井口さん買い付けのミャンマーCD〜何とも珍しいですねえ? 西洋ヴァイオリン奏者によるミャンマー・インスト・アルバム!クラシカルな弦楽重奏室内楽で演じるミャンマー大衆音楽メロディー、こんなのもアリなんですねえ…。以下、井口さんによる商品コメントです(感謝)!
Zaw Myo Aung、現ヤンゴンを代表するミャンマースタイル・ヴァイオリンの演奏家。1973年にバゴー管区で生まれ、16歳からヴァイオリンを学び始める。伝統音楽に限らず、西洋マナー・ポップスの伴奏などもこなす。ミャンマー国立交響楽団、ギタカビャー・オーケストラなど複数楽団に所属し、ヤンゴン芸術文化大学で教師も務める。本作は自身がリーダーを務めるストリングスアンサンブルの処女作となり、全編器楽曲となっている。収録曲はカーラーボと呼ばれる大衆歌謡を中心に、一曲(San New Oo)古典が含まれている。歌唱ではなく、Zaw Myo Aung本人のヴァイオリン演奏が全編にわたって力強く歌っていて、人懐っこいミャンマー音楽に粘るヴァイオリンの音色が重なり、東南アジアの温度・湿度を感じさせるような不思議な室内楽になった。外国から既存の楽器を持ち込み、独自の解釈で消化し、自身の音楽に取り込んでしまうミャンマー音楽家の懐の深さを強く感じる作品だ。