RABIH ABOU-KHALIL / HUNGRY PEOPLE

 アラブ音楽を象徴する弦楽器ウードを操る熟練音楽家のひとり、レバノン出身のラビ・アブ=カリル(1957年生まれ)がとてもユニークなアルバムを発表してくれました。70年代の後半にドイツへ渡り、80年代初頭にレコード・デビューを果たした彼は、アラブ音楽と西洋音楽との接点を探る音楽をテーマとして活動して来ました。そして、本作ではドラム、サックス、アコーディオン、チ …

続きを読む>

HAMZA EL DIN / A WISH

ヌビアの人、ウードの人、ハムザ・エル・ディーンのラスト・アルバムとなってしまった1999年作品です。ハムザさんのウードに加えて、チェロ&ピアノ&ネイ&男女一人づつのヴォイスが加わり、ハムザさんが生涯をかけて磨き上げたヌビアとアラブの旋律とリズムが、渾々と湧き出ずる泉の透明な水のように響きます。何というか、囚われない心というものが、あるいは自由というものが、ど …

続きを読む>

AHMAD AL KHATIB, YOUSSEF HBEISCH / SABIL

固定ファンが存在するレーベル、「アラブ世界研究所」の2012年新作です。パレスティナの難民キャンプで生を受けた若手ウード奏者と、パレスティナで生まれ現在はパリを拠点しているパーカッショニストのデュオ作品。ふたり組ながら飽きのこない凝ったアレンジが見事です。メロディも変化に富み、かなりモダンな印象なので初めてウードを聴く人にもいいかもしれません。

続きを読む>

INTERZONE / WAITING FOR SPRING

2010年に解散したフランスのパンクバンド、ノワール・デジールのギタリスト、セルジュ・テッソ=ゲーがシリア人ウード奏者ハレド・アル・ジャラマニと結成したデュオ「アンテルゾン」の13年新作。西のエレキ・ギターと東のウードのシンプルかつストイックな真剣勝負。ダニエル・ラノワとハムザ・エル・ディンの邂逅、いや、それのもう少しヤサぐれた版とでも言いましょうか。フラン …

続きを読む>

AMINE & HAMZA / PERPETUAL MOTION

独ネットワークの新作はチュニジアの若きヴァーチュオーゾ兄弟によるウードとカーヌーンの新感覚アラブ古典アンサンブル。ベルベル人女性歌手の歌うマグレブの香りする古典から、フラメンコギター、西洋クラシックの弦楽カルテットとの共演など、現代に生きる若いアラブ人古典音楽家らしいセレクト。パキパキな演奏も聴きどころ。

続きを読む>

V.A. / UD, MASTERS OF TURKISH MUSIC

トルコの伝統音楽専門レーベルKALANから、トルコ音楽の歴史を彩る古典楽器をテーマにした編集盤シリーズ。 元来アラブ音楽における楽器の女王と呼ばれたウード。オスマン帝国においても宮廷音楽を奏でる楽器として愛されました。2枚組40曲を収録したこのCD、演奏家の名前にはギリシャ系やエジプト系の名前も見て取れますが、演奏を聞くと、トルコらしいスーフィー的な曲、レン …

続きを読む>

MUNIR BASHIR / RAGA ROOTS

アラブ音楽を象徴し、その世界では「楽器の女王」と呼ばれるウード。そのもっとも有名な演奏者はなんといってもこのムニール・バシール。イラク出身ながら23歳でレバノンの歌姫ファイルーズの伴奏を務め、その数年後にはヨーロッパにも進出。以降、数々の欧州の名門レーベルで録音を残し、惜しまれながらも1997年に亡くなっています。本作はそんなムニールの死後に発見された貴重な …

続きを読む>

UDI HRANT / THE EARLY RECORDINGS VOL.1 & VOL.2

イスラーム世界における最もポピュラーな弦楽器がウード、トルコにおいてその伝説的な演奏者といえば、このウディ・フラント(1901~1978)となります。トルコ領内のアルメニア人の両親の元に生まれた彼は盲目ででしたが、そのキャリアの中で様々な革命的演奏法を生み出しました。1930年代にはアメリカでもトルコからやってきた移民コミュニティ向けにその録音が発売されるよ …

続きを読む>

go top