BLACK BEATS, CHARLES KOFI MANN, STARGAZERS / THOSE DAYS IN GOLD GHANA


今や完全にCDでは入手困難となっている(昔、ガーナ盤とか英国盤もありましたが…、中古LPは高価だし)ガーナのダンスバンド・ハイライフ黄金時代 の人気楽団〜キング・ブルース率いるブラック・ビーツ ×2CDR、エディ・クァンサー&アドリブ・ヤング・アニムのスターゲイザーズ ×2CDR 、加えて後年録音になるチャールズ・コフィ・マン (C.K. MANN) ×1CDR  〜カップリング5枚組 / EVERGREEN MUSICAL COMPANY LTD. 謹製品EVERGREEN MUSICAL COMPANY LTD. 謹製品(ナイジェリア盤ですので、これまで通り、粗製を免れてはいません。加えてCDRです)!
で、なぜ、ナイジェリアのレーベル、エヴァーグリーンがガーナニアン・ハイライフをリリースするか? なんていうのは野暮な話…、ナイジェリアン・ハイライフも基本E.T.メンサーという “最初のアフリカン・ポップ・スター”(by 深沢美樹センセーの言葉)の圧倒的な影響下に興ったわけですから(それにナイジェリアもメンサーの重要な仕事場でした)、エヴァーグリーンが自国のハイライフを復刻するだけでは片手落ち、メンサー及びそれに続くガーナニアン・ハイライフの人気楽団を紹介することは、ナイジェリアン・ハイライフとの深い関連において何の不思議もないわけですね。

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★King Bruce (1922-1998) & Black Beats
旧ゴールド・コースト時代のアクラ生まれ、長兄からはピアノを学び(もう一人の兄はパームワイン・ギターを弾いたそうです)、学生の頃から音楽好きで、地元のアダハのダンス音楽、を演じる打楽器グループに参加していたそう。が、両親の希望で法律を学びにロンドンへ留学、ロンドンではETメンサー一行と合流、ジャズやスウィングにも夢中になり、トランペットを習得、帰国後は、ETメンサー楽団に参加するなどした後、1952年頃には、このブラック・ビーツを結成したとされています。
メンサー楽団同様、ロンドン滞在から得たジャズやカリプソの要素を散りばめたブラック・ビーツのハイライフは、カリブや北米音楽の還元、吸収において、よりいっそうのポピュラリティを備え、50年代の後半を通じて、西アフリカにおけるハイライフ人気に拍車をかけることになったでしょう。
レコーディングは1957年、HMV (UK) シングル録音を皮切りに、50年代末に3枚の10インチLPを DECCA AFRICA からリリース、この時期の録音を中心に編まれた編まれた2CDRということになります。
1961年にブラック・ビーツに在籍していたアルト・サックス奏者のジェリー・ハンセンが、他の楽団メンバー9人とともに、キング・ブルースのもとを離れ、ランブラーズとして独立した時、一時的に楽団存続不可能となりましたが、ほどなく新メンバーによるブラック・ビーツを再生させ、その後も活動を続けたキング・ブルースでした(ロンドンからの帰国後、両親の意向もあり、ブルースは公務員と楽団リーダーの2足の草鞋を履いていたそうですが、そんな、リーダーがセミ・プロ状態の楽団に対して、完全にプロフェッショナルを目指していたジェリー・ハンセン一派としては不満もあったことでしょう。で、いつまでも我慢できないという理由のクーデター、ということかと?)。60年代初めに新生ブラック・ビーツは3枚目の10インチLPアルバムをリリースしますが、その後はアルバムがなく、70年代半ばぐらいまでシングル盤を出し続けます。と、その軌跡を辿ってみても、やはりキング・ブルースは公務員と音楽家の2足の草鞋を履き続けたんじゃないかと思われます。けれど、一方で、ガーナ初のミュージシャン・ユニオンを創立したり、若い音楽家達への後援を続けたりと、音楽家一本で暮らして来たら、なかなか出来ないことにも積極的に取り組んだ人でした。

C.K. MANN (1936-2018)
本名チャールズ・コフィ・アマンクワ・マン、ガーナ中央部のケープ・コースト生まれの作曲家、ギタリスト、プロデューサー。60〜70年代に人気を博した、地方色豊かなハイライフ系グループのカカイク・ギター・バンドに加わり音楽活動をスタート、その前は船乗りだったそう(というと、パームワイン・ギタリスト、という風に考えてしまいますよね、やっぱり)。65年にカカイクを抜け、カルセール・セブンをガーナ南西部の都市、タラゴディを拠点に結成したそう。1969年のシングル・ヒットとされる出世曲 “OSODE” は、ガーナ現地の漁師の応答形式歌唱のフォークロアなダンス音楽とされる”オソデ”をハイライフ風にポップ化したものだったそうです。この “OSODE” は、1973年のカルセール7のファーストLPでメドレー長尺曲として再演されていますが、ナイジェリアン・ジュジュにアイデアを求めたような、興味深い再演でした(>★)。
ところで、当ロングボックス収録のC.K.マンのCDRは、時代は下って1995年に北米でリリースされたハイライフ・アルバム”Timeless Highlife”のストレート・リイシューということで、タイトル通り、時代を越えて黄金期ハイライフ風演奏を、エレキギターとオルガンを中心にしたバックで演じています。先の73年ファースト・アルバムあたりまでのC.K.マンはガーナの地方色を感じさせるアーティストでしたが、70年代半ば以降は、ファンキー・ハイライフっぽい演奏を展開、この”Timeless Highlife” では往年のホーンズを模したオルガンが効いていて、往年のダンスバンド・ハイライフを懐古するような内容。で、唐突ですが、そーいえばこの人、この時期、サルサ・ハイライフ!なんてやっていましたよね…(>★)。

