2000年代にマグレブから登場した女性歌手の中でも最も印象的だったのは、アルジェリアのシンガー・ソングライター、スアド・マシだったんじゃないでしょうか。首都アルジェ近郊に生まれた彼女は、彼の地独自の歌謡スタイル “シャアビ” を基調としつつも、時に欧米音楽の要素を加えた平明なアレンジを聞かせ、大きな人気を獲得しました。本作はそんな彼女 …
続きを読む2000年代にマグレブから登場した女性歌手の中でも最も印象的だったのは、アルジェリアのシンガー・ソングライター、スアド・マシだったんじゃないでしょうか。首都アルジェ近郊に生まれた彼女は、彼の地独自の歌謡スタイル “シャアビ” を基調としつつも、時に欧米音楽の要素を加えた平明なアレンジを聞かせ、大きな人気を獲得しました。本作はそんな彼女 …
続きを読む2007年に来日公演を大成功させたインド・ラジャスターン州の芸能集団、ムサフィール。そのグループのリーダーであるタブラ奏者のハミード・カーンはムサフィールのほかに、こんな最高のブラス・バンドを率いていたって、しってました?ジャイプール・カワ・ブラス・バンドは活動拠点をパリにおいていたハミードが、子どものころに耳にしていた地元のブラス・バンドが忘れられず、帰郷 …
続きを読むレバノンの新人女性歌手デビュー作。 いかにも現代レバノン女性といったルックスながら、 歌唱力はさすがアラブ歌謡界です。アラブ伝統歌謡からR&B風、 しっとりとしたバラードまでキッチリ歌い分けています。
続きを読む★ティナリウェン/ ザ・レイディオ・ティスダス・セッションズ 話題の砂漠のブルース、ティナリウェンのファースト・アルバム。アフリカに横たわる広大なサハラ砂漠を旅する遊牧民たちの音楽を現代化したサウンドで音楽シーンに登場したティナリウェン。そんな彼らがジャスティン・アダムスのプロデュースのもと、2000年に地元のラジオ局のスタジオを借りて録音したアルバムです。 …
続きを読むレバノンからまたまた新人美形歌手が登場してます。ヒクマトと呼ぶのでしょうか。新人とは思えないほど、安定した出来です。イケイケな四つ打ちビートの曲はありません。スロウ~ミドルテンポのしとやかなナンバーが並びます。東地中海AORとでも呼びたい穏やかなシャバービーです。
続きを読むこんな人もいましたねえ(って、今でももちろん歌ってますが、何しろCDが入荷シない!)、ダーリン、キュートな歌声です。 ナンシー嬢の衝撃の結婚!?&結婚休暇の間隙を縫ってそっくりさん登場!?レバノンのコンセルバトワールで声楽を学んだ若手実力派女性歌手ダリーンの3作目は、どう見てもナンシー・アジュラム路線。もともと美人ではありましたが、顔かたち立ち姿まで&ややエ …
続きを読む02年作に収録されたフォーデルとのデュエット曲「AINIK AINIK」がアラブ全土で大ヒットしたレバノンの若手アル・ジール歌手アマル・ヒジャジの2年ぶり04年のサードアルバム。打ち込みのポップ路線から始まるものの、中盤に行くに従いしっとりとした伝統歌謡路線となり、トータルではバランスの取れたアル・ジール・アルバムです。
続きを読む前07年デビュー作で、老嬢?サバハとデュエットし驚かせてくれたローラ09年作なんだか、整形?セクシー美人路線を強調するような、ある意味エグイお人形顔ジャケットですが、内容的には健康的と言っていい明快シャバービー路線、ノリのいいベリーダンス・ビート&キュートな歌声&オーソドックスなエジプトPOP調で押しまくります(ローラ自身はレバノン出身ですが)!加えて、アル …
続きを読むアラブ首長国連邦/UAEからアラブ全国区に登場した若手女性歌手ですが、若手とは言い難い落ち着いた歌い口で、フェイルーズを想わせるたゆたうようなバラードを歌ったり、湾岸POPに直結する変拍子のアップ・ナンバーも悠々と歌いこなす、なかなかの実力派と見えます!
続きを読むレバノンから、また麗しい女性歌手がデビュー。エジプト風のブッチャケ系シャアビやルンバ・フラメンコ・ハウス、しっとりしたレバニーズ・バラード、シェリーン風、ナワル風、ナンシー風の曲が並び、どれも新人離れした巧さです。まだ自分だけの個性を確立してはいませんが、今後が楽しみなスターと言えましょう。
続きを読む以前に較べれば…あんまり新譜が届かない(11年現在)アラブPOPシーンはいったいどーなっているんだ?という疑問に応えてくれるこの老舗EMIエジプトによるアラブ版『NOW』ヒット13弾が届きましたよ!なぜかライヴァル会社ロターナ・メイドのトラックも含みつつ、ピカピカの現地ヒットが並んでいます。10~11年の傾向はコレ!どこか微妙に革命 / 政変とリ …
続きを読む<ディスコロヒア・レーベルのアジア三部作完結編!トリを務めるのは南海歌謡の初代女王サローマの初期録音集だ。東南アジアを代表する国際都市シンガポール。そこで生まれたカラフルでコスモポリタンなサウンドは1940年代後半から60年代初頭にかけてアジアの音楽シーンをリードした。そんな時代を象徴する歌姫がサローマだ。このアルバムはシンガポールを拠点とする南海のアジア歌 …
続きを読む中国や中央アジアなどに住むウイグル人を代表する女性歌手、サヌバール・トゥルサンのアルバムです。スミソニアン・フォークウェイズの中央アジア現地録音シリーズ ” VOL.10 BORDERLANDS “にも参加していた歌い手でした。基本はイラン〜ウズベキスタンとつながるシルクロード上のムスリム系伝統歌謡マナーに沿った内容ですが、より東方的 …
続きを読むエチオピアン・ポップの黄金時代(1970年代)を支えた三大レーベルの一つ、カイファ・レコードに残された音源を集めた編集盤。たった二本のマイクしか使わず、多重録音もミキシングも一切されていない。全てのファンキー・ミュージックに通じるファンクネスに満ちたアルバムとしか言いようがない。エチオピアのジェイムズ・ブラウンこと、アレマイユ・エシェテ のダイナミックなナン …
続きを読む宮古のファンクなジャムバンド、ブラックワックス / 久保田麻琴プロデュースのセカンド・アルバム!ミックスは、イスラエルの音楽シーンでジ・アップルズやブーン・パンのミックスを手掛けるミックスモンスターが担当!〜ということで、ブラックワックスそれぞれのメンバーの、ジャズやレゲエ、ブルース、ブラジル音楽指向&解釈によるミクスチュアー&ジャム感覚が、宮古のメンタリテ …
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