アルゼンチン、いや人類の〈至宝〉とまで呼ばれる大芸術家アタウアルパ・ユパンキ(1908~92)。生前には何度か来日も果たし、日本にも多くのファンを生み出した。本作はそんなユパンキがアルゼンチンの劇場で1983年に行なったライヴを収録。亡くなる約10年前の録音だが、すでにその音楽は枯淡の境地に達していて、その気高さに圧倒されるばかり。それでもギターのインストに …
続きを読むアルゼンチン、いや人類の〈至宝〉とまで呼ばれる大芸術家アタウアルパ・ユパンキ(1908~92)。生前には何度か来日も果たし、日本にも多くのファンを生み出した。本作はそんなユパンキがアルゼンチンの劇場で1983年に行なったライヴを収録。亡くなる約10年前の録音だが、すでにその音楽は枯淡の境地に達していて、その気高さに圧倒されるばかり。それでもギターのインストに …
続きを読む★レイシズム吹き荒れる日本に一撃。朴保(パクポー)が80年代にサンフランシスコで実現した、伝説のオギヨッチャの音源が奇跡の復刻。これこそが多文化音楽集団(部族)だ! <Ogie Yocha “Rowing boat together”> 地球を一つの乗り物と考え、世界中の人がこのボートに乗り込んで、一緒に漕いで行こうという意味から、このBandの名前はつけら …
続きを読む仏米でも活躍するフィンランド人女優/歌手イリナ・ビョークルンド(ジョージ・クルーニー主演のサスペンス映画『ラスト・ターゲット』2010、ミカ・カウリスマキ監督の諸作品にも出演)の2014年4作目のアルバム。20世紀フィンランドのヒット曲をフランス語でカヴァー。おだやかな曲想は一昔前のシャンソンのようでもあり、ドリーミーかつ素朴なメロディーはムーミンの国フィン …
続きを読む不思議な音色の「トレス・フラメンコ」を演奏する異色の音楽家、ラウル・ロドリーゲスが、自らの音楽のルーツを訪ねて辿りついた音が昇華した傑作アルバム。 ラウル・ロドリーゲスは、大学で地勢学と歴史学、人類学を学んだ後、90年代に本格的なプロ活動を始め、歌手のホセ・ロレトと組んだ伝説のフラメンコ・ファンク・ロック・バンドの「カラオスクラ」(1992-1995)を経て …
続きを読む世界最長の川であるナイル川の音楽的伝統をすくいあげるため、スーダン、南スーダン、エチオピア、ヌビア、エリトリア、ウガンダのナイル川流域の国々の出身者18名の音楽家が一堂に会したナイル・プロジェクト(>メンバー)。ファーストアルバムはヌビア、現エジプトの町アスワンがテーマ。アラブからの影響が強いヌビアやスーダンの旋律&音頭グルーヴ、エチオピア音階のサックスや、 …
続きを読む森田潤さんお買い上げ、って、個人情報ですが。 ジャケの写真がボケボケすぎ、しかもアラビア語表記のみなので、手に取った瞬間「コイツいったい何時の時代の誰なんだ! 生きてるのか? それとも既に死んでるのか? でも、このジャケじゃあ、店の片隅で10年間は眠ることになりそうだなあ」と店主は思ったそうですが、何を言いますか! 読めないアラビア文字を無理矢理解読するとタ …
続きを読むレバノンが生んだ最大のスター、ファイルーズのご子息であるジアド・ラハバーニーは現在もその母をプロデュースするだけでなく、自身でも多くのソロ・アルバムを発表している実力派の音楽家。そんな彼がシリア・ダマスカスで行なったライヴを収録した1枚。その熱狂的な声援から彼の人気がうかがいしれますが、ここではオーケストラやゲスト・ヴォーカルも加え、多彩でスケールの大きな楽 …
続きを読むイラクのサドルシティ出身の男性湾岸ポップ歌手ハテム・アルイラキの2014年作。一聴するとインドのバングラのように聞こえる三連の曲などもありますが、それも東アラブ〜湾岸のリズムです。10年ほど前のUS産R&B〜ヒップホップを思わせる打ち込みと湾岸のいびつなストトト・リズムが組み合わさり、他にあまり聞いたことのないアーバンな湾岸ミッドナイトR&B …
続きを読むレバノンを代表するベテラン女性歌手ナジワ・カラムの2014年パリでのライブアルバムです。スタジオアルバムではいまどきの若作りポップばかりの彼女ですが、ライヴとなるとアラブのストリングス・オーケストラ、西洋エレキ楽器、コーラス隊を加えた大編成アンサンブルにより、ヒット曲も大幅にアレンジされ、正統派アラブ歌謡歌手としてたち振る舞っています。全9曲聴き応えばっちり …
続きを読むアムル・ディアブに次ぐエジプトの筋肉派アイドル歌手タメール・ホスニーの2014年最新作。 こちらはアムル・ディアブ以上にイケイケのEDMが中心で、バラードやチャカポコリズムの曲もやはり用意されています。 そしてAKONとデュエットも一曲収録。以前もSNOOP DOGとデュエットしていたタメールですが、欧米への進出も常に頭にあるのでしょう。AKONと言えば、日 …
続きを読む毎年、ファンの期待を裏切らない理想のアイドル作品を発表し続ける「エジプトの郷ひろみ」ことアムル・ディアブの2014年最新作。今回も経年劣化なしのアラブ・ポップ・アイドルです。ハウスあり、ボサあり、チャカポコリズムあり、哀愁のバラードあり、アラブの最新音楽事情を知りたい人はマストの内容となっております。
続きを読むスイスで制作された「世界の聖なる音楽集」。ユダヤ教のトーラー詠唱、新年の祈り、キリスト教のグレゴリオ聖歌、クリスマスの祈り、ゴスペル、エチオピア正教の聖母マリアの褒め歌、イスラーム教のアザーン、スーフィーの詠唱、メヴレヴィー教団のセマー、ヒンドゥー教のクリシュナバジャン、チベット仏教の儀礼、日本神道の音楽、アマゾンの宗教音楽フルート、アンデスの葬儀の笛、キュ …
続きを読むフランス在住の中国人(山東省出身)孤高の口琴プレイヤー、ワン・リの新オリジナル・アルバム。テーマは「過去・現在・未来」なのですけど、悠久の時の流れ、地の音や風水の音や生態の音や外宇宙・内宇宙の音や…。小さな音の連続に込められた諸行無常ワールドのようです。アートワークは奥様のワン・サン。(エクスポーター資料から) サラームはモロッコのフェズで開催さ …
続きを読む2009年にTERPレーベルからコンピ盤>「Ililta! New Ethiopian Dance Music」として紹介されていたエチオピアのアズマリ音楽。その中にも4曲がフィーチャーされていたチャラッチョウ・アシェナフィ & イリルタバンドの2011年オランダ録音アルバム。コンピ盤では打ち込みにマシンコと歌が足されるアレンジでしたが、こちらは打ち …
続きを読むエチオピア正教に深く根付いた民俗楽器巨大ハープのベゲナ。エチオピークシリーズでもvol.11 Alemu Agaのアルバムが知られていますが、こちらは1965年生まれのベゲナ奏者ゼルフ・デミシエ。父親、祖父、祖母も有名なベゲナ奏者の家に育ったサラブレッドです。2m近い長さの巨大ベゲナを静かにビンビンと鳴らし、神への愛を淡々と歌う、非常に瞑想的な …
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