YIANNIS DIONYSIOU / PROTI VOLTA, Protos Prosopikos Diskos


いやあ、全然売れてません!
が、個人的にはヘヴィー・ローテーションです。特に、イウリア・カラパタキ嬢とのデュエットなんて、たまらん!ということになりますね。
ヤニス・ディオニシウ、これがデビュー作だそうです。現地ギリシャでは、この世代では久々の大物男性歌手の登場か?と騒がれているようですが、1990年キプロスはリソマールの生まれということですから、今年32歳(とは思えない風貌ですが)。5歳の時からピアノのレッスンを受け、8歳の時から音楽理論とハーモニーを勉強、18歳でニコシア音楽学校を卒業。徴兵制のあるギリシャのことですから20歳まで軍務に就いて、その後、テッサロニキのマケドニア大学音楽科学芸術学部に入学、そして卒業後に大学院で「器楽・声楽の解釈」「詩篇芸術」修士課程を終えたそーです。
近年はマケドニア大学やイオアニーナ大学で講師をしていたそーですが、並行して、テッサロニキやアテネの若手“アーバン・フォークロア”系の音楽グループの幾つかに参加し、ずっと、歌い続けて来たそう。と、まあ、その経歴は、いわば現在のギリシャにおける音楽エリート、だということになるんでしょう…。
が、そういうことはともかくとして、幾つか、本CD以前のシングル曲や路上ライヴなんかも含めて、クリップで観ることができるその眼差し、その背筋の伸び具合、そして何より、その歌声から察せられることは、そーとーに生真面目な男であり、ソートーな音楽バカ、歌バカだな、ということですね。同じ名字のストラトス・ディオニシウがいつもニヤニヤしていたのとは大違いですな(あるお客さんから、長い間、このCDのコメントを書かず放おっておいたら、ストラトスの息子ですか?なんて尋ねられましたが、もちろん違います。ま、さすがにイウリア嬢とのデュエット曲クリップでは控えめに笑顔を見せていますが…。ちなみにイウリア嬢、他の曲でもコーラスで本作に全面参加しています)。
で、思えば、ヴァンヴァカリスもツィツァーニスもカザンジディスもダラーラスも、若い頃は笑っている写真が、あんまりないんですね、生真面目な顔をした写真が多いんじゃないかと思います。その辺、このディオニシウ、ギリシャ大物の系譜を継ぐ資格はあるのかも(なんて、ブラフということにもなりかねませんけど)?
と、そういうこともともかくとして…、作詞はコースタス・ファソラスがすべて書き下ろしています。このファソラスは、ダラーラスやヤニス・パリオスやマノリス・リダーキス、グリケリアやエレフセリア・アルヴァニターキ、エレーニ・ツァリゴプール等々をはじめとして、当代のビッグネームに曲を提供、多くのヒット曲を生み出し、既に200曲以上の作詞歴を持つ詩人として、ギリシャ音楽シーンでは有名。この人がすべての曲を書いている新人歌手のデビュー作、というところで、まず、大物感が漂うわけです。そこに、ヴァシリス・コラカキスオレステス・コレツォスフォティス・シオタスといった、玄人好みの音楽家7人が作曲で参加しているところもナカナカのものだし、その7人のうち4人はそのままミュージシャンとしても本作に参加しています。それがレーベルの差配なのか、それともヤニス・ディオニシウの人脈なのかはわかりませんが、この陣容の充実度からして、やっぱり、鳴り物入りのデビュー作であることは確かでしょうね。
で、もっと書きたいような気もしますが、クドくなってしまうので(って、十分くどい?)、この辺でご判断いただけると幸い。いいデビュー・アルバムですよ。ギリシャでしかありえない旨味たっぷり、聴き込めば、曲ごとに効いているスパイスの変化にも気づかされるでしょう。
 
 
1 ΓΛΥΚΟ ΜΟΥ ΠΙΚΡΟΜΥΓΔΑΛΟ
2 ΣΤΟ ΦΤΕΡΟ
3 ΚΟΡΦΗ ΜΟΥ ΑΡΑΧΩΒΙΤΙΚΗ
4 Η ΒΟΛΤΑ
5 ΑΠΡΙΛΗ ΜΗΝΑ ΞΗΜΕΡΩΜΑΤΑ
6 ΟΠΩΣ ΚΑΙ ΝΑ ‘ΧΕΙ ΣΕ ΠΡΟΣΕΧΩ
7 ΜΙΚΡΟ ΚΛΕΙΔΙ
8 Η ΑΠόΧΗ
9 ΛΑΘΟΣ ΓΝΩΜΗ
10 ΣΤΑΓΟΝΑ ΥΔΡΑΡΓΥΡΟΥ
11 ΟΠΟΤΕ Σ’ ΑΠΟΘΥΜΗΣΑ


All lyrics by KOSTAS FASOULAS
Composed by ALEXANDROS EMMANOUILIDIS, ORESTIS KOLETSOS, VASILIS KORAKAKIS, KOSTAS PARISSIS, PARIS PERYSINAKIS, FOTIS SIOTAS, NIKOS HRISTIDIS


BOUZOUKI – VASILIS KORAKAKIS
BAGLAMA – NIKOS HRISTIDIS 
VIOLIN – FOTIS SIOTAS
GUITAR, BASS  – KOSTAS PARISSIS
PIANO, LUTE – DIMITRIS SINTOS
GUITAR – YANNIS PAPAGEORGIOU
DOUBLE BASS – MICHALIS DARMAS
PERCUSSION – MICHALIS BAKALIS
SAX – FAUSTO SIERAKOWSKI
VOCALS – IOULIA KARAPATAKI


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