ジプシーパンクバンド、ゴーゴル・ボルデロのベーシストでワシントン在住のエチオピア人、トミーT、2009年作の初のソロアルバムが再入荷しました。タイトルが「司祭ヨハネのセッションズ」ですからね。司祭ヨハネは中世にヨーロッパで広く信じられた、東洋にあるとされた強い軍隊を持つキリスト教国の王。実際にはそんな国はなかったのですが、当時は中国やモンゴルやエチオピアが司 …
続きを読むジプシーパンクバンド、ゴーゴル・ボルデロのベーシストでワシントン在住のエチオピア人、トミーT、2009年作の初のソロアルバムが再入荷しました。タイトルが「司祭ヨハネのセッションズ」ですからね。司祭ヨハネは中世にヨーロッパで広く信じられた、東洋にあるとされた強い軍隊を持つキリスト教国の王。実際にはそんな国はなかったのですが、当時は中国やモンゴルやエチオピアが司 …
続きを読むまるでヴァイオリンの音色のような高い声で歌う~南米ボリビアの女性歌手=ルスミラ・カルピオ、標高四千メートルを越すアンデス山系に生まれ育ち、南部アンデス高原の典型的な歌唱法を発展させた独特な歌声を駆使し、“アンデスの声”との異名をとっています。本盤ではフォルクローレで使う楽器を一切使用せず、ギター、フルート、パーカッション、ダブル・ベース、水晶オルガンのアンサ …
続きを読むフランスの民俗音楽の名門レーベル「アリオン」社からラテン・アメリカ5ヶ国のパーカッションの演奏に焦点をあてた編集盤が登場。ブラジルのリオのカーニバル、メキシコ南部のテワンテペク地峡の音楽、コロンビアのクルラオと呼ばれる打楽器を用いる祝祭のダンス音楽、グアテマラのマヤ系先住民であるキチェの王様に捧げる音楽など、合計18巨kじゅが収められており、1974〜86年 …
続きを読むベネズエラが誇るスーパー・バンド、トロピカル・ダンス・ミュージックの世界最高峰ユニット! 「ベネズエラ最高の」ではなく、今や「世界最高のトロピカル・アンサンブル」と言って過言ではないグアコ。本作は、その2002年の傑作アルバム。音楽的な起点であるスリア地方の伝統音楽「ガイタ」の魂を忘れずに、なおかつサルサやファンク、ロックなどを消化しながら、決して停滞するこ …
続きを読むベネズエラ最強のトロピカル・ダンス・ミュージック集団、グアコの傑作!ベネズエラはマラカイボ地方のクリスマス祝祭音楽、ガイタのグループとしてスタートし、30年以上のキャリアを誇るグアコ。その飽くなきアヴァンギャルド精神によって、サルサなどの要素をプラスした独自のトロピカル・ダンス・ミュージックを進化させてきたことは、すでにお馴染みとなっています。本作は、最新の …
続きを読む「内モンゴルのエニグマ?」 内モンゴルの6人の若手民俗音楽家によるバンド、安達蓋楽圓の2014年作です。馬頭琴とホーミー、各種弦楽器、パーカッション、女性ヴォーカルに、日本の篳篥、そしてシンセという編成。「英雄に捧げる詩」をテーマに大陸的なスケールの大きなメロディーが民俗楽器やホーミーに彩られ、次々と現れては消えていきます。北京五輪や間音楽祭な …
続きを読むイスラエルを代表する作曲家/プロデューサー、イダン・ライヒェルの2002年作オリジナル1stアルバムが入荷しました。ヘブライ、エチオピア、パレスチナなど、イスラエルに暮らす世界各国のルーツを持つ音楽家たちを集め、ともに曲を作り上げていく彼の手法は1stアルバムの時点で完成されています。エレクトロニック多用のサウンドこそ、少々時代を感じさせますが、大ヒット曲「 …
続きを読むアルゼンチンの若手女性フォルクローレ系歌手のたぶんセカンドとなる2014年作。前作同様、フアン・ファルー、ルチョ・ゴンサレス、イルダ・エレーラなどの現代の名手が大勢参加していますが、今作はなんとチャランゴの巨匠中の巨匠ハイメ・トーレスが参加。バック陣の人脈から考えればトーレスの参加も当然と言えば当然ですが、現代アルゼンチン・フォルクローレ界のレジェンド達が脇 …
続きを読む結成10年にして6枚のアルバムをリリース、600ものコンサートをこなしてきたというビッグバンド、トラベリン・ブラザー・ビッグ・バンド! 30~40年代のビッグバンド、ミシシッピのデルタブルース、ニューオリンズのパーティ感、ナッシュビルのカントリー、メンフィスのソウルとゴスペル、NYラティーナのマンボ。そしてシカゴのブルースを標榜としたグループ。バスクはビルバ …
続きを読むスペインはバレンシアの4人組フォーク・グループ、マデリータによる2009年作。フォーク、といってもバレンシアの伝統要素などを用いたフォークロア系ではなく、アングロ的フォークで、木訥とした雰囲気を醸し出しています。メンバーによるオリジナル曲を主体に、ボブ・ディラン「悲しきベイブ」のスペイン語カヴァーも収録。
続きを読む本国ハンガリーでは、舞台女優として知られるBIRO ESZTERが2006年に発表したデビュー・アルバムが装いも新たに写真満載のブックレット付き、デジパック仕様で再発されました。ほとんどの曲が彼女のオリジナルで、歌以外にもピアノ、キーボードも演奏しています。ポップス、ジャズ、ロック中心の楽曲で、後の作品で聴かれるようなトラッド色はありませんが、初々しさが感じ …
続きを読むハンガリーのトラッドを歌う女性歌手。アカペラから、笛(3曲目の笛などまるで、尺八!)やバグパイプ、ヴァイオリンなどの素朴な伴奏で、地声で、当地の伝承歌を中心に歌いついでいきます。伴奏は父親や兄弟姉妹がおこなっていて、ハンガリー伝統音楽の受け継がれ方や楽しまれ方が手に取るように分かるのもおもしろいところでしょう。東洋の影響も強いと言われるハンガリーですが、この …
続きを読むバルセロナで00年代に活躍したラ・キンキー・ビートのリミックスでデビューしたグループ、エレクトロプータスの2014年作。ふざけたエレクトロ、というのがコンセプトのようです。なかなか下世話でアシッディでチージーなエレクトロ・トラックに女性MCが乗っかります。バルセロナのダンスミュージック・サイド、何気にベテランです。しっかし悪そうですね。(インポーター資料より …
続きを読むマドリードが拠点の10人組スカ/ロック・バンド、アラメンダソウルナの2014年最新作です。前作ではバルセロナ00年代の顔役でもあるムチャチートをフィーチャー、今作はマヌ・チャオ以降の重要レーベルKASBA MUSICからのリリースということもあり、ロック・ラティーノ/メスティサヘシーンへ切り込ん行く感じは今作のサウンド同様勢いを感じます。タイトルの̶ …
続きを読む女性ボーカリスト、マグダレナ・サピオラがサンバ、チャカレーラ、ガトらフォルクローレの名曲を歌うアルバム。日本で名の通ったゲストはいないですが、確かなテクニックと愛情のある演奏。いい意味で土臭すぎないマグダレナのボーカル。清々しい空気が全体に漂う良アルゼンチン・フォルクローレです。ワインに捧ぐ?作品のようで、内ジャケにはボルヘスの詩なども引用されています。アル …
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