STARGAZERS(STARGAZERS DANCE BAND)
このスターゲイザーズ(・ダンス・バンド)と、ブロードウェイ・ダンス・バンドの2楽団こそ、50年代後半からの60年代半ばぐらいまでの?黄金期ダンスバンド・ハイライフ・シーンにおいて、首都アクラのETメンサー&テンポス、そしてキング・ブルース&ブラック・ビーツに次ぐ楽団だったことは確かだと思います。
1957年、ガーナ内陸部の都市クマシを拠点に、スターゲイザーズを結成したのはトロンボーン奏者のグレン・コフィでしたが、翌年にはグレンは楽団を去り、やはりクマシ生まれの歌い手、エディ・クァンサー(打楽器奏者でもあり、後年欧米ロック・シーンでも活躍)にリーダーは交代します。が、それも束の間、トロンボーン奏者のアドリブ・ヤング・アニムがリーダー(アレンジャー?)となり、歌手のジョー・メンサーとジョス・アイキンス、ギタリストのスタン・プランジ(この3人は64年頃にブロードウェイ・ダンス・バンドへ移籍)、加えて、パット・トーマスとエボ・テイラーという二人の歌手もスターゲイザーズに在籍していたようです(1962年頃にブロードウェイ・ダンス・バンドへ移籍)。あるいは、後年オシビサに参加する二人、打楽器奏者のソル・アマルフィオやサックス奏者テディ・オセイ(←現ブレイ・アンボリー・バンド!)も、初期メンバーとして名を連ねています。こうした実力派メンバー達によって、1959年リリースの、スターゲイザーズ、ファースト10インチLPアルバムが録音されることになるわけですね。
というわけで、はっきりした年代資料が見つからなかったので推量でしかありませんが、結成も初レコーディングもブロードウェイ・ダンス・バンドより1年づつ早いスターゲイザーズのメンバー達が、クマシからタコラディ間を移動し、ブロードウェイ・ダンス・バンド〜ひいては、ウフルー・ダンス・バンドの母体になって行ったという風にも思えるんですが、どのようなものでしょう?ちなみに、スターゲイザーズのネット上で確認できる最後のレコード・リリースはシングル含め、1962年で終わってしまっています。
だから、どう、ということでもないのですが、結局、最初期においてさえ、次々とリーダーが代わってしまったことから察して、求心力のある中心を欠いたバンドだったが故に、スターゲイザーズは短命に終わってしまった、ということになるでしょうか?が、その後の、ガーナ音楽シーンの重要人物となるこれだけ凄いメンバーが集合したスターゲイザーズ、すべての面子は不明ですが、何しろ歌手がイイし、歌に呼応するホーン・セクションとリズム陣の連携も素晴らしい!まったく、ブロードウェイに勝るとも劣らない(主要メンバーいっしょなんだから当たり前?)イイ楽団でした。

Volume 1 BLACK BEASTS
1. SOTOI YE MLI
2. MEDAHO MAO
3. ENYA WO DO FO
4. MISMO BO TAMO SHE
5. MIKUU MISE MBAA DON
6. ANUATRA HREBII
7. ABAN KABA
8. NANTSEW YIE
9. ABASI DO
10. ODOR FOFOR
11. SUUMO GBOO KE MOO SHI
12. DEAR SI ABOTAR
13. AGODZI
14. WON MA MENKA
15. THE QUEEN’S YISIT
16. OWO KO NI FE
17. AMMA MERE WU
18. SORE BE TIE’M
19. KASA BERE
Volume 2 BLACK BEASTS
1. SENEA WOE YI ARA
2. MENYIBER SEM
3. MINANI MINA
4. LAIMOMO
5. ANOKWA EDOMI
6. ME KAPERBA
7. MO FE RON FE
8. YORYI
9. AOI DEI O
10. DZEEZ AASHEW
11. MENI AGYE
12. TSOTSEE
13. DE EHUO
14. ONA KOKO TAMO NEKE
15. BU DURU MANA
16. TELEPHONE LOBI
17. NKOME NKOMO
18. GYE KO DIDI
19. FELICITATE
20. WEMO ABLEBI
Volune 3 C.K. MANN 
1. MAWERE KYEKYER
2. MEDOWO
3. ALBA LUCY
4. AHOBRASE
5. WAMMA MINDZI
6. RASHIKOKO
Volume 4 STARGAZERS
1. EGYANKA BA
2. SIKA ENIBERE
3. TOSILETA
4. DORA
5. OBRA
6. MENKA HWEE
7. MONEY NO PLAY
8. OBI NKA BI MANE
9. OBRA AYE MA PASSA
10. OWU AYE MADE
11. OBIARA ME NE NKU
12. OBENE BENE
Volume 5 STARGAZERS
1. WODZEE BEYE WO
2. BOM NANTSEW – STAR GAZERS
3. MENSAH AKO
4. OWU NA MEWU
5. GYAE ME HAO
6. APETESHI
7. MBAA BEKU HEN
8. MASEW FIE
9. ADESA BEKA
10. AFRICAN YE HENDEZE
11. NIPA NE BRE
12. BEENU NKOMO

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