ORQUESTA FAILDE / JOYAS INEDITAS 

ダンソーンの第1号曲といえば、1879年に発表された「LAS ALTURAS DE SIMPSON(シンプソンの高台で)」ですが、その作者でバンド・リーダーだったミゲル・ファイルデの名前を冠したオルケスタ。ミゲル・ファイルデの血筋を引く若きフルート奏者エティエル・ファイルデが2012年に立ち上げたオルケスタ・ファイルデの21年作です。ダンソーンの初期の演奏ス …

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ECOS DEL TIVOLI / JURAMENTO, Antologia Matamorina

1992年結成のサンティアーゴ・デ・クーバを代表するトラディショナル・ソンのグループのひとつ、エコス・デル・ティボリ。2021年リリースの2枚組です。トリオ・マタモロスの中心人物として、「ラグリマス・ネグラス(黒い涙)」などの作曲者として、サンティアーゴ・デ・クーバが生んだキューバ音楽史上にその名を残すミゲル・マタモロスに捧げた内容。以前にも似た企画のアルバ …

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V.A. / LA ALIANZA MUSICAL DE CUBA, Al Son Del Caballero

2021年に急逝したキューバ音楽の巨星アダルベルト・アルバレスへと捧げられたオムニバスです。没後の追悼盤というわけではなく、5月8日に設定された「キューバン・ソンの日」の21年の皮切りを祝す企画ということですが、集まったメンバーが凄い。プピ・イ・ロス・ケ・ソン・ソン、アライン・ペレスとトレスのパンチョ・アマートもフィーチャーしたマノリート・イモネー・イ・ス・ …

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HAYDEE MILANES / AMOR EDICION DELUXE

ヒット作『クール・クール・フィーリン』への参加や、フィーリンの第2世代を代表するシンガー・ソングライター、マルタ・バルデースの作品を歌った傑作アルバム『パラブラス – マルタ・バルデースを歌う』も大好評を博したキューバの女性歌手アイデー・ミラネース。その父親にしてヌエバ・トローバの大御所パブロ・ミラネースとの愛にあふれる2017年のデュオ作『アモ …

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PURE SATURDAY / GREY

爽やかインディ・ポップ!  1994年バンドゥンで結成されたインディ・ポップ・バンド:ピュア・サタデイ。冒頭はオーケストラによるシンフォニックなインスト・ナンバーで始まりますが、以降は透明感いっぱいの男性ヴォーカルと共に、最高にキャッチーでメロディアスなポップ・ロック・バンド・サウンドを繰り広げます。こちらもビートルズ〜XTC好きの方にプッシュしたい作品。 …

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HIRA

      ビートルズ〜XTC系・ブリティッシュ・ポップ・ファンにオススメ!  ジャカルタ出身のドリーム・ポップ・バンド:ヒラの2019年リリース作品。60〜70年代ブリティッシュ・ポップ・ファンなら一発で気に入ってしまうような、甘くて切ないメロディ・ラインと爽やかなコーラス・ワーク、ストレートなバンド・サウンドが非常に魅力的で …

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SELENE SAINT- AIME / POTOMITAN

マルチニーク出身の女性ベーシスト兼歌手のセカンド作。 テナー・サックス、トランペット、ヴァイオリン、チェロと共に、コンテンポラリー~アヴァンギャルドな音像を聞かせる音楽性ですが、マルチニークの伝統的太鼓“カ”と“ベレ”の名手も参加し、クレオール~フレンチ・カリブ色もかなり濃厚に感じさせます。そのことは、アルバム・タイトルが、ハイチやマルチニークのヴードゥーの …

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BRIJ BHUSHAN KABRA, SHIVKUMAR SHARMA, HARIPRASAD CHAURASIA / CALL OF THE VALLEY

インディアン・スライド・ギターの極意が詰まった名作をアナログでリイシュー!  ヒンドゥスターニー音楽(北インド古典音楽)において本来シタールで弾くような古典音楽のフレイズを、スライド・バーを使ってギターで表現するといった奏法〈インディアン・スライド・ギター〉のスタイルを20世紀半ばに築いたのがブリジ・ブーシャン・カブラ(1937-2018)だった。ブリジはサ …

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BRIJ BHUSHAN KABRA

インディアン・スライド・ギターの極意が詰まった名作をアナログでリイシュー!  ヒンドゥスターニー音楽(北インド古典音楽)において本来シタールで弾くような古典音楽のフレイズを、スライド・バーを使ってギターで表現するといった奏法〈インディアン・スライド・ギター〉のスタイルを20世紀半ばに築いたのがブリジ・ブーシャン・カブラ(1937-2018)だった。ブリジはサ …

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NASS EL GHIWANE

「モロッコのビートルズ」が1973年に残したセカンドをアナログでリイシュー!  1971年にカサブランカで結成され「モロッコのビートルズ」との異名をとったグループが、〈歌の人々〉という意味を持つ5人組グループのナス・エル・ギワン。モロッコを代表するトランシーなスーフィー・ミュージック〈グナーワ〉などの伝統音楽をベースに、バンジョウなどの西洋楽器を加えてモダン …

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ELENI TSALIGOPOULOU, KOSTAS KALDARAS / KATHREFTES

あの、ブズーキ奏者にしてライカ黎明期の作曲家、アポストロス・カルダラス(1922-1990)の息子、コスタス・カルダラス(1958-)が、1987年にデビューし、現在もギリシャ音楽シーンの第一線で歌い活躍するエレーニ・ツァリゴプールをフューチュアーした1991年作(エレーニ作品としては4作目)ですね。エレーニの繊細透明な歌声にふさわしい叙情メロディーを紡ぐカ …

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ANA CARLA MAZA / BAHIA

★アナ・カルラ・マサ / バイーア  独特でミニマムなチェロ弾き語りで、2020年発売のセカンド・アルバムが、欧米を中心に日本でも話題を集めたアナ・カルラ・マサ。そんな彼女が、2年ぶりに発表したサード・アルバムは、幼年期を過ごしたキューバの地に思いを馳せつつ、中南米への広い共振をも表した作品となりました。 ● ピノチェトによる軍事独裁政権下のチリを逃れて、1 …

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ANA BACALHAU / ALEM DA CURTA IMAGINACAO

>こちら、デオリンダの紅一点女性歌手だった、アナ・バカリャウが、ファド&ポルトガルのカントリーサイド音楽をライトな感覚で聞かせたデオリンダ(解散?)を抜け、ソロになっていたことは聞き知っていましたが(2017年にファースト・ソロ、こちらは19年作に続く21年のサード・アルバムですね)、なんだか、化けましたねえ…、表立ってファドやトラッドの面影は消 …

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