OOLDOUZ POURI / WAITING FOR THE DAWN

イラン最大の少数民族(全体20%)だというアゼルバイジャン系トルコ人の出自を持つテヘラン生まれの女性歌手によるノルウェイJAZZ系レーベル録音…という複雑な経緯、というか背景(?)から生まれたCDですが、その音楽性は意外と平明、と言うべきでしょうか? なるほどトルコのアゼリ系民謡に聞けるような芯を感じさせる女声の繊細な節づかい&透明な歌い口(ペル …

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OSTAD NAZARLI MAHJOUBI & ASHUR GALDI GARKAZ / THE MUSIC OF TURKMEN SAHRA

イラン北東部、トルクメニスタンと境界を接し、トルクメン人が暮らすトルクメン・サハラ地方の音楽。その達人たる1929年生まれで2000年に亡くなったNAZARLI MAHJOUBIの録音を収めるアルバムです。 シャウトするように喉を震わせるエモーショナルで、霊的力を秘めたヴォーカルに、2弦長竿リュートのドタールと弓奏楽器カマンチェの情感を煽るような激しさを伴う …

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SHADI FATHI & BIJAN CHEMIRANI / DELASHENA

    イラン系男女インストルメンタル即興デュオ・アルバム、ということになるでしょう。二人は2016年にマルセイユで出会ったとのことです。二人は在りし日のイラニアン・インストルメンタル音楽の全盛期について互いの意見を交換、意気投合し、ともにレコーディングすることを決めたそう。この作では、欧州を活動の場として来たビジャン・チミラニのトンバク …

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HAYEDEH, MAHSTY / GOLDEN 1

ハーイェデ(1942-1990) &マハスティー(1946-2007)というテヘランで生まれ、カリフォルニアで亡くなった二人、20世紀後半に歌ったスター女性歌手のカップリング(イラニアン古典から大衆歌謡まで)ベスト!革命(亡命)前の吹込みが中心かと。 1 Masti / Hayedeh 5:58 2 Mageh Nah / Mahasty 5:22 3 Do …

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GHAMAR MOLOUK VAZIRI / PERSIAN TRADITIONAL MUSIC VOL.1

ペルシャ音楽の女王と呼ばれた歌い手、カマール・オル=モルーク・ヴァジリ(1903-1959)のフルCD久々の再入荷です。~早くに両親を亡くし、テヘランで歌い手として生きていた祖母に引き取られ、彼女に歌を教えられる過程で、当時のカジャール朝末期のペルシャ音楽の名匠たち~タールやザルブのマスター、モルテザ・ネイダバード(ユダヤ系イラン人)やタール&セタール・マス …

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RAHIM ALHAJ TRIO / ONE SKY

現在最高のイラク人ウード奏者がアラブの仲間と共に平和を祈るアルバムを発表! 2017年に『イラクからの手紙〜ウードと弦楽五重奏』を発表し、現在ワールド・ミュージック・シーンでもっとも大きな注目を集めるイラク人ウード奏者が、ラヒーム・アルハジだ。その彼が今回トリオ編成で取り組んだのが、いまだ緊張状態が続く中東の和平問題に取り組んだインストゥルメンタル作品だった …

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SERGE ADAM, PHILIPPE BOTTA, DAVID VENITUCCI & BIJAN CHEMIRANI / HRADCANY

  フランスのジャズトランペット奏者、ネイ奏者&アコーディオン奏者が、在仏イラン人パーカッション奏者のビジャン・シェミラニをゲストに招いて、バルカン〜トルコ音楽を演奏した2006年のライヴ録音です。

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Z BENT /

表現の自由を脅かされているアーティストに安全な表現場所を作るべく、政府と民間の寄付で作られたオスロの団体レーベル「SafeMUSE Sounds」。その第二弾はグラスゴーに拠点を置くイラン人の女性シンガーソングライターのFarzane Zamenとエジプト人女性歌手Habiba Makhloufのデュオ。エレクトロニックなアンビエントに中東の民族楽器を取り入 …

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EFREN LOPEZ, STELIOS PETRAKIS, BIJAN CHEMIRANI / TAOS

ギター、サズ、ブーズーキ、シトーラ、マンドーラ、サントゥール、ウードなど20種を超える撥弦楽器を操る、スペイン、バレンシア地方のマルチ撥弦楽器奏者エフレン・ロペスとギリシャのクレタ島出身の擦弦楽器リラの名手ステリオス・ペトラキス、さらにイラン出身のパーカッショニストでザルブ(トンバク)・マスターのビージャン・シェミラニという、地中海をまたぐ音楽の名手たちが、 …

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DARIUSH DOLAT-SHAHI / ELECTRONIC MUSIC, TAR & SEHTAR

1947年テヘラン生まれ、1960〜70年代に現代音楽を学び、オランダとアメリカで電子音楽を学んでいる最中にイラン革命が起きてしまい、そのままアメリカに亡命した作曲家による、1985年のカルト名盤がSMITHSONIAN FOLKWAYSよりCDRにて再発。アナログシンセのドローンにタールとセタール、ネイやザルブなどイラン伝統楽器の演奏、鳥や蛙の鳴き声、雨や …

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DARIUSH DOLAT-SHAHI / OTASHGAH, PLACE OF FIRE

    こちらは北米におけるセカンド・アルバム 1986年作です。同じくイラン抽象電子音楽ですが、こちらは 11世紀の詩人Ferdowsi の “Shah-nameh”「王の本」に触発されて、明暗の間の闘争のテーマを探求、しているそうです。正直、わけわかりませんが、惹かれます。

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JAVID AFSARI / LALEHZAR

1965年生まれ、北欧在ペルシアン・サントゥールの名手がノルウェーJAZZLANDからリリースした2017年作〜チェロ、ヴィオラ、ヴァイオリン、トゥンバック&パーカッションとともに綴る流麗なインスト作品 / 制作はブッゲ・ヴェッセルトフト!クラシカルな弦アンサンブルと調和するサントゥールの演奏が素晴らしい!もともとイランには西洋古典的な弦楽重奏とペルシャ古典 …

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MAMAK KHADEM / THE ROAD

北米西海岸在イラニアンによる伝統音楽グループ、アクシオン・オヴ・チョイスで10年間リード・ヴォーカルをつとめた後、ソロ歌手となったママク・ハデムによる2015年のセカンド・アルバム初入荷です!クルドはじめ、マイノリティーも含むイランのざまざまな民族による伝統歌謡、あるいはイスラム神秘主義のスーフィー音楽、加えて近年、バルカン〜ブルガリア&セルビアやアンダルシ …

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