OKAY TEMIZ / ZIKIR

トルコの異才パーカッショニスト=オカイ・テミズの1979年作、オリエンタル・ジャズの名盤復刻CD!西のミッキー・ハートか、東のザキール・フセインか、というクロス・カルチュラルなパーカッシヴ・インスト音楽世界に、もう一人、中東のこの人を忘れてはいけません~ディストーション・ビリンバウ!!&口琴&クィーカ&タブラー&ホイッスル&ダルブッカのポリリズミックなファン …

続きを読む>

V.A. / KARADENIZ’E KALAN

トルコ音楽の良心ともされる KALAN レーベルからの新譜2CDですが、テーマは“ Kara Deniz” =つまり、黒海です。トルコ側の南アナトリアに、そして東側ではグルジアと接するトルコ黒海沿岸地方の様々な音楽コレクションです!もちろんラズの(今や、話し手の消滅も危惧されるラズ語を話す人々)音楽も収録されているし、ポンティック・グリース黒海ならではの味わ …

続きを読む>

DEMET AKALIN / GIDERLI 16

トルコ / 人気ヴィジュアル系女性ポップ歌手、デメット・アカルン新作です。90年代から女優やモデルとして活動、96年にアルバム『Sebebim』で歌手デビューを果たしています。その抜群の容姿も相俟って高い人気を誇ってきた彼女が2012年に発表した作品がこちら。今のトルコ・ポップスの主流であるエレクトロニック・サウンドを中心に、曲によってはカーヌーンやタンブー …

続きを読む>

NIHAL KOCA / MERHEN

本格派ハルク女性歌手の、たぶんデビュー作でしょう。95年に音楽学校声楽科を卒業した後、例によって、アンカラ・ラジオで歌っていたようですが、イイ声しています。恨めしそうな顔していますが…、タイトルは恨めしそうなイイ声です。アコースティック感重視ながら、サズ&ネイ、タールのハルク系バックにギターやカヌーン、ピアノ、ブラシドラムなんかも効果的に使ったバ …

続きを読む>

BAJAR / HOSGELDIN, B’XER HATI

カラン・レーベルが送り出したクルド系フォーク・ロック・ユニット、バジャールの08年デビュー作以来のセカンド・アルバムとなります。イスタンブールでクルド系バンドとしてクルド語で歌うことは、どういうことなのか、おぼろげに想像できるわけですが、そんな中、メッセージ性の強いプロテスト・ソングを歌っているという彼等、実際聴いた印象以上にハードな状況を強いられていること …

続きを読む>

MUZAFFER OZDEMIR / NEFESLER

 イスタンブール新市街の裏通りを歩いていると、ある建物の入り口にサズを弾くオヤジのポスターが貼られていた。民謡酒場のアーシュクか? 一緒にいたババズーラのムラットに聞くと「彼はサズを弾きながら同時にドラムやパーカッションを鳴らすんだ。是非見に行ったほうがイイ」と言われ、メーデーで街が荒れる中、民謡酒場で見てきました。一言演奏が凄すぎ!サズを弾いているうちに自 …

続きを読む>

BRENNA MAC CRIMMON, SELIM SESLER / KARSILAMA

イスタンブールで活躍するジプシーのクラリネット・マエストロ、セリム・セスレルが、イスタンブール在住のケルト系カナダ人女性歌手ブレナ・マクリモンと共演した98年作です。ブレンナ、セリムはともにババズーラのアルバムにも参加しているのでその歌声も、そのクラリネットも聞いたことある、ような気がする人も多いはず。このアルバムではトルコのジプシー歌やハルクを取り上げてい …

続きを読む>

BURHAN OCAL, PETE NAMLOOK / SULTAN OSMAN

トルコの古典パーカッショニスト、ブルハン・オチャルがベルギーのアンビエント・クリエイター、ピート・ナムルックと組んだユニット「スルタン・オスマン」の二作目。ダルブッカ、タンバリンが作り出すタ-キッシュ・トライバルなビートをナムルックの地味なシンセが彩ります。これもイスタンブールでは「スーフィー」コーナーのベストセラーでした。エスニック系DJはマストでしょう!

続きを読む>

BURHAN OCAL / NEW DREAM

トルコを代表するジプシー音楽家ブルハン・オチャルの、SMADJ&トラキヤ・オールスターズとのジプシー・エレクトロニカ・アルバム、ピート・ナムルックとのトルコ古典アンビエントに続く、新たなプロジェクトです。テーマは“サナート(古典芸術歌謡)”。トルコ音楽中、最も格式の高いサナートを現代的に表現することは彼にとって長年の夢だったらしく、オーケストラの重厚な音や、 …

続きを読む>

OZLEM AGIRMAN / HAYAR VEREN NAGMELER

いいですねえ!久々、トルコ女性の深情け、オズレム・アグルマン、堪能させていただきました。そうお若くはないかと見えるんですが、新人です。これがデビュー・アルバム、TV局やお国主催の芸術音楽賞(サナート / 古典歌謡部門でもあるんでしょうか?)総なめ状態のヒット作品だそうすが、当店的にもナイス!サイコーですね。流麗なストリングス(これだけでごはん3杯という声が広 …

続きを読む>

MERCAN DEDE, SECRET TRIBE / NAR

トルコのスーフィー音楽に打ち込みやタブラを組み合わせ、この夏イスタンブールで大ヒット中。ネイ(葦笛)やコブシたっぷりの歌、軍楽隊系の重いビートが、大仰なニューエイジサウンドではなく、エッジの立ったクラブライクなアンビエントサウンドと見事に融合しています。イスタンブールのレコ屋で反応を聞いたら、サナートやアラベスク好きの中年オヤジと普段はプログレッシブハウスと …

続きを読む>

MERCAN DEDE / BREATH

「nar=火」「su=水」に続くメルジャン・デデ2年ぶりの新作は「nefes=breath =息=空」の意味。「息」の楽器であるネイやクラリネット、アイヌールやニヤーズのアザム・アリ、故キャーニ・カラチャらの歌をフィーチャー。ここまで宗教的陶酔、宗教的官能に満ちた音は彼にしか作れない! 1 Hininga 5:22 2 Dem 5:12 3 Ginhawa …

続きを読む>

MERCAN DEDE / 800

13世紀のペルシャ語詩人にして哲学者、宗教家、ジャラルディーン・ルーミーの生誕800年を期して、メルシャン・デデがリリースした新作です。気合い入ってますね。これをやりたかったんでしょうね…。 ルーミーの死後、その追随者達により、始められたメヴレヴィー教団は、今日でもトルコのスーフィーズムの中心的教団として、様々な経緯をへながら存続しています。白い …

続きを読む>

MERCAN DEDE / DUNYA

トルコ出身のネイほかマルチ・インストゥルメンタリストとして、イスラム教神秘主義に基づくスーフィー音楽家であり、DJ&プロデューサーでもあるメルジャン・デデの新作です。ACOUSTIC “GUN BATIMI=SUNRISE”, ELECTRONIC “GUN DOGUMU=SUNSET”のCD2枚組、>&#82 …

続きを読む>

CAN BONOMO / ASKTAN VE GARIPLIKTEN

影響関係はあるのかないのか、西の端と東の端に流れるアジアの血がそうさせるのか?単なる偶然なのかわかりませんが、実に、日本のビジュアル系バンドとかアニメのテーマソングみたいなテイスト&歌い口を持った2011年CDデビューのイスタンブール在ユダヤ系トルコ人(1987年生まれ)ロッカー、ジャン・ボノモによるセカンド・アルバムです。去年ユーロビジョンに出たそうですか …

続きを読む>

go top