TETSURO SHIBAYAMA 柴山 哲郎 / DOGUS ドウシュ

●バークリー音楽院出身で、ボストンで活動後帰国、メジャーアーティストのライブやレコーディングに参加し活動していたギタリスト、柴山 哲朗。そんなミュージシャンを5年間のブランクから目覚めさせたのが、世界中の弦楽器のルーツとも言われるウードでした。 ● 日本ではウードのプロ演奏家はかなり珍しく、そのほとんどが、エジプト系のウードを弾いています。しかし柴山は、いに …

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KALIM BAGGILLI / KALI CITY

ヨルダンとユーゴスラヴィアという二つの国出身の両親を持つベルギー人ギタリストにして作曲家、ウード奏者、カリム・バジリ4作目のアルバム〜ウードのジューブラン兄弟(パレスティナ)との共演8曲+レギュラーバンド“バジリ&ヒズ・アラビック・バンド”との3曲を収録。東欧風の翳り?も微かに漂う哀愁のアラビック弦アンサンブル・インスト作。

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MACADI NAHHAS / KAN YA MA KAN

ヨルダン女性歌手にしてウード奏者、作曲家でもあるマカディ・ナハアスの唯一のCD〜その後も作品はありますが、配信のみとなっています。最初聴いた時には、レバノンかと思いましたがヨルダンとは(だって、フェイルーズの影響大でしょ)…。もちろん、既に入手困難です。 1 – Jaween ahleno2 – Khala shakou3 …

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ADNAN JOUBRAN / BORDERS BEHIND

イマジネイティヴな音風景! ウード3兄弟の末弟がソロ・デビュー 2012年に結成10周年を迎えた、〈アラブ楽器の王様〉ウードを3兄弟で演奏するパレスティナのグループ、ル・トリオ・ジュブランの末弟、アドナン・ジュブランが初めてのソロ・アルバムを発表してくれた。これまでもソロ活動として劇伴やサーカスの音楽を手掛けてきたアドナンは、本作では全曲を作曲し、ウード以外 …

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常味裕司 / 光り輝く街

本家アラブ人をも泣かせるプレイで知られる、日本の誇るウード・プレイヤー常味裕司の06年作!待望のウードのソロ・プレイ・アルバムです。チュニジアの伝説的作曲家&ウード奏者アリ・スリティに学んだ、いにしえのマカーム9曲。一言、素晴らしい音色です!現代の琵琶法師とでも呼びましょうか。古きアラブの宮廷にいるような気分になります!悠久の時を超えて響くアラブの楽彩~「な …

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常味裕司 & FARHA / タリーク・道

最後の「とうようずトーク」で触れられていたアルバムです。再入荷しました。日本を代表するウード奏者、今時、こんなにオーソドクスで格調の高いウードの音色は、アラブ圏では聞けなくなっています(近年の本場録音は、ことごとくフュージョンっぽい作品ばかりで、辟易してるというのが当店の本音)。というわけで本場よりも本場らしい?ウードという楽器の王道を行く常味裕司さんの09 …

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HOSAM HAYEK / STRANGER IN MY HOMELAND

1970年パレスチナで生まれ、アラブ音楽~クラシックまで修得したホサム・ハエックが、人気のトルコ系インスト・ユニット=タクシーム・トリオと共演。ベスト・セラーとなったタクシーム・トリオ作品の続編とも言える全篇インスト集。ロマーニの濃厚な匂いを漂わすクラリネット、乾いたサズとカーヌーンの音色、そこに即興演奏もするウードが重なり、アラブ音楽の新境地を開陳~無伴奏 …

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TRIO JOUBRAN / A L’OMBRE DES MOTS

混乱のさなかにある中東パレスティナから、アラブ音楽を代表する弦楽器ウードを3兄弟で演奏するというユニークなグループが登場~ル・トリオ・ジュブランは最年長の兄サミールが中心となって2004年に結成。それぞれが独自の感性を持ってウードに接し、豊かなアンサンブルを楽しませてくれます。2009年発表の本作は、パレスティナの国民的詩人マフムード・ダルウィーシュ(08年 …

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MITHAT COMLEKCI / AHVAL, UD TAKSIMLERI (OUD IMPROVISATION)

11のタクシーム(トルコの古典旋法)に則った即興演奏をウード一本で聞かせるミタット・ジョムレクチェの13年リリース / 独奏CDです。1983年に、トルコの古都コンヤで、やはりウード奏者であった父のもとに生まれたそうですが、その後2001年に古典音楽を学び大学を卒業、その後はインストラクターとして、ウードやタンブールを教えて来たといいます。そして本作がソロ・ …

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RABIH ABOU-KHALIL / HUNGRY PEOPLE

 アラブ音楽を象徴する弦楽器ウードを操る熟練音楽家のひとり、レバノン出身のラビ・アブ=カリル(1957年生まれ)がとてもユニークなアルバムを発表してくれました。70年代の後半にドイツへ渡り、80年代初頭にレコード・デビューを果たした彼は、アラブ音楽と西洋音楽との接点を探る音楽をテーマとして活動して来ました。そして、本作ではドラム、サックス、アコーディオン、チ …

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HAMZA EL DIN / A WISH

ヌビアの人、ウードの人、ハムザ・エル・ディーンのラスト・アルバムとなってしまった1999年作品です。ハムザさんのウードに加えて、チェロ&ピアノ&ネイ&男女一人づつのヴォイスが加わり、ハムザさんが生涯をかけて磨き上げたヌビアとアラブの旋律とリズムが、渾々と湧き出ずる泉水のように響きます。何というか、囚われない心というものが、どんなものなのか教えてくれるような、 …

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AHMAD AL KHATIB, YOUSSEF HBEISCH / SABIL

固定ファンが存在するレーベル、「アラブ世界研究所」の2012年新作です。パレスティナの難民キャンプで生を受けた若手ウード奏者と、パレスティナで生まれ現在はパリを拠点しているパーカッショニストのデュオ作品。ふたり組ながら飽きのこない凝ったアレンジが見事です。メロディも変化に富み、かなりモダンな印象なので初めてウードを聴く人にもいいかもしれません。

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INTERZONE / WAITING FOR SPRING

2010年に解散したフランスのパンクバンド、ノワール・デジールのギタリスト、セルジュ・テッソ=ゲーがシリア人ウード奏者ハレド・アル・ジャラマニと結成したデュオ「アンテルゾン」の13年新作。西のエレキ・ギターと東のウードのシンプルかつストイックな真剣勝負。ダニエル・ラノワとハムザ・エル・ディンの邂逅、いや、それのもう少しヤサぐれた版とでも言いましょうか。フラン …

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