砂漠のブルース新世代、ニジェールのジミヘンと呼ばれた男、アガデス出身〜トゥアレグ系のギタリスト、エムドゥ・モクタール、自らのレーベルを立ち上げての新作です !! が、ジミヘンならぬ？「前作がＺＺトップならば、今作はエディ・ヴァン・ヘイレンだ、進化しているんだ」みたいな発言をしている模様（ま、どっちも好きだからＯＫですが、どっちかってーとＺＺ路線の方が…）、相変わらず凄えギターですねえ （ややもって軽いヴォーカルを補って余りあるギターということになりますか）!! さぞかしフリーキーでサイケな生活を送っているかと思ったら、然にあらず。本人いたって真面目で、後進のために楽器を購入したり、教育機関に寄付金を送ったりと、トゥアレグの若い世代のために、いろいろ尽力しているそうで、今回、自らレーベルを立ち上げたのも、その一環だということです。が、それはともかく、このアルバム（本格的なスタジオ録音としては２作目）、前作以上にアシッドな感覚濃いヘヴィーな曲が並ぶ傍ら、曲により濃淡強弱を使い分け、アコースティック・ギターをフィーチュアーした、いかもに砂漠の民らしい寂寥感をたたえた曲も幾つか並び、全体ラフ＆タイトな感触の中にも、アルバムとしてのバランスの良さ、充実ぶりは、評判の良かった前作以上であること、間違いなしですね！

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1 Chismiten 4:59
2 Taliat 3:49
3 Ya Habibti 3:32
4 Tala Tannam 5:38
5 Untitled 1:25
6 Asdikte Akal 4:32
7 Layla 4:26
8 Afrique Victime 7:26
9 Bismilahi Atagah 5:37

*Bass Guitar, Backing Vocals, Drum Machine, Producer – Michael Coltun
*Drums, Percussion, Backing Vocals – Souleymane Ibrahim
*Rhythm Guitar, Backing Vocals – Ahmoudou Madassane
*Lead Guitar, Vocals, Songwriter – Mahamadou ‘Mdou Moctar’ Souleymane

Mastered By – Heba Kadry
Mixed By – Seth Manchester