スーフィー系ネイ奏者、ジャン・ギュルバルの新作となります。完全にネイ独奏によるタクシームということで、月朗風清、気持ちイイですねえ…。ただただネイの響きに身を任せて、瞑想に耽るような、そんな時間が欲しいものです。中世西アジアのムスリム世界の広がりに想いを馳せたりしたいものですな…。ところで、この演奏は13世紀のペルシャ語詩人にして哲学 …
続きを読むスーフィー系ネイ奏者、ジャン・ギュルバルの新作となります。完全にネイ独奏によるタクシームということで、月朗風清、気持ちイイですねえ…。ただただネイの響きに身を任せて、瞑想に耽るような、そんな時間が欲しいものです。中世西アジアのムスリム世界の広がりに想いを馳せたりしたいものですな…。ところで、この演奏は13世紀のペルシャ語詩人にして哲学 …
続きを読むイスラエル出身のアラベスク歌手(ということは、ユダヤ系トルコ人の系譜に属すということですね)、リネットが2012年リリースのアルバムです。本作はトルコ・ポップス、アラベスクの先陣達の曲を取り上げたカヴァー・アルバムで、今なお現役で活躍しているセゼン・アクス、アジダ・ペッカンをはじめ、2013年3月に惜しまれつつ亡くなったアラベスクの大御所男性歌手、ミュスリュ …
続きを読むトルコ女性の13年新作ですね。08年に男性とのデュオ作がありましたが、それ以来の作~たぶんもうヴェテランのハルク系女性歌手です。が、今作ではアラベスク風、サナート風に味の付いた楽曲もハルク系の歌い口のまま、自然に歌いこなしています。実に、うまい歌手ですね(って、トルコの伝統系女性歌手で下手な人なんてなかなかいませんが…)。ちょっと通どころに受けそ …
続きを読む1990年トルコ / イスタンブール生まれ、これがファースト・アルバムになると思います。アルバム・タイトルにるように、”スダ・ヌール嬢から愛こめた6曲”!で、かなりの問題作と言わざるを負えません。イケイケのエレクトロダンスが3曲+ゼキ・ミュレン・ナンバー含むしっとりとした古典1曲+アラベスク風2曲と、まっぷたつの作風。で、もちろん、バラード・タイプの曲があま …
続きを読む1975年イスタンブール生まれのアセーナ・アカン、子供の頃からヴァイオリンを習い(このアルバムでは弾いていませんが)、10代後半からイスタンブールの音楽院 / 大学の心理学科に学び、00年代にはジャズはじめ、フラメンコ、ボサノーヴァ、サンバ、POP等々を歌うようになっていたそうです。11年には、ややエレクトロニカなムードのジャズ&ボサ・アルバムをリリースして …
続きを読むアルジェリア / チュニジア編に続いて、ラストはモロッコのユダヤ系歌謡!これはご期待に沿う内容でしょう。既に紹介されている名歌手 サミィ・エル・マグレビはじめ、実力派揃いのユダヤ / モロッコ歌謡の男女歌い手が並んだCDとなりました。1940年代には50万人のユダヤ人が住んだモロッコですが、イスラエル建国とともに、大部分のユダヤ人がイスラエルやフランスに移住 …
続きを読む在仏アルジェリアン、人気男性”ロック・ザ・カスバ” ラシッド・タハの13年作です!ひとつ前の作で、意表を突く屈託なしのPOP満点ぶりに、やや興醒めた方もいらっしゃったかも知れませんが…、しかし、また、なんなんだ、ここに来て、この変身ぶりは!?実にタフなマグレブ・ロックを主軸に据えた本作、で、それもそのはず、ジャスティン・アダムス共同プ …
続きを読む再入荷しました(スミさん現地買付感謝)!いや~、イイですねえ!ホープ・マシケ嬢の2012年作~ムビラ使いのショナ系POPとして、この境地&完成度!なかなかできることじゃありません(正しくはムビラよりも鍵盤の数が少なく弾き心地の柔らかなニュンガニュンガを奏でているそうですが)。自らのバンド結成は07年、デビュー作は09年にリリースしているそうで、本作はセカンド …
続きを読むケニア / タンザニア経由でルンバ・コンゴレーズが流入したというジンバブウェ、そこに起こったスングーラ・ミュージックは、ベンガとジットとルンバをミックスしたような、ギター・バンドによるダンス音楽。で、その第2世代の立役者であり、今や、あのトーマス・マプフーモとタイマンでライヴを張るほどの人気を誇るアリック・マチェーソ(リード・ヴォーカル&ベース)の待望の新作 …
続きを読む4年ぶりですね、昨年末のリリースだそうです。ナイジェリア、ヨルバのトリックスターにしてアフロビート&ヨルバPOPスター、風刺と諧謔と哄笑に満ち満ちた、いつもながらのニュー・アルバムが届いています!デビュー以来、マスクをかぶり絶対顔を見せないその姿勢が実にカッコイイわけですが、ラバジャというその名前じたい、ヨルバ語で「特に誰でもない」という意味だそう。~ファン …
続きを読むトゥーマニ・ジャバテやジェリマディ・トゥンカラなどバマコのスーパーアーチストたちから、最もお呼びがかかるギタリスト、サンバ・ジャバテ。対するはスイスでアフリカ舞踏団「ジンジョウ」を主宰しながら、伝説的ジェンベ・マスター、スンガロ・クーリバリ(故人)の相方のゼナ(コラに似たヒョウタン弦楽器)奏者だったヴァンサン・ザネッティ。この二人の弦楽器デュオをたっぷりイン …
続きを読む2002 年にマリの首都バマコにオープンして以来、今日のマリ音楽シーンを支えて来たバマコの録音スタジオ ” BOGOLAN MUSIC” の10 年の軌跡を追った2CD+DVD セットの登場です!CD1は“マリのトラッドPOP系アーティスト”編、CD2は“世界中で活躍するマリ音楽家たち”編~マリ音楽の王道を歩む新旧音楽家たちが多く網羅 …
続きを読むこのところ西アフリカの国セネガルからは様々な新しい才能が開花していますが、その呼び水となったひとりが、このヌールー・カイネ。2006年発表の『シギル』は、マンディング音楽、アフリカン・ブルース、グナーワといった西アフリカ一帯~北アフリカの様々な音楽を取り入れた作として注目されました。そして2013年発表のこのサード作ではさらに深化~注目の若手コラ奏者ジャベル …
続きを読む☆テテ『裸のママで』 3年ぶりとなるテテの新譜は、とびきりポップ!天性のメロディーメイカー、風変わりな詩人、そして忘れられない声を持つテテが贈る“君の人生のサウンドトラック”~とかなんとか、そういうわけなんですが、これは、おもしろいですねえ!ビートルズ&モータウンの刷り込みが、アフリカン&クレオール・ハーフのフレンチであるテテの人生を通して顕現する60年代ロ …
続きを読む1976年作 KOUMA レベールから発売されていた~バトゥル・セク・クヤテの渋いコラSOLOアルバムLPが複刻されました。~コレがコラ本来の音ですね!70年前後に独ベーレンライター / ムジカフォンの名高いマリ音楽シリーズで、シディキ・ジャバテとともにコラの名演LPを吹き込んだことで有名ですが、マリを代表する女性グリオ、ファンタ・ダンバの随奏者としても知ら …
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