RAUL RODRIGUEZ / RAZON DE SON


RAUL-RODRIGUEZ-razon-de-son不思議な音色の「トレス・フラメンコ」を演奏する異色の音楽家、ラウル・ロドリーゲスが、自らの音楽のルーツを訪ねて辿りついた音が昇華した傑作アルバム。
ラウル・ロドリーゲスは、大学で地勢学と歴史学、人類学を学んだ後、90年代に本格的なプロ活動を始め、歌手のホセ・ロレトと組んだ伝説のフラメンコ・ファンク・ロック・バンドの「カラオスクラ」(1992-1995)を経て、トレス・アンダルスを取り入れ、カリブ海を意識したフラメンコを演奏する「ソン・デ・ラ・フロンテーラ」(2003-2008)で高く評価されました。
母はスペインを代表する歌手であるマルティリオ。「ソン・デ・ラ・フロンテーラ」は母マルティリオのバックも務めていましたが、2008年からはソロ活動に入り、様々なミュージシャンの録音にゲスト参加する一方で自らの記念碑的アルバム制作を始めていたようです。
ラウルがキューバの弦楽器であるトレスを弾くようになったきっかけは、母、マルティリオがハバナでコンパイ・セグンドと共演した際に、おみやげとして息子に贈った1台のキューバン・トレス(キューバ独特の複弦3コースのギター)でした。かつてフラメンコに初めてトレスを持ち込んだディエゴ・デ・ガストールに心酔していたラウルは、そのキューバのソンに欠かせない魅力的な音色に夢中になり、自ら楽器を改造し、フラメンコもキューバ音楽も演奏できる「トレス・フラメンコ」を作り上げました。スペインからキューバに持ち込まれたギターからキューバン・トレスが出来上がり、再びスペインに戻ってきたというわけです。
ラテン、スペイン系の文化、音楽は、このように常に「行きて帰る(スペイン語では、ida y vuelta イダ・イ・ブエルタ という)」ものであることを、見事にサウンドで体現したのが、本作です。
偉大な母の影響もさることながら、ラウルはカリブ・中南米の音楽にも造詣が深く、亡くなる直前のチャベーラ・バルガスとの共演は大きな話題になりました。その他にもキューバのコンパイ・セグンド、マルタ・バルデースといった大御所から、ペルーのスサーナ・バカやウルグアイのホルヘ・ドレクスレルといった著名なアーティストとも共演しています。
17世紀のアンダルシアの音楽から、初期フラメンコ、北アフリカからのアラブ音楽の影響、植民地に渡ってブラック・アフリカや先住民の音楽と交わったヨーロッパの音楽、それらを20年に渡り調査し探求し血肉にした成果が結実している、まさにそんな音楽が詰まったアルバムです。
フラメンコの情念やアラブ音楽の深淵さと共に、ラテン・リズムの快楽をしっかり表現する。そんな難解なことをいとも簡単に楽しそうに成し遂げている。そしてミュージシャンとしての色気も忘れていないのが、また素晴らしい。どこか懐かしさも感じられるのに一度も聴いたことがない強いオリジナリティを持った音楽、それがラウル・ロドリーゲスの音楽なのです。
●60ページ、ハードカバーのCDブック(230ミリ×230ミリ)には貴重な写真や世界各地のアフロ系の人々をテーマにしているアンダルシアの画家、ヘスス・コサノが本作のために制作した美しい作品も掲載されています。(メーカー資料から)

*正直なところ、ハードカバーのCDブック23センチ四方BOOK60p.ジャケが実に邪魔っけですが、内容はOKですねえ…、アタックの強さはアルセニオゆずり?とでも言いますか、キューバンmixedフラメンコでモントゥーノ・フラメンカを決めてくれます!お母さんのマルティリオも我が道タイプの人でしたが、輪をかけて我が道行っちゃってますねえラウル・ロドリゲス!

*非シールド品です。

1. Razon de Son (intro)
2. Razon de Son
3. Llevame A La Mar (intro)
4. Llevame A La Mar
5. El Negro Curro
6. Romance de tus nombres
7. La Cana (intro)
8. La Cana
9. Con la Guitarra en Blanco
10. La Pena y la que no es pena
11. Si supiera
12. Beturia Sonora

▽参考

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