トルコ伝統歌謡にただならぬ執着を見せて来た女性歌手にして、美貌の女優、ザラ3年ぶりの新作がリリースされました。レーベルを移籍し気分一転?ということもあるかも知れませんが、これまでの伝統歌謡一辺倒から多少路線変更して、古典/民謡をベースにしながらもポップな味付けを感じさせるバッキングを配し、大物セゼン・アクス提供の曲を歌うなど、変わらずトラッドなコブシ使いなが …
続きを読むトルコ伝統歌謡にただならぬ執着を見せて来た女性歌手にして、美貌の女優、ザラ3年ぶりの新作がリリースされました。レーベルを移籍し気分一転?ということもあるかも知れませんが、これまでの伝統歌謡一辺倒から多少路線変更して、古典/民謡をベースにしながらもポップな味付けを感じさせるバッキングを配し、大物セゼン・アクス提供の曲を歌うなど、変わらずトラッドなコブシ使いなが …
続きを読むターキッシュポップのヴェテラン歌手セルタブ・エレネルとその旦那デミル・デミルカンによるギター+ヴォーカル・アルバム。ゲストにアル・ディ・メオラやカイ・エクハルトを迎えて、トルコ民謡をシンプルなジャズ~R&Bにアレンジ、歌詞も英語で歌いきった意欲作。このアルバムからのライヴはイスタンブールの地下宮殿を皮切りにアメリカ、ヨーロッパで行われ、在外トルコ人の …
続きを読む当店でもベリーダンサーや通販を中心に人気&定番商品となっているトルコの喜多郎、またはヴァンゲリス、もしくはトルコのエニグマこと、ジャン・アティラの10年作2枚組です。1453年のコンスタンティノープル陥落をテーマに、西洋クラシック~中世トルコ民謡~スーフィー音楽~オスマン軍楽~ニューエイジ~アンビエントまで2時間にわたる長大な音絵巻、オットマン・スペース・オ …
続きを読む人気ターキッシュ・ラップチームのセカンド、トルコ・ヒップホップ&クラブシーンで活躍する腕利きアレンジャー / DJ を複数招いて多彩な展開を見せつつも、いかにも現地ラッパーらしいドメスティックなフローが一本筋を通すアルバムとなりました。トルコのヒップホップのローカリティーとオリジナリティーを代弁する一枚じゃないでしょうか。 01. AIS EZHEL &am …
続きを読む前世紀アナトリアを代表する盲目の吟遊詩人(=アシュク)~アシュク・ヴェイセル(1894-1973)の2CDs &英語テキスト含む/100ページを超すブックレット付き豪華複刻盤です。このヴェイセル、仏レーベル”オコラ”にも録音を残すなど、世界的に知られるアシュクですが、SP時代の録音も網羅した本盤は、まさに決定的コレクションと言えるでしょう。バグラマ弾き語りに …
続きを読む珍しくもトルコ出身女性歌手のギリシャ盤CD~しかもプロデュースはグリケリア!アナトリアに残り伝わったギリシャ系民謡(~それがギリシャのスミルナ派レべーティカへとつながったわけですが)や、トルコ民謡をギリシャ音楽とのつながりにおいて歌ったアルバムです。 つまりギリシャ歌謡のトルコ起源部分にスポットを当てながら、現在に再現した内容~と言っても、あえてバックトゥル …
続きを読むトルコ・アラベスクのセクシー女王スィベル・ジャンの11年新作。セゼン・アクス、ナザン・オンジェル、ケナン・ドーウルら、ポップ界のベテランが曲を提供し、アラベスクとポップの間をつなぐようなアダルトな歌を脂の乗りきった声で披露しています。タクシム・トリオのヒュスニュ・シェンレンディリチやイスマイル・トゥンチビレクら、トルコの名演奏家達が参加したゴージャスなサウン …
続きを読むターキッシュROCKシーンでギタリストとして活躍した後1974年にデビュー作をリリースしているトルコ / ヴェテランSSWによる7年ぶりの新作です。若き日には、キャット・スティーヴンスやドノヴァン、そしてディランから影響を受けたというフォーク寄りのアーティストですが、淡々としたオヤジ声で語りかけるように歌う本作~好きなことを続けて来た男の強みと弱み、そして、 …
続きを読むイスタンブール、アジア側の町カドゥキョイを拠点に活動を続けるラッパー、ジェザの10年新作。相変わらず華のある声ですね。マッシヴ・アタック風、エレクトロ・ヒップホップ風とトラックの幅をこれまで以上に広げ、トルコ伝統音楽の要素は皆無ながらも、独特の深すぎるメランコリーがイスタンブールの「憂愁(ヒュズン)」とでも申しましょうか。
続きを読む5~6年ほど前にアラブ・キューバンな作品が話題になりましたが、今度はトルコからテュルク・クバーノなアルバムが届きました。トルコを代表するラテン・ジャズ・キーボーダー、エミル・エルソイが中心となり、ゼロ年代ターキッシュポップの名曲をアフロ・キューバン・スタイルでカヴァー! トルコは地中海も国土に持っているからでしょうか、カリビアンならぬメディタレニアンな感覚で …
続きを読むマケドニアからやって来たアルバニア系移民の両親を持つイスタンブール生まれの女性歌手(こみ入ってますが…)、イムラン・サルカンの10年末の新作です!~トルコで活躍するバルカン系多国籍グループ=ルメリ・バンドやジプシー系クラリネット奏者=セリム・セスレー・バンド等の女性ヴォーカルをつとめあげてのソロ第一作目~だそうです。もともとオスマン・トルコの音楽 …
続きを読むシェヴァル・サムのファーストは、古典/伝統音楽を端正なバックで瑞々しく歌う当時としてはかえって新鮮な歌謡アルバム~これがデビュー作でした。いかにもカラン・レーベルらしいプロダクションでしたが、切ないようなメリスマをたどるサラッとしたシュヴァルの声質が、純アコースティックな弦&打楽器アンサンブル~サナート系のバッキングによく映えていました。決して重厚に過ぎず、 …
続きを読むう~ん、ずいぶん感じが変わりましたね、その06年のファーストのジャケ、崖っぷちに立って切な気に古典歌謡を歌いあげていた彼女は今いずこ…、なんて、ま、歌手でありながら、女優さんでもあるというシェヴァル・サム嬢ですから、いろいろあるんでしょうね、引き出しが…。この07年作、まったくジャケットのみならず内容も大変身という感じ、大胆なミクスチ …
続きを読む2006年のファーストでは伝統的なスタイルでトルコ古典歌謡の数々を歌い、07年のセカンド作ではUKのユニット、アップ・バスル&アウトとともにイスタンブール・メイドのミクスチュアー/クラブ・ミュージックを作り上げた才女、シェヴァル・サムの08年作が登場です。順調な新譜リリースぶりからして、現地トルコでの支持の高さもうかがえるわけですが、この08年作では、黒海沿 …
続きを読むトルコ古典歌謡アルバムから、UKクラブ系アーティストとの共作ミクスチュアー作、そして黒海のマイノリティー・フォークロアを綴った作など、~1作ごとにコンセプトを打ち出しトータルな作品をリリースして来た、トルコはカラン・レーベルの女性歌手、シェヴァル・サム。そんなアーティスティックな指向を持った彼女が、2年の月日をかけて企画/録音したという2010年作!タイトル …
続きを読む