MAURESCA / RIOTA

ムッスーTのタトゥーが弟分のように可愛がっているというモンペリエのオクシタン・レゲエバンド、モーレスカの5枚めのアルバムです(南仏モンペリエはマルセイユとトゥールーズを直線で結んだら、ちょうどその真ん中あたりにある海沿いの街)。「リオタ」とは英語の riot と同じ、つまり暴動(スライ!)。強烈に戦闘的なメッセージ、レゲエ / ラガ / ノワール・デジール風 …

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V.A. / Y QUE VIVA VENEZUELA ! -Maestros del Joropo Oriental

ベネズエラ東部の “ホローポ・オリエンタル”  の弦楽器グループ14組を紹介したオムニバス現地録音集。歌ものインストものを交え、ハチロクに3拍子がクロスするような、アップテンポの演奏が全編で楽しめます。ベネズエラを代表するクリオージョ系フォークロア・ダンスのホローポですが、一般にはアルパ(ハープ)使いのホローポがよく知られる中、こちら “ホローポ・オリエンタ …

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EROTIC MARKET / BLAHAHBLAHRIANS

  レ・ザンロキュプティーブル誌の新人発掘コンクールで注目されたリヨンの男女デュオ。エレクトロ・レーベル JARRING EFFECTS からのデビューアルバム。蛍光色的どぎつさ、「フィッシュ&チップスのように脂っぽい」(レ・ザンロキュプティーブル誌)。

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LES OGRES DE BARBACK / VOUS M’EMMERDEZ !

フランス / 1994年結成の兄妹シャンソン系ミクスチュアー・グループ=レ・ゾグル・ドゥ・バルバック2014年新作です。ブラッサンス・トリビュート作を出したくらいですから、その歌い口は本格派~この結成20周年という節目を飾る新作も本格的シャンソン風味とノスタルジックな味わいに満ちた充実作であることに変わりなし。が、各種エフェクトやSEやサンプリングなど、これ …

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VICTOR ASSIS BRASIL / THE LEGACY

名盤復活! これぞブラジリアン・ジャズの最高峰作品のひとつ! ブラジリアン・ジャズ・ファンには忘れ得ぬアルト・サックス奏者といえるのがこのヴィトル・アシス・ブラジル(1945―81)。35歳という 若さで他界してしまった彼は天性の音楽センスを持ちながら、デビュー後アメリカのバークリー音楽大学に留学し、さらにそのセンスに磨きを掛けたという努力の音楽家でもありま …

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DANTE / ALMANACCO DEL GIORNO PRIMA

ローマ在ギター弾き語り〜SSW、1976年イタリア北東部フィデンツァ(人口2万)生まれ、ロックバンド、ラ・スピナを経て2007年にソロ・デビュー、毎年アルバムを発表するも2011年5作目から、ライヴ中心の活動に。で、3年ぶりの6作目がこちら。イイですねえ、前作までのやや耽美派フォーキー・ロックっぽい雰囲気は影を潜めて、リリカルさはそのままに、60年代イタリア …

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OYSTERBAND / DIAMONDS ON THE WATER

(2011年にジューン・テイバーとの共作アルバムを出していましたが、単独スタジオ録音としては)6年ぶりの新作です。70年代末からのキャリアを誇る英国のエレクトリックなトラッドフォーク〜ロックバンドです(初期メンバー二人が健在)。独特なエレクトリック・フォークバンドぶり、男臭く聞かせます。フィドルにアコーディーンが効いてます。イングランド60男5人組、シブイ!

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V.A. / ILE RODRIGUES VOL.1 VOIX ET TAMBOURS

レユニオンの先のモーリシャス諸島の北東に位置するロドリゲス島の、アカペラやフレームドラム伴奏のセガやロマンセを集めたフィールド・レコーディング 集。活気のある男女ヴォーカルが楽しめます。インド洋上で広く行われたセガの、古くに伝わった形そのまま、ということでしょうか?

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GRAMOUN BEBE / LE MALOYA

マダガスカル/アフリカから連れて来られコーヒー農園で働かされた奴隷達の間で起こったとされる“マロヤ”、その古い形を伝えたとされるグラモン・ベベ (1927-2005) の遺作。死者と交わす歌など、アカペラ・ソロ OR コール&レスポンスのどこかもの悲しい潮枯れて老いた歌声が、簡易な打楽器群の中から立ち上がります。

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V.A. / LA FETE KABYLE

MLP新譜はズバリ、今様カビール・ソング集、比較的近年の現地録音でしょう!〜タクファリナスやモハマド・アラウアは、まあ、そこそこ有名ですが、ほかは知らないアーティスト&シンガーばかり!それでもって、結構グッと来る曲も多かったりします。 ちなみに、日本では故ルーネス・マトゥーブやエイト・メンゲレット、あるいはイディールあたりのカビール出身スター達は “シャアビ …

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CALAITA / FLAMENCO SON

  ルンバ・フラメンコならぬ “フラメンコ・ソン” 〜スペイン南部セビーリャのフラメンコ歌手兼ギタリストのチコ・ペレ、ギターのグレン・シャープによるデュオだったそうですが、カホーン他の打楽器奏者、女性ヴォーカル、サックスの3人が加わり現在の姿に〜ジャズやR&B、そしてカリビアンの要素を溶かし込んだフラメンコを演じます。  

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TRIAKEL / THYRA

 かつて“ラディカル・トラッド”として注目された一連の北欧のバンドの中でも人気の高かったスウェーデンのガルマルナ。来日公演も評判の高かった彼らですが、そのフロントに立つ歌姫エンマ・ヘルデリンはトリアケルというトリオでも活躍し、こちらでも来日しています。これまでに4枚のアルバムが日本盤としてリリースされていますが、こちらはその最新作です。今回取り上げたのは、ス …

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NING BAIZURA / KEKAL

すでに20年以上ものキャリアを持つ人気女性歌手ニン・バイズーラの2013年作。元来R&B色の強い音楽性を聞かせ てきた彼女ですが、ここではハロルド・アーレン作曲の「虹の彼方に」といったスタンダード曲のほか、ラヴ・バラードなどのしっとりとしたレパートリをここ で披露。大人っぽいポップスを楽しませてくれます。  

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V.A. / RETRATOS -RADAMES GNATTALI

クアルッピ復活! 巨匠ラダメースはかつてのブラジル音楽の名匠たちの特徴なり作風なりを織り交ぜた「肖像画」ならぬ「肖像曲」というものをたくさん作っていまし た。これはそんな作品を集めたもの。「シキーニャ・ゴンザーガ」「ピシンギーニャ」「ジャコー・ド・バンドリン」など、ショーロの名音楽家たちの「肖像曲」が並びます。演奏はエンリッキ・カゼス率いるオルケストラ・コル …

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