FLOR DE LIS / SIGNO SOLAR

ポルトガルのポップ・シーンから、フレッシュなバンドが登場!フロール・デ・リズはポルトガルのフォークロアを探究していたドラマーを中心に04年に結 成、08年に現在のバンドの看板である女性ヴォーカリストが加入すると、翌年には国内のPOPコンテストで優勝し、その年のユーロヴィジョンではポルトガ ル代表となったそうです。本作はそんな勢いをそのままに制作したデビュー作 …

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ARGENTINA SANTOS

1926年生まれ~ファドの黄金期から現在に至るまで、自ら経営するファド・ハウスで歌い続けて来たポルトガルの大ヴェテラン女性歌手/アマリア・ロドリ ゲスの親友でもあったというアルジェンティーナ・サントス79歳の最新録音です。鍛え続けて来た~いぶし銀のヴォーカルが、哀愁深いファドにぴったりですね。 ファドの黄金時代から活躍し、いまも現役で歌っている唯一の存在が、 …

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AMALIA RODRIGUES / A DAMA DO FADO 『ファドの貴婦人』

新人やベテラン歌手の充実作が続き、何度目かの盛り上がりを見せるファドですが、田中勝則氏が選曲・監修した初期録音決定盤が こちら。ブラジルで1945年に録音された幻の曲からロンドン、NYでの1950年代初頭録音、そして「暗いはしけ」のオリジナルまで全27 曲収録。後の風格も既に漂うものの、歌い口にはまだ初々しさが残っています。~丁寧&長尺の解説とともに、ライス …

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MARIZA / TERRA

ポルトガル/ファド若手女性歌手、マリーザの08年作です。ギターラ&ギター、ウッドベース、そしてカホーンやブラシ・ドラム ほか、簡潔なパーカッション、曲によってはミュート・トランペットやピアノも加わり、シンプルな中にも、ジャズやラテンの要素をさり気なく取り込み、これ までのファドにはなかった表現というものを演出したバックが秀逸です。そんなバックに応えて、淡々と …

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ANA MOURA / ACONTECEU

リスボンのファド・ハウスで歌い続けて来た若手女性歌手、セカンド・アルバム2004年作の2CDを1CDにまとめた2011年の再発盤です(収録時間は変わらず)。以前のオリジナルは1枚目が “À Porta Do Fado” つまり「ファドの扉」、2枚目が “Dentro De Casa” 「館の中」と分けられていま …

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MAFALDA ARNOUTH / DIARIO

欧州での人気は高かったものの、なかなか日本のファンまで、その歌声が届かなかったポルトガルの若手ファド女性歌手=マ ファルダ・アルナス新作です。どちらかと言えば、流れるような歌い口で、柔和な表情のファドを歌って来た彼女ですが、このセルフ・プロデュースの新作で一 皮むけた感じです。ファドっぽいクセのある発声が、コブシ使いのメリハリを強調し、存在感のある歌声を聞か …

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DONA ROSA / ALMA LIVRE

4才で失明してから、永らく大道で歌い、生きて来たポルトガルのファド女性歌手ドナ・ローザの新作です。今作ではリスボンらしいファドはちょっと少なめ、 インスト数曲(もちろん、あの独特なトライアングルもフィーチュアー)含め、ローカルな雰囲気のフォークロア、あるいはコインブラ派のファドや古楽風のナ ンバー等々、多彩なアルバムとなっています。ファドにとどまらず、ポルト …

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GAITEROS DE LISBOA / INVASOES GARBARAS

1995年作です。4人のバッグパイパー/ガイテーロスが、コルシカばりの男声コーラス&ガイタ重奏を聞かせる~ポルトゥギーズ・トラッド・アルバム。遙 か遠くから聞こえるような響きのホルンや、太鼓のリズムも曲により加わり、清澄さと武骨さ?そして仄かに漂う大西洋~ケルト風味も得難いアルバムです。  

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BRIGADA VICTOR JARA / DANCAS E FOLIAS

ポルトガルのトラッド・フォークを代表し、1975年から活動するグループで、本作は95年発表の代表作!各種ポルトガルの弦楽器とガイタ、ピアノ、ヴァ イオリンを基本に、変化に富んだアレンジの中で、南米音楽やケルト音楽にシンパシーを奏でるポルトガルのトラッドを聴かせます。清澄な女性歌手&しゃがれ た男性歌手、純朴な男性コーラスが交互にリードを取り、多彩な曲想を際立 …

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ENNIO MORRICONE & DULCE PONTES / FOCUS

エンニオ・モリコーネのバックで、ポルトガル女性歌手ドゥルセ・ポンテスが歌う、という夢の共演盤=新作です。冒頭”ニュー・シネマ・パラダイス”で、か なりビックリしますが、すべて非ファド曲=モリコーネ作品のみを歌い綴る内容。ただただ曲の良さと、ドゥルセの歌唱力につきあわせられる展開、ですね。

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DULCE PONTES / MOMENTOS

  ドゥルス・ポンテスの活動20周年を記念したライヴ&スタジオ2枚組。マドリッド、ミラノ、ポルト、アテネ他での08-09年ライヴ音源に、スタジオ録音という構成〜斬新なアレンジで自曲カヴァー再録〜ファドに限らないドゥルス・ポンテスの歌い手としての懐深さを提示。

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AGNES BIHI / MERCI MAMAN MERCI PAPA

アンヌ・シルヴェストル、アラン・ルプレストの影響が濃い、シリアスとユーモラス半々のシャンソン・ア・テクスト派、1974 年生れのアニエス・ビールの5枚のアルバムのうち、最も評価の高かった2005 年アルバム『メルシ・ママン、メルシ・パパ』の復刻再発。ジョルジュ・ブラッサンスの「娼婦の嘆き歌」のカヴァー入り。13 曲中9曲まで、日本で評価の高いジャズ・ピアニス …

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SIDI BEMOL / AFYA

在仏の作詞 作曲家にして風刺画家のシェイフ・シディ・ベモル、ことオシン・ブーケラ(ORCHESTRE NATIONAL DE BARBES  のリーダー格、ユセフ・ブーケラの実の兄)の新作です。まあ、変わった人ですね。前作はアルジェリアの船乗り歌(のようなもの?創作)を歌い綴ったアルバムでしたが、今作は、ロマのルーツでもあるラジャスタン出身のアンサンブル D …

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PAOLA FOKA / H MONI ALHTHEIA

パオラ・フォカ、1985年生まれ、テッサロニキ育ち。両親ともにプロの有名歌手でした。05年にデビュー作をリリース、去年にもライヴアルバムを出していますが、こちらスタジオ録音としてはサードアルバム新作となります。ユーロっぽい打ち込み曲も混じりますが、ギリシャならではの歌い口、哀愁味ある旋律をキープしているところは親譲りでしょうね。アコースティック仕様のライカか …

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9BACH / TINCIAN

ウェールズ伝統音楽を基盤に幻想的なサウンドを聞かせるグループ! いま再び活気を帯びてきたイギリスのフォーク・シーンから、注目のグループ、9Bach(ナイン・バッハ)が登場した。ヴォーカルのリサと、ギター&パーカッションのマーティンが中心となってウェールズ地方で2005年に結成。ウェールズの伝統的なフォーク・ミュージックを基盤に、コンテンポラリーなアレンジを用 …

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