トレムセン出身のトランスセクシュアル・ライ歌手シェブ・アブドゥの02年作です。サイン波のシンセ音など相当先進国ポップスを勉強した跡はあるのですが、フランス産でないだけにどうしてもアレンジが古臭いですね。でも未整理なパーカッションのサハラっぽさはフランス産ライに失われた土着的な力を感じますね。声も以前より野太くなって、マミやフォーデルの薄口な声に納得いかない本 …
続きを読むトレムセン出身のトランスセクシュアル・ライ歌手シェブ・アブドゥの02年作です。サイン波のシンセ音など相当先進国ポップスを勉強した跡はあるのですが、フランス産でないだけにどうしてもアレンジが古臭いですね。でも未整理なパーカッションのサハラっぽさはフランス産ライに失われた土着的な力を感じますね。声も以前より野太くなって、マミやフォーデルの薄口な声に納得いかない本 …
続きを読む現在はフランスを拠点に活動するカビールのスーパースター・大御所プロテスト歌手=イディール、久々のスタジオ録音盤がリリースされました。今作の特徴はと言えば、全17曲、すべての曲ごとに豪華なゲストが参加、デュオで歌ったり、交互に歌ったりしていることはもちろん、曲によっては音作りから、作曲までを手伝っていることです。ティケン・ジャー・ホコリー/フェフェ&レロイ/ノ …
続きを読むあっけなく、円安になってしまい、こーゆーお値段になってしまいましたが、そういうことはともかく、現在はフランスを拠点に活動するカビール歌謡の重鎮、イディール2013年の新作が入荷してきました。メジャーSONYからのリリースということで、とうとうメジャーに残ったわれわれの親しんできたアルジェリア系の歌い手は、このイディールとハレドのみとなってしまいましたね。それ …
続きを読む2006~7年あたりにリリースされていたようですが、…、単なるライ名曲集かと思いきや、さにあらず。ライの黎明に関わる60~80年代のカセット音源?45rpm音源?歌曲が多く収録された“ルーツ OF ライ BOX セット”とでもサブタイトルしたい内容です!~これまでにも初期ライの重要人物か?と噂されていたムハメド・ベルハヤティが3曲聞けるだけでも嬉 …
続きを読む★フリア・アイシ&ヒジャーズ・カール / オーレスの騎兵 タイトルにあるオーレスは、アルジェリア北東部に位置するアトラス山脈の町~アルジェリアの独立戦争の出発点ともなった町ということです。フーリア・アイシは、この地域に住むベルベル系のシャウィエン人であり、土地の伝統歌謡の素養をしっかりと身につけた代表的なヴェテラン女性歌手として欧州でも活躍して来ました。~本 …
続きを読むライのオススメCDです。アルジェリアはオラン出身~リミティの系譜を継ぐというライのヴェテラン女性歌手です。ハレドも自らのコンサートに招くほど敬愛しているそうで、本CDの表題曲は、ハレドも取り上げヒットさせたということです。しかし、砂漠を吹き抜けるようなガスバの音色&複数女性の裏声で震える叫び声が印象的な冒頭タイトル曲、迫力ありますねえ。
続きを読む1980年代後半からアルジェリアはもとより、フランスのカビリア/ベルベル人コミュニティーでも活躍してきた大人気歌手、タクファリーナスの11年新作です!明るくダンサブルなアルジェリア産シャアビ/カビールソングに、特製のダブルネック・マンドーラを弾きまくり、とぼけた声でネチっとしたコブシを回しまくります。アラビック・オーケストラを使った曲から四つ打ちハウス、ヒッ …
続きを読む★フリア・アイシ『レナヤテ〜アルジェリアの女たちの歌』>前作『オーレスの騎兵』(同じくライス盤)が評判を呼んだ飾ったアルジェリアの女性歌手フリア・アイシ。前作では彼女の出身地アルジェリア北東部の山岳地帯、オーレス地方の伝統歌謡をフランスのグループとともに現代化したが、5年ぶりとなる本作ではアルジェリア各地の歴代の女性歌手たちのレパートリを取り上げているそうで …
続きを読む1960~70年代を通じてのアルジェリアン・シャアビのコレクション2CDです!リマスターで音が良くなっているところも嬉しいところ、ですが、~要するにエイト・メンゲレット/イディール/ルーネス・マトゥーブといったカビール語で歌い始めたプロテスト系フォーク世代以前のアラビア語系カビール歌手の系譜が楽しめるナイスな選曲!しかも、ダフマーンと並び、あるいはそれ以上に …
続きを読む在仏アルジェリアン、人気男性”ロック・ザ・カスバ” ラシッド・タハの13年作です!ひとつ前の作で、意表を突く屈託なしのPOP満点ぶりに、やや興醒めた方もいらっしゃったかも知れませんが…、しかし、また、なんなんだ、ここに来て、この変身ぶりは!?実にタフなマグレブ・ロックを主軸に据えた本作、で、それもそのはず、ジャスティン・アダムス共同プ …
続きを読むサンバで言えば、ノエル・ローザに当たるような人物、と田中勝則さんも言ってました…。アルジェリア/カビール系シャアビの創始者、エル・ハジ・モハメッド・エル・アンカ(1907-79)による1960年代頃のパリ録音ベスト・コレクションです!1920年代後半頃から、アラブ=アンダルース音楽を下敷きに、アルジェのカスバで使われた下町調の話し言葉を歌詞とし、 …
続きを読むこんなバンド待ってました!05年にパーカッション奏者サミール・イナルが結成~そのグループ名通り、ライのファンファーレ楽団=ブラスバンド・ライ!ということになります。バルカン・ブラスにも通じるスピード感と、ラテン的なハーモニー、そして米マーチングバンドのファンキーさもかね持つ新機軸のマグレブ系ブラスバンド!~ライ / シャアビ / グナワといった音楽~多くは有 …
続きを読むカリム・ジアードは1966年にアルジェリアで生まれたパーカッショニスト。20歳の時にパリに移住し、90年代後半にはザヴィヌル・シンジケートに加入したことで大きく注目されました。一方のハミッド・エル・カスリは、1961年にモロッコの北部で生まれたシンガー/ゲンブリ奏者。グナーワの伝統に深く根ざしながら進取の気性に富み、他ジャンルの音楽家とも積極的に交流していま …
続きを読む今から半世紀前、アルジェリア戦争のさなか、コンスタンチーヌの市場で暗殺されたコンスタンチーヌのマルーフ(アラブ・アンダルシア音楽)の第一人者シェイク・レモン(1912-1961ウードを弾き語る名歌手) が、盟友のヴァイオリン(と呼ばれるが実はヴィオラ) 奏者シルヴァン・グレナッシア(エンリコ・マシアスの父) と設立したレコード会社 “RAYSYL …
続きを読む早く入って来ないかと待っていたアクリDの3作目(前作はマヌ・チャオのプロデュースでしたが、今作はフィリップ・エイデル&スティーヴ・ヒレッジ制作)が入荷しました!アルジェリアでカビール(ベルベル/タマジット)語公用語化を唱えカビール自由運動に関わり政府から弾圧され渡仏~その後、不法滞在&メトロやストリートで歌い続けて来たというホーボー / 放浪のギター or …
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