スタヴロス・ズアナコス、1925年ピレウス生まれの作曲家、1948-1964年の間に約140曲のレベーティカ〜ライカ曲を生み出し、自らも歌った人ですね。作曲家として知られることが多いようですが、その独特な哀調をたたえた、なめらかな歌声こそ素晴らしく、ギリシャでは、戦後男性歌手の5指に数える向きもあるようです。が、残念ながら、LP時代に入って、本1974年作1 …
続きを読むスタヴロス・ズアナコス、1925年ピレウス生まれの作曲家、1948-1964年の間に約140曲のレベーティカ〜ライカ曲を生み出し、自らも歌った人ですね。作曲家として知られることが多いようですが、その独特な哀調をたたえた、なめらかな歌声こそ素晴らしく、ギリシャでは、戦後男性歌手の5指に数える向きもあるようです。が、残念ながら、LP時代に入って、本1974年作1 …
続きを読む砂漠のブルース新世代、ニジェールのジミヘンと呼ばれた男、アガデス出身〜トゥアレグ系のギタリスト、エムドゥ・モクタール、自らのレーベルを立ち上げての新作です !! が、ジミヘンならぬ?「前作がZZトップならば、今作はエディ・ヴァン・ヘイレンだ、進化しているんだ」みたいな発言をしている模様(ま、どっちも好きだからOKですが、どっちかってーとZZ路線の方がR …
続きを読むデスピナ・プササ、1992年キプロスのレメソス生まれ、マケドニア大学の音楽科学芸術学部を卒業後、大学院に進み、修士課程終了に際し、”ローザ・エスケナージへのオマージュ”という論文とともにリサイタルも催したそうです。そのライヴ録音中心に制作したのが2017年リリースの本盤だそうです(なんて有意義な学究生活!)。その後、ローザ・エスケナー …
続きを読む★V.A. 『ナラ・レオンが愛したブラジルの古謡(うた)』●選曲&解説:田中勝則 >http://www.sambinha.com/cn1/2021-05-18.html ボサ・ノーヴァのミューズはブラジルの古謡(うた)が大好きだった! ナラ・レオンといえばボサ・ノーヴァのミューズ。さらにはシコ・ブアルキやカエターノ・ヴェローゾなど、後のMPBを牽引する …
続きを読むテッサロニキ出身の女性作詞作曲家、アナスタシア・デリディムのデビュー作、タイトルは『時間の魅惑』、本人も歌いますが、多くの曲を歌ってる男性歌手、アンドレアス・カラコタスがイイですねえ(90年代初めにデビュー、多くのコンポーザーズ・アルバムで歌っていますが、リーダー・アルバムは04年作のみで、本作は彼のセカンドと言ってもイイ作かと)。編曲は、やはりテッサロニキ …
続きを読むパチューコ・ミュージック!!チカーノ音楽の父とされるラロ・ゲレーロの作品を、晩年のラロ・ゲレーロのバック演奏を務めていたスキップ・ヘラー率いるザ・レックレス・ナイト・アンサンブルが再演!最近発売された彼らのCDから、この2曲をロサンゼルスのロックステディ・シーンでリリースを続けるステディ・ビートがシングル・カット。ゲストには息子のマーク・ゲレーロが参加。小粋 …
続きを読むMasterplanのヴァージョンで知られるオークランド・ソウルの頂点ともいえる傑作ミディアム・ナンバー。実は、その3年前(1971年)にオリジナルとして録音されていたのが、このベイエリアで活躍してきたJesse Jamesによる未発表ヴァージョン。クリントン・パーク地区に住んでいる女性へ捧げたラヴ・ソングで、切ない歌詞、高揚感溢れるメロディ、味わい深いギタ …
続きを読むデビュー時のチカーノ・バットマンを彷彿させる悦楽のサイケデリア・ラテン。なぜならプロデュースはチカーノ・バットマンの鬼才ベーシスト、エドゥアルド・アレーナス。このカリフォルニア中部のチカーノ・タウン、モデストで活動する4人組ガレージ・ロック・バンド、ヴァレー・ウルフは既にEP盤を一枚発売済で、今作で一気に人気となりそう。B面もエドゥアルドがプロデュースした8 …
続きを読む現在進行形のカリオカ・サウンド!ブラジルの基幹音楽であるサンバやマルシャ、マシーシといった音楽を中心に取り上げる男女6人のグループがこちらのバンボ・ジ・バンブ。バンド名の由来となっているカルメン・ミランダやシロ・モンテイロ、フランシスコ・アルヴィスらが歌った20年代〜40年代までの曲を中心としたレパートリを、ギター、カヴァキーニョ、アコーディオン、フルート、 …
続きを読むロサンゼルスの郊外でローライダー・カルチャーとソウル・ミュージックに囲まれて育った若手ラティーナ・シンガーによる2ndEP。今回もLow&Slowのライフスタイルに根差したバリオ・オールディーズのカヴァー満載。①ご存知女性R&Bグループ、The Fuzzのカヴァー、②バーバラ・メイソンによる言わずと知れた美しいラヴ・バラ―ド、③バーバラ・ルイ …
続きを読む現代のボレロ~フィーリン系を代表する女性歌手として、キューバ音楽ファンにお馴染みの存在となったアナイス・アブレウ。2018年作です。才媛マルタ・バルデースのナンバーにはじまり、デスセメール・ブエノによるタイトル曲、シオマラ・ラウガーが取り上げているアルベルト・トスカの名曲、エレーナ・ブルケも歌っているベネズエラのアルデマロ・ロメロの曲、メキシコのアルマンド・ …
続きを読むクラリネット、ギター、コントラバスからなるユニット、パリ・ガッジョ・クラブ。マヌーシュ・スウィング系のアンサンブルですが、5人編成で臨む2021年の本作は、ショーロを題材とした17年作に続きブラジル音楽のレパートリーを取り上げた内容となっています。アリ・バホーゾ、アントニオ・カルロス・ジョビン、カルトーラ、ジョアン・ドナート、ピシンギーニャ、ドリヴァル・カイ …
続きを読む1998年にミュージシャン(ピアノ&ヴォーカル)/プロデューサー/ソングライターのアラン・マルランと、2019年に71歳で亡くなったヴォーカル&パーカッションのジョルジュ・フォルダンが出会うことで立ち上げられたマルチニークの音楽集団ミジック・ボ・カイの23曲入り2枚組アンソロジーです。パーカッションと歌によるダンス音楽のベレやビギンを、ピアノやアコーディオン …
続きを読む様々な時代や緯度で生まれたジャズをシンプルに、コンテンポラリーなかたちで。兄弟のマリアノ・ルッヒエリ(ep) とのデュオ作に続いて、ロサリオのドラム奏者が発表したリーダー作。 エストニアのミニマリズムで有名な音楽家アルヴォ・ペルトの楽曲(”Alinale”, “Beatitudes”)を冒頭と終焉に。ジョン・コ …
続きを読む去年4月に逝ったナイジェリアのドラマー、トニー・アレンが生前最後に取り組んだアルバム。“ラッパーが自由に呼吸しパフォーマンスできるトラック”という趣旨で、自身のドラミングを軸としたべース・トラックを残し、亡くなったそう。そんな遺作となったトラックにおいて、生前予定されていたアフリカ&欧米出身の12人がラップを競った作となっています。何よりも、アレンのドラムキ …
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