AMALIA RODRIGUES / MALDICAO(ファドス 1967)

ファドの女王、アマリア・ロドリゲスの主要なオリジナル・アルバムを年代順に復刻する注目すべきプロジェクト進行中です。本作は1966年にEP3枚で発表され67年にLPにまとめられた音源を収録しています。実験作にして意欲作だった62年の『ブスト』で新しい時代を迎えたアマリアですが、ここではその路線もすっかり肉体化~驚くほど成熟した歌声に昇華させています。かつて録音 …

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AMALIA RODRIGUES / VOU DAR DE BEBER A DOR(マルキーニャスの思い出)

「ファドの女王」アマリア・ロドリゲスの主要なオリジナル・アルバムを年代順に復刻する注目すべきプロジェクト。本作は1968年に何枚かのEPでリリースされた12曲を集めて69年にLP化された大ヒット作です。冒頭に収録されたタイトル曲はポルトガルだけでなく、ヨーロッパ中でヒット。カヴァー・ヴァージョンもたくさん作られました。それに加えディープなファドや、ポルトガル …

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HRISANTHI BARELI / KE I FADASTIKI TIS FILI

これがデビューとなるギリシャ若手女性歌手~インディーっぽいロックやフォーク、ブルースといった要素を伝統ライカにミックス、結果的にネオアコ風味のグリークPOPを生み出したクリサンティ嬢~その音楽性は同じくリラ・レーベルの先輩、クリスティー・スターシノープルを想わせます。注目の新人SSWです!

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BOBO RONDELLI / L’ORA DELL’ORMAI

イタリアはトスカーナ / リヴォルノの人気バンド~1991年結成のオッタヴォ・パディッリォーネのリード・ヴォーカルだったボボ・ロンデーリ11年ソロ新作です。メランコリックなカンツォーネ調、バンダ・スタイルのマーチ風、大道芸っぽいフォークロア調、オールドタイミーなラグライムやハワイアン風、あるいは骨太なフォーク・ロックなどなど、それぞれに歌い口を変えながら、さ …

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TERESA DE SIO / TUTTO CAMBIA

昨年のリリースCDですが初入荷!南イタリア~ナポリの生まれ / 元ムジカノヴァの女性歌手だったヴェテラン人気女性SSW=テレサ・デ・シオ56歳、熟してます。4年ぶりの新作です。少しばかり嗄れたアクのある歌い口で、地中海の女のディープな情歌、ほとんど演歌?少々ロックでフォーキーな、気合いの入ったナポリターナを歌い綴ります。ヴェテランらしい余裕も感じさせる奔放な …

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AMALIA RODRIGUES / EN ESPANOL

〈ファドの女王〉アマリアの隠れたトレイド・マークになっていたのがスペイン語のナンバー~1945年の初録音からスペイン語曲をとりあげ、一徹なファド通たちからは批判を浴びながらも、ことあるごとにレパートリーに加えて来たという経緯があります。本作はそんなアマリアが残したスペイン語歌曲を集めたユニークな編集CD。初期に得意としたポップなフラメンコから、メキシコ歌謡黄 …

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LA KINKY BEAT / ONE MORE TIME

『バルセロナ・ラバル・セッションズ2』にもピックアップされているミクスチャー・ロック・バンド、ラ・キンキー・ビートによる2006年のオリジナル・セカンド作が登場です。女性シンガーのマタハリをメイン・ヴォーカルに、スペイン語/英語のバイリンガルなリリックを構成し、レゲエ~ロックステディ、ダブ、ヒップホップ、パンク、ポスト・ロック、さらに新加入のイタリア人DJ、 …

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V.A. / BLACKCELONA

“A collection of soul & funk music from the city of Barcelona”という副題とおり、これまでメスティーソ系に隠れて紹介されずにいたバルセロナのブラックミュージックを16組も集めたコンピレーション盤です。JBスタイルやP-ファンクのUS系のブラックミュージックだけでなく、 …

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V.A. / LUNAPARK, THE SOUND OF RUSSIA TODAY

やっぱりウォッカの国ロシアだけあって、酒とタバコとドラッグとケンカでしょうかね。全編熱〜いロックです。話題のバルカンビーツやエスニック系は一切抜き、セクシー系アイドルもなし、ここまでこだわるかなあ〜とくらいギター&ピアノの硬派なロックにこだわりまくった19組を収録。と言っても80’s New Wave調、ニューロマンティック調、ダークサイケデリア …

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SANDY LOPICIC ORKESTAR / BALKEA

セルビア、ボスニア・ヘルツェゴビナ、コソヴォ出身の個性の異なる3人の女性ヴォーカルを擁するサンディー・ロピチッチ・オルケスタル。人気DJのシャンテルからは「東欧と西欧の融合から生まれる最高レベルのバルカン・グルーヴ!」と評されている。哀愁を感じさせるメロディーやノリノリのバルカン・グルーヴなどをキレの良いアレンジで聞かせてくれる。2004年発表の本作では、強 …

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YOM & WANG LI / GREEN APOCALIPSE

クレズマー・クラリネットの新王ヨムの前作から一年おかずの新作は、在仏中国人口琴奏者ワン・リーとの生々しい共演作。題名の「緑の黙示録」とは農薬と化学飼料を大量に用いたことによってブルターニュの海浜に大量発生した、猛毒ガスを出す緑藻を指すようです。なんとなくナイト・シャマラン監督の映画「ハプニング」を思い出させます。ジャケットの、緑に覆われた不気味な無人の都市は …

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AMALIA RODRIGUES / NO CANECAO

〈ファドの女王〉アマリア・ロドリゲスが祖国ポルトガル以外でもっとも長い期間を滞在し、はじめての録音まで残した思い出の場所がブラジルのリオ・デ・ジャネイロでした。そんな彼女にとって第2の故郷とも言える土地で1972年に録音されたライヴ音源が本盤~アマリアは代表曲とともにブラジルで親しまれたナンバーも熱唱。聴衆は手拍子と割れんばかりの拍手、さらには大合唱でそれに …

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AMALIA RODRIGUES / GOSTAVA DE SER QUEM ERA

1980年、60代に達した〈女王〉アマリア・ロドリゲスがいまだ創作意欲を失ってないことを世界中のファンに知らしめたのがこのアルバムでした。アマリアはここですべての歌詞を自作し、シンガー・ソングライターとしての側面を披露~自身のファド哲学や死、そして愛を主題にした歌詞を、ドラマティックな、また軽やかな旋律にのせて、円熟した歌声で聴かせてくれました。全10曲中7 …

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DU BARTAS / EN CONTRA TA PEL

本作がサードとなるデュ・バルタスは、このオクシタン・ムーヴメントの中心人物の一人ローラン・キャヴァリエが率いるグループです。オクシタンの吟遊詩人らが残した詩を、ザブンバやアコーディオン、パンデイロなどブラジル北東部風味をプラスして巧みなコーラス&演奏を聞かせるお馴染みのスタイル~オクシタンのポリフォニーにフォッホーのリズムがほどよくブレンドされたサウンドはお …

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M.A. NUMMINENS & SANNA PIETIAINEN / FINNISCHER TANGO

1900年代にパリに伝わったタンゴは、ドイツを経由して北欧の国フィンランドへも伝播。そこで隣国ロシアや自国で愛されていたメランコリックな旋律が加わり、また戦争による別れや荒涼とした雪景色をうたう独自の歌詞が付けられ、独特の発展を遂げたそうです。戦後はロックも取り込み、さらに独自の色を帯びて、ついには国全体に親しまれる〈国民音楽〉となった経緯があります。本作は …

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