女性ばかりが目立つファド・シーンに新人男性が登場。デビュー作にしてなんと故アマリア・ロドリゲスをテーマにし、カヴァーした骨太な作品。新人とは思えない安定した歌と伝統的で簡素なサウンドが秀逸。正統派!
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続きを読むポルトガルを代表する歌謡音楽がファド。かつてアマリア・ロドリゲスによって世界に広まったファドだが、彼女が亡くなった現在も依然魅力ある音楽として輝き続けている。 このアルバムはそんなファドの過去から現在に掛けて活躍した有名歌手たちのラヴ・ソングばかりを集めた豪華な2枚組編集盤だ。女王アマリアをは じめ、アルジェンティーナ・サントスやカルロス・ド・カルモといっ …
続きを読む舞台女優/ポップ系の歌手として活動して来たアナマールが、ファドにタンゴの手法をミックスした野心作~ピアノ伴奏で歌われるファドの新鮮さが、ファドと もタンゴとも微妙に違う、不思議な歌謡音楽を演出しています。ヨーロッパ大陸の端と、南米大陸の端が結びついた無国籍歌謡、とでも言えるでしょうか? 1 Eu Não Sabia 4:27 2 Só Ana 4:08 3 …
続きを読むポルトガル・ギター=ギターラの演奏家ジャイメ・サントス(1909-1982)のインストルメンタル・アルバム~40年代から50年代にかけてアマリ ア・ロドリゲスの伴奏を務めたヴァーチュオーゾとして知られる彼の、その全盛期ともいえる60年代半ばに録音されたソロ・アルバム=クラシック・ギターの 伴奏だけをバックに、彼の奏でるポルトガル・ギターの音色がタップリと楽し …
続きを読む来日公演でお馴染みとなったポルトガルのマドレデウス/その看板女性歌手として人気の高いテレーザ・サルゲイロのソロ・アルバムです。07年以降ソロ活動 専念のため、マドレデウスを脱退してからの初アルバム~弦楽四重奏団をバックに、絹のような声で、世界の名曲を歌い継いでます。エディット・ピアフ、レ オ・フェレ、カエターノ・ヴェローゾ、アントニオ&ヴィニシウス、カルニー …
続きを読む★テレーサ・ガルシア・カトゥルラ / テテがやってきた! 名作”エストレージャス・デ・アレイート”に、唯一の女性歌手として参加していたテレーサ・ガルシア・カトゥーラ~初のソロ・アルバムです!オマーラも在籍していた名門女性コーラス・グループ=クァルテート・ラス・ダイーダで長らく歌ってきた蓄積が、見事に花開いた観ありです。オマーラ、イブラヒム、アマディート、ギジ …
続きを読む本国ポルトガルでは、故アマリア・ロドリゲスに次ぐヴェテラン現役ファド女性歌手として名高い~40年を以上のキャリアーを持つマリア・ダ・フェの2002年録音のアルバムです。かつてはポップ・ファドという新スタイルを試みた彼女ですが、この60歳を越えて作られた新作では、オーソ ドックスなファドを円熟の境地で聞かせてくれます。
続きを読むアマリア他界後の、ファド女性歌手百花繚乱には目を見張るものがありますが、さて真打ち登場、ということになるでしょうか。生前のアマリアと親交も厚く、 そのステージで何回か共演した経験も持つというアレシャンドラ~そして、この新作、敬愛するアマリアの持ち歌ばかりを綴るというトリビュート・アルバム で、”アマリアを継ぐ者”の心意気を聞かせます。
続きを読むファドの分野で最高の権威を持つアマリア・ロドリゲス杯をついに受賞!その受賞作品がこのアルバム~「海のアンサンブル」と名づけられたグループを従えて のライヴ録音です。ファドの基本編成であるギターラ・ポルトゥゲーザと普通のギター、ベースの3人のほか、ヴァイオリン・セクションやフルート、クラリ ネット、ホルン、アコーディオンなど8人を加えたゴージャスなアンサンブル …
続きを読むポルトガルのポップ・シーンから、フレッシュなバンドが登場!フロール・デ・リズはポルトガルのフォークロアを探究していたドラマーを中心に04年に結 成、08年に現在のバンドの看板である女性ヴォーカリストが加入すると、翌年には国内のPOPコンテストで優勝し、その年のユーロヴィジョンではポルトガ ル代表となったそうです。本作はそんな勢いをそのままに制作したデビュー作 …
続きを読む1926年生まれ~ファドの黄金期から現在に至るまで、自ら経営するファド・ハウスで歌い続けて来たポルトガルの大ヴェテラン女性歌手/アマリア・ロドリ ゲスの親友でもあったというアルジェンティーナ・サントス79歳の最新録音です。鍛え続けて来た~いぶし銀のヴォーカルが、哀愁深いファドにぴったりですね。 ファドの黄金時代から活躍し、いまも現役で歌っている唯一の存在が、 …
続きを読む新人やベテラン歌手の充実作が続き、何度目かの盛り上がりを見せるファドですが、田中勝則氏が選曲・監修した初期録音決定盤が こちら。ブラジルで1945年に録音された幻の曲からロンドン、NYでの1950年代初頭録音、そして「暗いはしけ」のオリジナルまで全27 曲収録。後の風格も既に漂うものの、歌い口にはまだ初々しさが残っています。~丁寧&長尺の解説とともに、ライス …
続きを読むポルトガル/ファド若手女性歌手、マリーザの08年作です。ギターラ&ギター、ウッドベース、そしてカホーンやブラシ・ドラム ほか、簡潔なパーカッション、曲によってはミュート・トランペットやピアノも加わり、シンプルな中にも、ジャズやラテンの要素をさり気なく取り込み、これ までのファドにはなかった表現というものを演出したバックが秀逸です。そんなバックに応えて、淡々と …
続きを読むリスボンのファド・ハウスで歌い続けて来た若手女性歌手、セカンド・アルバム2004年作の2CDを1CDにまとめた2011年の再発盤です(収録時間は変わらず)。以前のオリジナルは1枚目が “À Porta Do Fado” つまり「ファドの扉」、2枚目が “Dentro De Casa” 「館の中」と分けられていま …
続きを読むポルトギーズ・トラッド・グループ、マドレデウスの2004年作です。一時のエレクトロ路線は後退、アコースティックな弦アンサンブル/ガット・ギター中心&地味なストリングスで、典雅なサウダージを聞かせます。相変わらず、可憐で線の細い女声をフィーチュアーし、どこか古楽にも通じる南欧フォークロアをシンプルに体現しています。 <Ainda: OST Fro …
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