★V.A. / スーペル・ディスコ・ピラータ:テピートから世界へ 1965-1980
アフロ系レア・グルーヴ専門レーベル “Analog Africa” 最新作!!
メキシコ・シティの悪名高きバリオに蔓延ったピラータLPを大胆にコンパイル!
1970年代を中心としたアフロ系レア・グルーヴ音源を豪華なブックレットと共に紹介してきたドイツの復刻専門レーベル“Analog Africa”。専門はアフリカのダンス・ミュージックですが、今回は彼らが定期的に発表して来たラテン・プロジェクト・シリーズの最新作で、なんと80年代のメキシコ・シティの悪名高きバリオ、テピート地区において突如現れ始めた“ピラータ”(海賊)LPから選ばれた23曲のトロピカルなダンスチューンをコンパイルした内容です。
1980年代、メキシコ・シティの音楽販売業者やコレクターたちは、ペルーやエクアドル、コロンビアなどのトロピカルな国で人気を博していたダンスチューンを違法な形でレコード化し販売するようになりました。当時彼の地では移動式サウンドシステム“ソニデーロ”が人気を集めており、また上記のトロピカル音楽の需要も増え、レコードのどこをかけても踊れるナンバーばかりを収録した海賊LPを作るというアイディアが自然発生的に生まれました。そんなピラータLPは夜中にリサイクルされたビニールを元にわずか500枚以下の小ロットでプレスされ、安価で販売されました。そしてそれらは同地区に暮らす貧困層の若者たちに提供され、一方でクンビアやレバハーダ(ダウンテンポのメキシコ産クンビア)といったラテン・アメリカのトロピカルなダンス・ミュージックを広める役割も果たしました。
当初“ピラータ”はシンプルなジャケットに架空のレコード会社名がつけられ、トロピカルな国で生まれた様々なジャンルの人気のダンス曲が収録されていました。その後ピラータ人気が高まると、月に1枚のペースで新作がリリースされるようになり、海賊盤業者は興味深いデザインのジャケットを制作、そこではポピュラーな“ソニデーロ”のロゴも頻繁に使われました。そのデザインの先駆者は、かの有名なハイメ・ルエラス(Jaime Ruelas)。彼のデザインはSF映画やヘビーメタルのジャケットからインスピレーションを受けたもので、ソニデーロ文化の重要な要素となってゆきました。
本作に収録されているのは、1965年から80年までに発表されたサンケデリックなクンビアやラテン・ジャズ、フォルクローレ風のものまで実に様々なトロピカル・ダンスチューンたち。また貴重な写真やデザインなど含めた28ページのブックレット(LPは大判ブックレット12ページ)を収録。そこには様々なロゴ・デザインや、カセット版のジャケットなども確認できます。音だけでなく読み物としても楽しめる点は、フィジカル製品を大切にしてきたアナログ・アフリカならではと言えるでしょう。
全てのラテン系レア・グルーヴ・ファンにお勧めの1枚です。(メーカーインフォより)
●日本語解説/帯付き
トラックリスト
1. Afro Oriental – Lucho Burbano
2. Cumbia De Los Bee Gees – Cumbia Machuca
3. El Tequilazo / Canelazo – Lucho Gavilanes
4. Palenque – Carlos Haayen Y Su Piano Candeloso
5. La Quinta Sinfonia de Beethoven – Enrique Lynch
6. Venus – Los Pakines
7. Lamento de Cumbia – La Protesta de Colombia
8. Ritmo de Cumbia – Sonora Tropical
9. La 3a De Los Toquecitos – Eduardo Zurita
10. La Noche – Leon Cardona Y Los Internacionales
11. El Compae Nues – El Combo Cienaguero
12. La Luna y el Pescador – Gabriel Meza Y Su Organo Chvere
13. Tanto Tienes, Tanto Vales – Los Destellos
14. A Bailar El Son Satanico – Los Diablos Rojos
15. Cumbia Tropical – Anibal Angel
16. Hagan Ruedas – Camacho Y Cano
17. Eso Es Con Velas – Orquesta Rafalo“
18. Cumbia Del Amor – Alex Acosta Y Su Orquesta
19. Malinga – Ramon Ropain
20. Platico Chino – Afrosound
21. La China Mara – Los Destellos
22. Te Gusta Como Azucar – Los Orientales de Paramonga
23. Cumbia Candelosa – Francisco Zapata