元祖アル・ジールの男性歌手”としても知られるモハメッド・ムニールの2012年最新作が登場しました。エジプト・カイロを拠点に活躍していますが、生まれたのはお隣の国スーダンとの国境に接するヌビア地方です。1945年生まれですから御歳67歳。それでもその声に衰えが現れないのが“永遠の若大将”と呼ばれる由縁です。今回も流行のエレクトロニクス使いから伝統系のアラビアン …
続きを読む元祖アル・ジールの男性歌手”としても知られるモハメッド・ムニールの2012年最新作が登場しました。エジプト・カイロを拠点に活躍していますが、生まれたのはお隣の国スーダンとの国境に接するヌビア地方です。1945年生まれですから御歳67歳。それでもその声に衰えが現れないのが“永遠の若大将”と呼ばれる由縁です。今回も流行のエレクトロニクス使いから伝統系のアラビアン …
続きを読むこれはイイですね!シェヴァル・サムをはじめ大充実のトルコ女性歌手たち。こちらはイスタンブールの音大を卒業した女性歌手オヤ・イシュボガが、9人組楽団「グルップ・テュルク・カフヴェシ(トルコ式コーヒー店楽団)」と共作した12年作(オヤとしてはセカンドとなります)。カーヌーン、ウード、アコーディオン、ケマン、チェロ、ピアノ、パーカッションを用いたサロン的な音作りは …
続きを読むトルコの美人ハルク歌手ザラの12年新作はイスタンブールのフラメンコ・クインテットとの共作。オイキュ&ベルクという存在、そして地中海音楽とジプシー音楽という共通項を持つハルクとフラメンコだけに、ここでも相性ばっちりです。ハルクの旋律とフラメンコ的な楽器表現が実に自然に同居しています。ザラの歌声も歳を取るにつれ力みが消え、枯れも感じられ、どんどんイイ歌手になって …
続きを読むUAE出身ながらハリージーではなくポップ~シャバービー路線を貫く美人歌手ルワイダ、2011年ROTANA制作の最新作が初入荷しました。湾岸出身らしからぬ淫靡な美貌とか細い声が特徴の彼女、新作は四つ打ちイケイケあり、チャカポコ・シャアビあり、ハリージーあり、ピアノを入れたスローバラードあり、なかなかに幅広い作風で最後まで飽きさせません。
続きを読むフェイルーズに続くレバノンを代表する女性歌手マジーダ・エル・ルーミーが6年ぶりの新作を届けてくれました。フェイルーズの2010年作に影響を受けたか、ゴージャスなフルオーケストラを従え、時にクラシカルに、時にラテン、時にジャズ、時にデプケ、時にキャバレー調に、アラブ歌謡黄金時代を思いださせる王道アラブ歌謡エンタテインメントアルバムに仕上がっています。新曲を中心 …
続きを読む00年デビュー、英国生まれ、キプロス育ちのギリシャ語でも歌うトルコ系エキゾ美人歌手、ジネット・サリ~フォーキーあり、エキゾなダンス・ナンバーあり、ユーロビートなフラメンコ・ナンバーありで、トルコのガイを悩殺してますねえ、変わらず。ヴァラエティーに富んだポップ・アルバムですが、聴き応えありますよ。
続きを読むエブル・ギュンデシュは1974年生まれ、アラベスクの大スターですね。この新作でもダンサブルなアラベスクの王道を行きます。もちろんスローもあります。セゼン・アクスが半数以上の曲を提供していて、その中にはタルカンと連名で作られた曲もあるなど、これがトルコの王道、ということになるでしょうね。それにしても歳を感じさせないジャケのお姿、なんかスゴイ!
続きを読むトルコ、ローカルなハルクの新作です。セムラ・トンツェー、自らサズを弾き語る女性歌手、これがデビュー作でしょうか?サズ&ネイ&フレームドラムのシンプルな編成を中心に(曲によって、ストリングスやオルガンがつきます)、淡々と、しかし情感たっぷりに、ちょっと暗さや重さを感じさせる雰囲気の中で歌います。近年の傾向の、ライトなハルクとは一味違う姿勢を聞かせます(って、昔 …
続きを読む出た!ボリウッド版デンゲイ・フィーヴァーとでも言いましょうか? 英語メディアでは既に「タランティーノ・ミーツ・ボリウッド」と評されていますが、インドのクレイジーケンバンドと言い換えましょうか? オーストラリアはメルボルンにて結成されたインド系男女をフロントヴォーカルにフィーチャーした11人組バンド、その名もダ・ボンベー・ローヤール(デーヴァナーガリー文字から …
続きを読むこれはユニークな試み。クロンチョン歌手のムス・ムリアディが、お洒落系シンガー/ギタリストのムス・ムジオノとコラボ作品をリリース。二人ともムスという名前なので、デュオ・ムスというユニット名になりました。ここで歌うのは、イスマイル・マルズキをはじめ、パンチェ、A・リヤントらが残した往年のクロンチョン・ヒットのカヴァー。それをちょっとジャズやポップスのアレンジを交 …
続きを読む東南アジアにおいてマレイシアのシティ・ヌールハリザと並ぶほどの人気を誇る女性歌手が、現在のインドネシア最大のスーパースターのひとり、ロッサ~1978年生まれの彼女は子供のころからラグ・アナック(子供歌)の歌手として活動を開始。その後96年に出した『ナダ・ナダ・チンタ』で大人の歌手として注目されるようになりました。シルクのようになめらかな歌声と高い歌唱力で歌わ …
続きを読む名実ともにマレイシアを代表する女性歌手に成長したシティ・ヌールハリザ。そんな彼女が2002年に発表した2枚のライヴ・アルバムが1パッケージになって復活~ただし、このアルバムでは自身のオリジナル・ヒット曲は皆無。70~80年代に活躍したマレイシアの偉大な男性歌手、スディルマン(1954-1992)のレパートリーを取り上げています。マレイシアでもっとも権威のある …
続きを読むウポポというのはアイヌ語において、歌という意味だと思いますが、特に座した女声による合唱や輪唱を聞かせるスタイルを意味することもあるようです。そんな合唱スタイルのウポポの古い録音を手本に学び修得した成果を、今の世に響かせようという試みが、このアイヌ系若手女性4人組のマレウレウ~先にアカペラのミニCDをリリースしていますが、この作ではプロデューサーでもあるオキの …
続きを読むアッサム州出身、当年62歳の女性ヒンドゥースターニー声楽家パルヴィーン・スルタナの古典~軽古典作品。裏ジャケの若々しい写真から推測するに、20年以上前の録音だと思われます。前半40分は夕方のラーガであるプリヤ・ダナシュリーのハヤール。続いてラーガ・ミシュラ・カマジのトゥムリ、そしてミシュラ・ケダールのバジャンを収録。カウシキの天使のような声と較べると、かなり …
続きを読むこれは珍しいですね!ケニアはナイロビ1960年代初め頃のシングル録音集で、自らの音楽を“ツイスト”と称した1940年生まれのジョン・ンゼンゼの複刻CDです。50年代にジョージ・ムカビが生み出したアフリカン・ギター・サウンド=スクティの発展形と言えば言えるでしょう。実際、ムカビが録音に参加しているトラックもあります(ファンタの瓶が叩かれてリズムをつけています) …
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