CHEB MAMI / THE PRINCE OF RAI

ルーツ・ライを歌うシェブ・マミ!? ダミ声のハレドとは対照的に、女性的で繊細なコブシ回しが魅力的な男性ライ歌手シェブ・マミ。元妻に対する暴力事件があった2000年代以降は低迷していますが、これは90年代後半にリリースした「YA SID EL KADI」を含む(恐らく)同時期の録音を集めた編集盤。ポップ・ライではなく、アコーディオン、オルガン、パーカッションと …

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CLARA PETRAGLIA / SONGS FROM BRAZIL

  サンバ以前の「ブラジルの歌」が大集合! ギター弾き語りでさわやかに楽しませてくれるブラジルの古謡の数々!! ブラジルにおいて、その芸術家たちが意識してブラジル独自の文化を標榜するようになったのが1920年頃だったと言われています。その重要な起点になったのが1922年2月にサンパウロの市民劇場において開かれた「近代芸術週間」というプロジェクトでし …

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V.A. field recordings / MALI, The art of griots from Kela 1978+2019

アーカイヴ発掘と新企画の両軸で精力的にユニークなリリースを続けるスイスのジュネーヴ民族学博物館の音楽レーベル「MEG-AIMP」から、西アフリカはマリの歴史の語り部、グリオの貴重な歌声を音盤化した作品がリリースに。 ◆ マリの首都バマコからニジェール川沿いを南西に100キロ、かつてデーモン・アルバーンのアフリカ・プロジェクトでも取り上げられた、多くの達人を輩 …

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VOULA SAVVIDI ‎/ ALKYONIDA MERA

1953年テッサロニキの北東の街、セレス生まれのヴーラ・サヴィディ、マノス・ハジダキスの肝入りで、1973年ハタチでデビューした女性歌手、本作は、LYRA のサブレーベル “北のリラ” から1996年にリリースされた、変わらず、どこか古風な嘆き節といった雰囲気漂う、ヴーラ・サヴィディの4作目 / 42歳のソロ・アルバムです。 1 Αλκυονίδα Μέρα …

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LOUS AND THE YAKUZA / GORE

1996年コンゴ生まれベルギー在、ブリュッセル・アンダーグラウンド・シーンで話題を呼んでいたという “ルース” ことマリ・ピエール・カコマ率いるザ・ヤクザの 2020年作 !! 〜スペイン女声ロサリアのセカンドをプロデュースしたバルセロナ拠点のプロデューサー、エル・グインチョを指名しての待望のファースト・アルバム!アヤ・ナカムラのライヴァル登場、というか、欧 …

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GIORGOS ZIKAS, DIMITRIS ZERVOUDAKIS ‎/ MIA ZOI STIN IDIA TAXI

ブズーキ奏者で作詞作曲家、テッサロニキのヨルゴス・ジカスが2019 年に亡くなっていたと知って(1949年生まれなので、享年70歳)古い愛聴盤をオーダーしてみたら、入荷してきたのでした。 ジカスといえば、>こちらマリオとの名盤で、レベーティカ〜ライカ好きの当店顧客の皆さんにも知られているかと思いますが、もともとは16歳で学業をやめファンション・デザイナーの道 …

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VOULA SAVVIDI / KAINOURGIA ROUCHA

作曲はタソス・グルス、作詞はイリアス・カツゥリス、ソドリス・ゴニスほか、1994年リラからリリースされたヴーラ・サヴィディ数少ないアルバムの3作目。変わらず、オーソドックスながら、ディープな持ち味が光ります。   1 Καινούργια Ρούχα 2 Τις Νύχτες Που Σε Περιμένω 3 Θα Γίνω 4 Τα Λάθη Μου 5 …

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JULIEN GASC / L’APPEL DE LA FORET 

ex.ステレオラブのジュリアン・ガスクの2020年リリース作。フレンチ・ロリータな女声ヴォーカルもフィーチャーしつつ、脱力ダンディズムに彩られた、ゆるふわローファイ且つサイケなオルタナ・テクノ・ポップで、独特の存在感を示してくれています。それがまた、60年代後半から70年代前半のMPBとかにも通底していくような、不思議な時空の歪みを発生させるアヴァンなレトロ …

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ANGELA ORFANOU‎ / GYNAIKA ODYSSEAS

アンジェラ・オルフェヌ、2015年のデビュー作、というか、今のところ自ら歌ったアルバムは本作のみ、スパルタ生まれで、たぶん30代半ば頃の作でしょうか?アテネのヘレニック音楽院で学んだ作曲家で、TVドキュメンタリーや演劇の世界で活躍して来た模様。普段はコロピ在、ブドウ栽培に従事しているそうです。 というよーなことはともかく、こんなにバランス良いライカ、フォーク …

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HRISTOS TSIAMOULIS ‎/ DODEKAORTO

フリストス・ツィアムリス〜1961年アテネ生まれのヴェテラン作曲家、歌い手にしてギター&ウード奏者。もともと名門トラッド・グループ〜ディナミス・トゥ・エゲイオ(“エーゲ海軍”を名乗る3人組)のメンバーとして85年にデビュー、92年よりソロ活動も展開しています。エーゲ海のニシオーティカ(島唄)や、ギリシャ各地のディモーティカ(民謡)、ビザンティン音楽にも造詣が …

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BIM (Benin International Musical) / BIM #1

“ベニン・アンテルナシオナル・ムジカル” >こちらで紹介されていたCDですね(無断リンク陳謝&感謝)!なるほど、素晴らしい!ベニン音楽の様々な伝統を包含しつつも、未来のベニン音楽が聞こえるような作、この線に沿ったアルバムが今後、どんどん続くことを願いたいと思いますが、果たして如何に。…にしても、本作を聴くと、同じくベニンのアンジェリック・キジョ名 …

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KOSTAS KOLLIAS / O HRYSOS DISKOS

  BEST COLLECTION 1 Έρωτά Μου Αγιάτρευτε(1980) 2 Οι Καρδιές Που Αγαπάνε (1977) 3 Εσύ Είσαι Τα Καράβια Μου (1976) 4 Πεθαίνω Για Κείνη (1980) 5 Αν Σε Χάσω (1976) 6 Είσαι Εγωίστρ …

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MARIA THOIDOU, SOKRATIS MALAMAS ‎/ TIS NYCHTAS TA MAKRIA MALLIA

ギリシャ音楽、現代音楽、そして、クラシック音楽にも通じたテッサロニキはテッサリア大学の音楽教師、マリア・ソイドゥの3作目ですね。その端正で透明な歌声は一部のユーロ・トラッド・マニアからプログレ好きまで、地味な人気を誇っているわけですが、94年のアルバム・デビュー以来、2016年までに5作のアルバムをリリースしているものの、多くは入手困難。中でも、1989年デ …

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