「テュルリュ」、トルコ語で種類というような意味合いのタイトルのこのアルバム、心を奪う危険に満ちた音に充満しています。ハジュ・テキビレクはトルコ南部、シリア国境近くのアダナ生まれのネイ奏者。15歳でイスタンブールに上京し、トルコ伝統音楽を学び、すぐにゼキ・ミュレンやオルハン・ゲンジェバイなどの大スターと共演するトッププレイヤーに。1974年、トルコの打楽器奏者 …
続きを読む「テュルリュ」、トルコ語で種類というような意味合いのタイトルのこのアルバム、心を奪う危険に満ちた音に充満しています。ハジュ・テキビレクはトルコ南部、シリア国境近くのアダナ生まれのネイ奏者。15歳でイスタンブールに上京し、トルコ伝統音楽を学び、すぐにゼキ・ミュレンやオルハン・ゲンジェバイなどの大スターと共演するトッププレイヤーに。1974年、トルコの打楽器奏者 …
続きを読むイスタンブールのアフルカプ地区で毎年5月5日に行われている豊年祭「ヒドレレズ祭り」。地元のジプシーの音楽家が路上の至る所で演奏し、朝まで盛り上がり、観光客は気づかぬうちに財布やパスポートなどを無くして朝を迎えているという楽しいお祭りです。その雰囲気を味わえるワイルドでアノニマスなジプシーたちによる路地のベリーダンス音楽集!
続きを読む日本でも人気のペルシアン・ゴス・フォークトロニカ・トリオ「ニヤーズ」の12年3RDアルバム。タイトル「スムード」はパレスチナのインティファーダの言葉で「不動」「不屈」を意味する。昨年の「アラブの春」が大きなテーマとなり、イラン、アフガニスタン、パレスチナ、クルドなどの古い民謡を題材に「スムード」の精神を謳う入魂の歌々。アザム・アリの妖艶なる歌声、ローガが奏で …
続きを読むコレは素晴らしい!永らくトルコ辺境のフォークロア研究に従事し、自らも黒海沿岸東部の生まれだという~元カルデシ・テュルクレルの女性歌手(38歳)=アイシェヌール・コリヴァーによる2枚組です。トルコ北東部からグルジアにかけての黒海沿岸に住む民族ラズの民謡ほか、黒海周縁の様々なフォークロアを、バルカン、或いはギリシャ音楽とも共通する手法で綴った大作です。実際に本作 …
続きを読む巨匠バレンボイムが指揮するウェスト=イースタン・ディヴァン管弦楽団にも在籍していた、パレスティナ出身のラムジ・アブレドワン。幼少のころには難民キャンプでインティファーダ(民衆蜂起)に参加した彼だが、10代後半で突如音楽に目覚め、フランス留学した後に、現在では母国で大きな音楽教育団体も組織しているそう。そんなラムジが発表した初めてのソロ・アルバムが本作で、アコ …
続きを読む1980年、女優の母とウード奏者の父のもとにレバノンで生まれたという2枚目男性シンガー。もともとナイトクラブでうたい続けて人気を得たという履歴の持ち主で、伴奏はパーカッシヴでワイルド、伝統的なムードもあります。歌はなかなかネチッコいメリスマ&ビブラート使い、が特徴ですね。そんな見た目とは裏腹な歌い口が魅力?女性ファンには受けているよーです。 http://w …
続きを読む現在のアラブ・ポップはエジプトやレバノンではなく、その周辺地域出身の歌手の活躍が著しいですが、こちらはアラビア半島の付け根に位置するイラク出身の若手歌手。おそらくロターナから2枚めのアルバム~ハリージっぽいパーカッシヴでファンキーな変拍子曲が多いですね、やはり、ハキムならぬハテムの声は少し高めですが、実力はばっちりです。
続きを読むマシャエル~こちらもまたハリージ・スタイルを聞かせる注目の歌姫です。レバノン出身ながら、サウジアラビアでウェディング・バンドの専属歌手として地道に活動、同国で絶大な人気と信頼を得、本作でデビューとなった若手~こちらもまた美人ですねえ…。現在のPOP歌手としては珍しく“現場”で鍛えただけあって、どこか切ないような~ちょっと艶歌な庶民感覚が彼女の魅力 …
続きを読むトルコPOPクィーン!?~イゼルの新作です。歌の端々に民謡的な節回しも聞かせる人ですが、この新作ではエレクトリックな打ち込みビートを強調、サズの音色を絡めたトルコらしいアレンジで前のめりの歌を聞かせます。そしてスロー・ナンバーでは妖艶なコブシ回しもタップリと披露。歌の水準は高いですね!
続きを読むバンド名“マンガ”は日本の漫画から取ったそうです。02年のデビュー以来ヒット連発~今やトルコを代表するロック系人気バンドとなりました。ディストーション・ギターを中心に、エレクトロニックを駆使したスタイルがこれまでの傾向でしたが、本作はタイトル通りのアコースティック路線~カーヌーンやネイなどのトルコ伝統楽器も加え、なかなか凝った音を聞かせています!
続きを読むトルコ/アラベスク系人気女性歌手シベル・ジャンの新作です。80年代にデビューして以来、“トルコ一の美女”とされ女優としても活動~結構アクのある歌い口をする人ですが、トルコでの人気は想像以上です。今作でもアラベスク色を基調に、ちょとハスキー、アクのある歌声を聞かせます。ジャケのブックレットにはセクシー写真も満載ですよ!
続きを読むオスマン古典起源のトルコ大衆歌謡“サナート”が誇る情念の人気美人歌手=フンダ・アラルの12年新作!タイトルは「無声映画」~コレまで以上に、実に端正、ピアノ&アコースティック・ギターをフィーチュアーしたオーケストレーションをバックに、モノトーンの仄暗い歌声にディープなメリスマを添え、女のエモーションを聞かせています!しかも妖艶~これまで以上に!( …
続きを読むオズキュン系の女性シンガーソングライター、らしいんですが、…音楽的にはいわゆるハルクをベースにしているようで、サズ、ネイ、ガイタ、フレームドラム、ギター、ハープによるアコースティックなもの、ゆったりとした男声コーラスも聞こえます。どこかダウナーなメロディーをたどる少し掠れた地声ヴォーカルには、ちょっと黒海周辺あたりの感覚も聞こえます。CDのブック …
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