V.A. / TROVA , TRADICIONAL ESPIRITUANA

19世紀末から20世紀初めにかけ、ソンの成立にも大きな影響を与えたキューバの“トロバドール”といわれるシンガー・ソングライターたち~彼らが主にギター弾き語りで歌った音楽をトローバといいますが、本CDは、その中心地の一つであった古都サンクトゥ・スピリトゥスの歴史的なトロバドール達であるミゲル・カンパニオーニ、テオフィリートらの有名曲を、今なお、いにしえのトロバ …

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MANUEL GALBAN / BLUE CHA CHA

ポスト・フィーリンのコーラス・グループ=1960年代にドゥーワップ / R&B感覚をキューバンに取り込み人気を誇ったコーラスグループ=サフィーロスのメンバー(一番端でギターを引いていた人ですね~)マヌエル・ガルバンの遺作にして初ソロ12年作です(01年にはブエナビスタ出演がきっかけとなったライ・クーダーとの共作もありましたが、このアルバムが初ソロ、で、この作 …

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OMAR SOSA / EGGUN

人気アフロ・キューバン・ピアニスト、オマール・ソーサが久々に自身率いるセクステットで録音した通算23枚目となる作品。マイルス・デイヴィス『カインド・オブ・ブルー』へのオマージュ的内容で、同作にある無限の音楽表現への解釈や希求といったものが、西アフリカで祖先の精神を意味する『エグン』というテーマのなかで展開され、壮大なアフロ・ジャズとなっています。モザンビーク …

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GRUPO MANGUARE / SINCRETISM

1971年に結成された、フシオーン~ミクスチャーのはしりとなるグループ、グルーポ・マングアレの2011年録音アルバムです。ヌエバ・トローバに代表される新しい歌を求めるムーヴメントと同調して活動を開始したグループですが、初期のメンバーには、トレスの名手パンチョ・アマートも参加していました。久しぶりの本作では、メレンゲっぽいリズムで始まるオープニング曲から、バン …

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LAZARO & VALDES / SON JAZZ, MANTECA

バンボレオのドン、ラサロ・バルデースの父親のアルバム=子供の七光り?と早合点は禁物~ご存じの方も多いと思いますが、このラサロ・バルデースSr.(父親の方です、本当はバンボレオのラサロがJr.を付けるべきなんでが)こそ凄い人。ベニー・モレーのバンダ・ヒガンテでキャリアをスタートさせ、その後カシーノ・デ・プラージャ、リバーサイド、ニーニョ・リベーラなどの一流バン …

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RUMBATA / LA RUMBA DEL SIGLO

ルンバとバタ(サンテリーアで使用するタイコ)というキューバのアフロ系ルーツを代表する2つの名称を組み合わせた~1996年カマグエイで結成されたルンバ・グループのセカンド。前作はマノリート・シモネーがプロデュースしていて、若さ溢れる 剌としたアンサンブルとアイデアあふれるアレンジが印象的な作品でした。今作は、そんな前作からのイメージを残しつつも、よりパーカッシ …

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HAILA / ESTO SI SABE A CUBA

本作は、2枚のCDと1枚のDVD(リージョン:ALL/NTSCですので、一般の家庭用器機で視聴可)という大ヴォリューム。CD1は、『レガエトネアンド・コン・ハイラ』と題されたとおり、レガトンやバチャータ、ラテン・ポップスなど汎カリブに人気のあるジャンルを、そのキューバのスペシャリストたちをフィーチャーして披露しています。CD2は、『ハイラ・ドゥエトス』と題さ …

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BAMBOLEO / TODO LO QUE SOY

相変わらずのラサロ・バルデース節が全編で炸裂しています。トリッキーなブレイクとパーカッションのからみからスタートし、ブラス、ベースとリズム隊が一丸となったトゥンバオのリズムとジャジーなメロディー・ラインが一体となってグルーヴ感一杯に突き進む1曲目。次の曲では、ラサロのメロディー・メーカーとしての才能を発揮し、メランコリックで耳に残るミディアム・テンポを披露。 …

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PUPY Y LOS QUE SON SON / SIEMPRE PUPY

実に4年ぶりとなる2011年録音~2012年末発売新作です。全盛期のロス・バン・バンのサウンドを支えたピアニスト兼作曲家兼アレンジャー“プピ”ことセサル・ペドロソ率いるロス・ケ・ソン・ソン。プピがロス・バン・バンを離れ本バンドを結成したのが2000年ですから、すでに13年が経っているのですが、まだまだフレッシュです。「現在のロス・バン・バンよりもよほどバン・ …

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RUMBEROS DE CUBA / MANO A MANO

コンフント・クラベ・イ・グアグアンコーやタタ・グイネス&アンガーの「パサポルテ」などアフロ系名作を制作してきたディレクター、ロドルフォ・チャコンが、ハバナのルンバの名手を集めて結成したルンベーロス・デ・クーバ。そのアフロ系パーカッション・アンサンブルのグルーヴ感と都市民俗音楽としての歌心の絶妙なバランスを聞かせてきた彼らのスタジオ第3作目が、発売となりました …

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OLGA RIVERO Y PEPE REYES / SENTMIENTO CUBANO

出ましたねえ…ウルトラ・レアーです。内容も最高じゃないですか….で、当方の “feeling feelin” 選曲時に、本CD収録のオルガ・リベーロ“コサス・デル・アルマ”を入れたいのでLPを貸してくださいと、本盤発売元アオラのシャチョーに頼んだのですが、このLPの複刻CDを目論んでいたアオラ・シャチョーは絶対 …

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LOS HERMANOS ARANGO / Y LAS ESTRELLAS DEL FOLKLOR

元エネヘー・ラ・バンダで、現キューバでナンバーワン・ベーシストといわれるフェリシアーノ・アランゴが、新たに結成したロス・エルマーノス・アランゴの初アルバム。最近では、村上龍氏の招聘によりリューズ・キューバン・ナイトで、タニアのバックメンバーとしても何度も来日していますね。バンド名が示すように、フェリシアーノの兄弟であるパーカッショニスト、歌手、ギタリストの4 …

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THE CREOLE CHOIR OF CUBA / SANTIMAN

南アフリカのレディスミス・ブラック・マンバーゾへのカリブからの返答とも言われたコーラス・グループが帰って来ました。女性6人、男性4人の総勢10人編成のザ・クレオール・クワイア・オヴ・キューバは、キューバに移民したハイチ人たちの子孫たちで構成。そのレパートリーはハイチ発祥のクレオール語でうたわれてきた曲ばかり。本作はそんなグループの2年ぶりの新作です。ときに哀 …

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CUBANA ALL STARS / A DREAM COME TRUE

1980〜90年代キューバン・サルサのヒット・チューンをハバナ&サンティアーゴ・デ・クーバの両スタジオで競作した2枚組CD!今のキューバン・サルサ最高の布陣で聞かせる豪華この上ナシのキューバン・サルサです! ★参加歌手〜 Alexander Abreu, Adalberto Alvarez, Laritza Bacallao, Vania Borges, P …

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DAVID ALVAREZ / DEUDA, Canta A Luis Marquetti

2000年代初頭から、ソンに他のカリブ音楽の要素を取り入れアップデートしたサウンドを聞かせていたグループ、フエゴ・デ・マノスのリーダー、ダビ・アルバレス久々のアルバムは、50年代に活躍したボレロの名作曲家ルイス・マルケティの作品集となりました。~ダビ・アルバレスの適度にヴィヴラートの掛かった味わいあるヴォーカルは、もともとボレロ向きで、今までボレロ集を出さな …

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