残念ながら、1998年に自家用車運転中に銃撃され亡くなってしまった。その際、以前からイスラム過激派の脅迫を受け、身の危険 …

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LOUNES MATOUB / AY IZEM

 記念すべきルーネス・マトゥーブ1978年のファースト・アルバムがCD化!入荷しています。嬉スイですねえ!その数年後のアルバムと目される>こちらと較べても、本作の若々しさは特筆ものです。冒頭表題曲〜高音域で単純なコード奏法を繰り返すオルガンや、ちょっとエイトビートっぽく聞こえる変拍子を刻むドラムスも妙な味わいがありますが、先輩イディールがコーラスにまわり、デ …

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TEMENIK ELECTRIC / OUESH HADA?

>こちらで早速、紹介されていましたが(無断リンクすいません)、やっと再入荷しました!〜アルジェリア出身マルセイユ在の黒ヒゲ男メーディ・ハジェリ率いる地中海 / アラビック・ロック・バンド(これまでにEP2枚リリース済み)=テメニック・エレクトリックのファースト・アルバムです!若い頃にはマノ・ネグラの「シディ・ハビビ」をコピーしたという正直な奴らですが、もちろ …

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SLYM (SLYMAN SERGI) / LE RAPPEL… ASMEKTHI

アルジェリアはカビールの、スリムことスレイマン・セルーギの2012年アルバムにボーナストラック7曲+リミックス2曲を追加した仏MLPレーベルの新譜です!その歌い口、どう聞いても故ルーネス・マトゥーブにそっくりなんですが、そのマトゥーブの後継者としてカビールで認知されているスリムだそうです。マトゥーブに較べると、どこかほっこりした感じが伝わって来ますが、ベルベ …

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LOUNES MATOUB / L’ADIEU… 『ラスト・コンサート・ライヴ』

1998年6月に地元アルジェリアで暗殺されたカビール人シンガーソングライター=ルネース・マトゥーブ/彼がその最晩年の同年1月にパリのゼニット劇場で行った最後のパリ公演の模様を収録したライヴ・アルバムがこの2枚組です!マトゥーブはアルジェリアで下層階級の多くを占めるカビール人のアイデンティティを訴え続けてきたプロテスト・シンガー、でも晩年のこの時期には、単に言 …

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LOUNES MATOUB / MOUGRAD ATH YIRATHEN

1998年6月に地元アルジェリアで暗殺された伝説的ベルベル系カビール人シンガー・ソングライター=ルネース・マトゥーブの若き日のアルバム(1981年頃?)の複刻CDです。ほぼ、マンドゥーラ弾き語りに終始する内容ながら、当時にして既に、ベルベル系カビールの野性的なメリスマを介して実ったシャアビっぽい洗練と一歩引いた感情表現、そこにこの人ならではの独特な諦観のよう …

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AIT MENGUELLET / ASKOUTI (LE BOY SCOUT) -AL MUSIW

カビール歌謡の重鎮、ルーニス・アイト・メンゲレットの1981年作アルバムの複刻CDです。パリの中のマグレブ移民の街バルベスのレーベル、AZWAW制作のCDですが、音質はマスター起こし、クォリティーは上々です。マンドーラ、ウード主体の生音弦楽器重奏に、簡易なパーカッションがつくだけの伴奏に、淡々とした弾き語り風の歌が乗ります。アルジェリアン・シャアビ風のメリス …

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DAHMANE EL HARRACHI / YA EL HADJLA 『やまうずら ~アルジェリア移民の声~』

ラシッド・タハがカヴァーし、大ヒットさせた「ヤー・ラヤハ」の作曲者にして、アルジェリアのシャアビを代表する男性歌手ダフマン・エル・ハラシ(1926年生まれ1980年に交通事故で亡くなっています)の70年代頃の録音と思われる名曲集です!ダフマンのマンドーラ弾き語りを中心に、ヴァイオリンやガスバ風の笛、打楽器、女声コーラス等々といった演奏の中に、アラブ・アンダル …

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DAHMANE EL HARRACHI / DOUBLE BEST

出ました!アルジェリアン・シャアビ中興の祖、ダフマーン・エル・ハラシのベスト2CD~とりあえず、唯一の国内盤 BEANS『やまうずら ~アルジェリア移民の声~』とは重複ありません。で、以前当方で売らせていただいたアルジェリア盤CDシリーズ / 現在入手困難な “EDITION SID-SID” 盤とも、ほぼ重なっていません(CD2に1 …

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SLIMANE AZEM / DOUBLE BEST

これは注目!ムース&ハキムのアルバム『アルジェリア移民が愛した歌』でも取り上げられていた、渡仏カビール系シャアビ歌手のパイオニア~スリマン・アゼム(1918-1983)の18曲収録2CDベストです!スリマン・アゼムは、1942年、8歳年下のダフマーン・エル・ハラシほか、当時の多くのカビール系歌手同様フランスに移住し、長らく働きながら歌もうたい続けました。その …

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SEVVAL SAM / SEK

シェヴァル・サムのファーストは、古典/伝統音楽を端正なバックで瑞々しく歌う当時としてはかえって新鮮な歌謡アルバム~これがデビュー作でした。いかにもカラン・レーベルらしいプロダクションでしたが、切ないようなメリスマをたどるサラッとしたシュヴァルの声質が、純アコースティックな弦&打楽器アンサンブル~サナート系のバッキングによく映えていました。決して重厚に過ぎず、 …

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SEVVAL SAM / ISTANBUL’S SECRETS WITH

う~ん、ずいぶん感じが変わりましたね、その06年のファーストのジャケ、崖っぷちに立って切な気に古典歌謡を歌いあげていた彼女は今いずこ…、なんて、ま、歌手でありながら、女優さんでもあるというシェヴァル・サム嬢ですから、いろいろあるんでしょうね、引き出しが…。この07年作、まったくジャケットのみならず内容も大変身という感じ、大胆なミクスチ …

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SEVVAL SAM / KARADENIZ

2006年のファーストでは伝統的なスタイルでトルコ古典歌謡の数々を歌い、07年のセカンド作ではUKのユニット、アップ・バスル&アウトとともにイスタンブール・メイドのミクスチュアー/クラブ・ミュージックを作り上げた才女、シェヴァル・サムの08年作が登場です。順調な新譜リリースぶりからして、現地トルコでの支持の高さもうかがえるわけですが、この08年作では、黒海沿 …

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SEVVAL SAM / HAS ARABESK

トルコ古典歌謡アルバムから、UKクラブ系アーティストとの共作ミクスチュアー作、そして黒海のマイノリティー・フォークロアを綴った作など、~1作ごとにコンセプトを打ち出しトータルな作品をリリースして来た、トルコはカラン・レーベルの女性歌手、シェヴァル・サム。そんなアーティスティックな指向を持った彼女が、2年の月日をかけて企画/録音したという2010年作!タイトル …

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