ハードボイルドなお顔をしてロマンティック、というのは、アンゴラにはよくあることですが、こちらリヴォンことミゲール・ジェルヴァシオも、また、なんともロマンチコです。
1980年生まれだと言うから、今年39歳、9歳のときからピアノを父に習っていたそうです。16歳の時から音楽活動を開始、マルチな器楽奏者&歌手として19歳で首都ルアンダへ移動、同年初シングル・レコーディング、20代半ばまでに幾つかのバンドを遍歴し、その後、アレンジャー、プロデューサー、そしてミュージシャンとして活躍、〜Elias Dia Kimuezo, Jacob Desvarieux, Eric Virgal, Yola Semedo, C4 Pedro, Anselmo Ralph, Mamborró, Sam Mangwana, Ary, Paulo Flores, Eduardo Paim, Fly, Calabeto といったアンゴラはもとより、アフリカやフレンチカリビアンの音楽家達と仕事したそう。2012年には初ソロ・アルバムをリリース、その後もキゾンバのミュージシャン、プロデューサーとして最前線で活躍、そして2018年、本セカンド作をリリースしました。
なるほど、ミュージシャン’sアルバムらしく、緩急自在、アフリカやフレンチ・カリブの音楽作法のみならず、キューバン、そしてR&Bやロックっぽいアレンジまで、1曲1曲が多彩、飽かせないアルバムとなりました。その上で、そのハードボイルドでいて、ややベビーフェイスな見かけによらない? 繊細な歌唱の変化も聞かせ、アダルトなキゾンバ、そしてセンバを楽しませてくれる39歳の充実ぶり、脂が乗っていますねえ!