SANAH / SANAH ŚPIEWA POEZYJE

サナ(本名ズザンナ・イレナ・ユチャック)1997年ワルシャワ生まれの歌手、ソングライターにしてヴァイオリニスト、2020年アルバム・デビューのポーランド女性、>こちら3作目に続いて、早くも4作目が届いています。それにしても、1年に2作のアルバムをリリースして、このクォリティー!欧州若手女性の中でも当店的にイチオシということになるでしょうか?ハードカヴァー BOOK スタイルの CD で、すべての曲の歌詞がページごとにポートレイトとともに掲載、そして、すべての曲のクリップが youtube にUPされています。どれだけ、お金がかかってるんでしょうね? ホント、配信の時代だからこその差別化、というか、こだわり、ということにもなるんでしょうか?
それで、内容が面白くなければ、どうしようもないんでしょうが、本作、POPとして、他の欧州諸国にはありえないようなクォリティーを獲得しているような気がしないでもありません(個人的感想ですが)。少なくとも、ユーロヴィジョンあたりに参加している男女歌手のような POP ではありませんね (← bunboniさん曰く)。
>前作は、ポーランドで活躍してきた有名シンガーソングライターや歌手、音楽家、作曲家を1曲ごとに招いた豪華アルバムとなりましたが、本作は、ポーランドの有名な詩人、あるいは作詞家たちの(一篇だけ、エドガー・アラン・ポーの詩も混じっていますが)、サナ自身が大好きだという詩、10篇に、曲をつけて歌ったアルバム、ということになります。
19世紀に活躍したロシア生まれの、ポーランド人ロマン派詩人、ユリウシュ・スウォヴァツキや、やはり、19世紀に活躍した国民的ロマン派詩人であり、政治活動家のアダム・ベルナルト・ミツキェヴィチ、世紀末生まれ、20世紀の半ばにかけて活躍した外交官であり評論家、そして前衛詩人だったヤン・レチョン、1996年のノーベル文学賞を受賞した女流詩人にしてエッセイスト、ヴィスワヴァ・シンボルスカ、児童文学や翻訳でも活躍し、1959年に亡くなった詩人、ユリアン・トゥヴィム〜…等々、サラ本人による作曲で、この人ならではの呼吸とタッチで、じっくり歌いこんだアルバム、ということに。

1 Rozwijając Rilkego (J. Cygan)
2 Hymn (J. Słowacki)
3 Do* W Sztambuch (A. Mickiewicz)
4 Nic Dwa Razy (W. Szymborska)
5 (I) Da Bóg Kiedyś Zasiąść W Polsce Wolnej (Z Cyklu “Polonia Resurrecta”)
6 Warszawa (J. Tuwim)
7 Bajka (K. K. Baczyński)
8 Eldorado (E. A. Poe)
9 Kamień (A. Asnyk)
10 (II) Da Bóg Kiedyś Zasiąść W Polsce Wolnej (Z Cyklu “Polonia Resurrecta”)

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