NIKOS PAPAZOGLOU / SINERGA

ニコス・パパゾグル(1948-2011)~生涯6枚のソロ・アルバム(うち1枚のライヴ)と幾つかの共作アルバムしかリリースしませんでしたが、地味ながらイイ音楽家でした。大都市でのライヴよりも、小さな島々や内陸の村々でライヴをすることを好み、古いディモーティカやレべーティカ、ニシオーティカに材を求めた自作曲を、バグラマーで弾き語りながら、ギリシャをくまなくまわっ …

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YIANNIS KOTSIRAS / 30 + KATI

アテネ・オリンピック聖火リレー公式テーマ曲(トレバー・ホーンprod.)に、その曲が選ばれていた男性歌手ですね…という昔の話。デビューは90年代初め、もともとレベーティカを歌っていたそうですが、その音楽性は一貫して、ギリシャ風味を濃厚に湛えつつも、一味違うトラッド風~フォーク・ロック風、プログレ風アレンジの面白さで、同時代性というものを感じさせて …

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MARIA ANAMATEROU / OPOU AGAPAS KE OPOU GIS

マリア・アナマテルウ、これがファースト / ソロ・アルバムだと思います。1987年クレタ生まれ(というから録音時24歳)!幼い頃から音楽に親しみ、そしてアテネの音楽学校に学ぶ傍ら、17歳の頃からプロの歌い手として様々な歌手のライヴでコーラスをつとめたり、様々なフェスで歌って来たそうです。~で、このファーストCD、エーゲ海の島々や地中海、あるいはアルメニアやセ …

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IRINI KONITOPOULOU LEGAKI / TO NISIOTIKO GLEDI (4CD)

これはスゴイ!ギリシャ島唄ニシオーティカ最高の女性歌手、イリニ・コニトプルの4枚組ベストCDがリリースされていたなんて…、08年にリリースされていたようですが、知りませんでした。イリニは、ステラ・コニトプールの先輩にあたるような女性歌手(名字同じですが、遠縁なのかしらん?というか、CD4には、ほかのコニトプールさん達といっしょに収録されているわけ …

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NATASSA BOFILIOU / OI MERES TOU FOTOS

ナターサ・ボフィリウの12年作~4作目のアルバムです(いつもとメイクが違っていて、お顔が変わっていますが)。当年29歳、既に若手モダン・ライカ~POP系女性歌手として現地人気は相当なものですが、本CDで、また一つ、存在感は増した観があります。もしかしたら、エレフセリア・アルヴァニターキからエレーニ・ツァリゴプール、そしてこのナターサ・ボフィリウという、トラッ …

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ASPASIA STRATIGOU / TE ERGA TIS KARDIAS

2011年末の作ですが、これはオススメできます。また一人、グリーク・トラッドの新人女性歌手の登場です。~とはいえ、10代のころからアテネでアマチュア・バンドのヴォーカルだったり、長らく様々なアーティストのレコーディングでコーラスをつとめて来たようですが、そんな中でもヨルゴス・ダラーラスのツアー・メンバーとして2年を過ごしたことが、ソロ・デビューのきっかけにな …

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SAVINA YANNATOU & PRIMAVERA EN SALONICO / VIRGIN MARIES OF THE WORLD

1959年アテネ生まれ、ロンドン留学を経てマノス・ハジダキス門下としてデビューした女性歌手、サヴィーナ・ヤナトゥとそのグループ、プリマヴェーラ・エン・サローニコ(テサロニキの春〜サローニコはテッサロニキの古い呼び名)1994年作!プリマヴェーラ・エン・サローニコ名義では3作目となります(メンバーはサヴィーナ以外、流動的ですが、2015年までにサローニコ名義で …

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ELEFTHERIA ARVANITAKI / TO THE EDGES OF YOUR EYES, Best of

1980年代半ばにソロ・デビュー、ハリス・アレクシウの秘蔵っ子として(意外と知られていない)、ライカ~エデフノ〜ネオ・トラッド系女性歌手として、大きな人気を保って来たエレフセリア・アルヴァニターキですが、本2CDは、80年代以降、彼女が参加したサントラや企画盤、あるいは他者名義のアルバムからのゲスト録音コレクション/ベストとなっています(付属のブックレットに …

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GEORGE DALARAS / 50 HRONIA REBETIKO TRAGOUDI

ダラーラス1975年の名作 “レベーティカ・ソングの50年”というそのタイトル通り、20世紀前半からのレベーティカの名曲を綴ったアルバムということで、コーラス&デュエットでハリス・アレクシーウも参加~ヴァシリス・ツィツァーニスやマルコス・ヴァンヴァカリスらの作による、古典的なレベーティカ・ナンバーばかりをオーソドックスな弦アンサンブルの伴奏において、全26曲 …

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YIANNIS HAROULIS / MANGANIES

シブイですねえ、1981年クレタ島に生まれた男性シンガーソングライターの06年のファーストに続く12年の作ですよ。ギターではなくマンドーラを弾き語る伝統派でもあります。タイトルは”魔術”の意~若手とは思えないような、クレタ島民謡を独特に昇華したプライヴェートな歌世界を聞かせてくれますが、レベーティカの風合いも感じさせる曲もあります。枯れた歌い口も …

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KRISTI STASSINOPOULOU / GREEKADELIA

レベーティカを基盤にインディーロックやドラムンベースを加えたり、常にオルタナティブな視点で活動を続けてきたギリシャの女性歌手クリスティ・スタシノープル、6年ぶりの新作。公私ともにパートナーである夫スターディス・カリヴィオティスと2人だけのライブユニット「グリーカデリア」としての作品。クリスティは歌、ハルモニウム、パーカッション、スターディスはラウート、ルーパ …

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