MELINGO / TANGOS BAJOS

ま、ないものねだりと言われてしまえばそれまでですが、何より、モダーンなタンゴの少々面白くない面というか、ものたりない感じの由縁、それは上品なこと…。ブエノスアイレスという港町の娼館や酒場でヤクザな連中が生み出したとされるタンゴですが、近年のタンゴのどこを聞いてみても、そんなヤクザな雰囲気は伝わって来ません。が、このメリンゴという男性歌手、かなりイ …

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JERZ LE CAM QUARTET / OFOFOF

ブエノスアイレス出身タンゴ・ピアニスト兼作曲家のクァルテット新作。90年代前半にフランスに移住から後、“バルカニック・タンゴ” なる未楠チュあー路線を標榜して来ました。今作でもその独自路線を推し進めています。モサリーニら在仏タンゴ・アーティストらが参加。〜毎度、マニャーナ・レーベルならではの飛び出す絵本スタイルのジャケも楽しいですね!

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V.A. / FINNISCHER TANGO

ドイツのオリエンテ・ムジークレーベルからのシリーズ「世界のタンゴ」に続き、今度はドイツの好事家専門レーベル「トリコント」からもタンゴの編集盤が。こちらはなんとフィンランドのタンゴを1910年代~1990年代まで集めたコンピ盤。現在もフィンランドではタンゴが国民音楽のように愛されてるが、それはなぜ、いつ、どのような形で広まったのか?24曲の実例を元に検証してい …

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SEVVAL SAM / TANGO

 シェヴァル・サムの13年作はタンゴでした。新作ごとに新たな趣向をこらすシェヴァルですが、この作ではノスタルジックな20世紀前半トルコ / タンゴ歌謡の世界を華麗に繰り広げています。トルコでは1920年代から広く親しまれたというタンゴですが、当初はアルゼンチン・タンゴを演じる地元楽団の演奏に乗せてそのダンスが流行、イスタンブールを中心にタンゴ系のダンス・パー …

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MARIA IABEL SIEWERS & MAXIMO PUJOL / TANGO, MILOMGA Y FINAL

2006年の録音〜コンテンポラリーなタンゴ&ミロンガの作曲家、 マキシモ・プヨールのギター二重奏のための作品を、 女流マリア・イサベルとのデュエットで作曲家自らが爪弾く自作集です! UN DOMINGO EN LA BOCA (2000) ÉDITIONS HENRY LEMOINE. PALERMO (1993) ÉDITIONS HENRY LEMOIN …

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TANGO NEGRO TRIO / NO ME ROMPAS LAS BOLAS

タンゴ・ネグロ・トリオは、アルゼンチンや隣国ウルグアイに残るカンドンベ、ムルガやブラジルのアフロ系音楽、さらにはニュー・オーリンズの音楽までも視野に入れたアルゼンチンのトリオ。ベースによるファンキーなボトム、跳ねまくる打楽器、そしてしわがれた強烈なヴォーカル(ダニエル・メリンゴ参加!)、一体これがタンゴ?ピアノや金管をこなすマルチ・インストゥルメンタリスト、 …

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SEXTETO MAYOR / TROTTOIRS DE BUENOS AIRES

タンゴ文化が知れる映画『タンゴ・イン・ブエノスアイレス~抱擁』に出演したセステート・マジョール。本作は同じくこの映画に出ているアルゼンチンのトップ・シンガー、アドリアーナ・ヴァレーラをゲストに迎えたアルバムで95年作。アストル・ピアソーラやカルロス・ガルデールといった有名な音楽家の曲を取り上げています。

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V.A. / BUENOS AIRES, UNE NUIT DE TANGO (2CD & DVD)

現在のブエノスのタンゴ・シーンにおける気鋭の伝統タンゴ・アーティストを計8組収録~元ピアソラ楽団のメンバーによるユニットや、バンドネオン弾き語りで懐古的な境地を聞かせる歌い手、エレキ・ベースを大胆に取り入れたモダン派等々、伝統タンゴの今を演じる気合いの入った演奏が並びます!DVDにはCD収録のグループによるライヴやインタビュー、ブエノスのダンス・シーンのドキ …

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OTROS AIRES / TRICORA

バルセロナで03年に結成されたという若きアルゼンチン2人を中心としたタンゴ・バンド~ガルデルやピアソラをはじめとした巨匠たちをそのユニークなセンスで解釈して話題になりましたが、本作はその4作目のアルバム。トラディショナルなタンゴやミロンガをピアノ&バンドネオン&ヴァイオリン含む凝ったバンドでハギレ良く演じ、そこに聴き応えある男臭い歌声、そしてエレクトロニカな …

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ENRIQUE FERNANDEZ / CANTOS DEL SESTO SOL

デイビッド・マレー、マリオ・バウサ、ティト・プエンテ、ファン・ルイス・ゲーラ、スパニッシュ・ハーレム・オーケストラなどと共演してきた実力派サックス奏者エンリケ・フェルナンデスによる初リーダー作品。カリブ海、南米、NYの音楽を融合したラテン・アメリカ「音」絵巻的内容。豪快なラテン・ファンク(1)、レア・グルーヴ風のエレクトロニカ・ブーガルー(2)、ガトを彷彿さ …

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LILIANA FELIPE / TANGOS DE DISCEPOLO

すでに20枚近いアルバムを発表している鬼才リリアナ・フェリペの2011年最新作は、ずばり「ジーラ、ジーラ」や「カンバラチェ」、「エル・チョクロ(歌詞のみ)」で有名なタンゴのディスセポロの作品集。いつもながら強烈な歌声ですが、1930年~40年代のタンゴの持つ哀愁と絶望感、開き直りがリリアナの歌声にぴったりと寄り添い、まるで当時の場末のタンゴバーにいるような気 …

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