う〜ん、なんか、昔のファンカラティーナとかリップリグ＆パニックとか（ちょっと違うか？）、本盤を聞いて、そーゆー英国ほかのニューウェイヴを少しばかり思い出したりもしました。が、本作、時代は下って、現今フランス・メイドとのこと。アフロビートはじめルンバ・コンゴレーズ風やラガ、カリビアン、トロピカル系リズムに、プログラミング＆ダブ処理もカケ合わせた、今様アフロビート系ダンスＰＯＰアルバムとでも言えるでしょうか。
何より、そのビート処理の簡潔さ、キックの効いたグルーヴの新鮮さを軸に、変化に富んだ曲想が楽しめる作でもあり、６人の歌手たち〜仏人女声＆男声、カメルーン系男声、ブルキナファソ男声、カリブ系男声、そしてラオス系女声 という歌い手が、それぞれに（自ら歌う曲の作詞も担当しつつ、時に楽器も弾きつつ）入れ替わり歌うという構成が、ユニットとしての風通しの良さ、あるいは、参加メンバーそれぞれの魅力を引き出すことにも利していると思われます。
そして、それぞれの歌手達の受け皿となる作曲＆アレンジ、トラック・メーキングを支えるのが、ジュリアン・ジェルヴェ＆ダミアン・テッソンという仏人両名。互いに打楽器、プログラミングほか、鍵盤、ギター、ベース、金管をこなす２人が作り出す多様なグルーヴが、６人の歌手達のパフォーマンスをつないで、”ファンカデリック” ならぬ  “トロピカデリック” を具現化するという構図、 もしかしたら、けっこう野心的なアルバムなのかも知れませんね？
それはともかく、本作、既にして今年５月には after you で紹介されていたんですね… ＞こちらの文章（リンク感謝！本作の魅力の成り立ちを解き明かしてくれます）を、見逃していたものか？それとも、読ませてもらって、記憶にあったからこそ注文したのか？今となっては思い出せないのですが、オーダーしたのは今月８月初めのこと、やっと、今頃になって入荷して来た次第。でも、長引く夏の暑気払いにもＯＫ、この”トロピカデリック” な爽快アフロＰＯＰアルバム、是非とオススメさせてください！

1.PETIT A PETIT (feat. Agnès Hélène)
2.MAN BO DIAK (feat. Amatah Keo)
3.FEMME QUI DANSE (feat. Pat Kalla)
4.BAS LES MASQUES (feat. Charly Sanga)
5.OH MA CHERIE, Petit à petit Part 2 (feat. Agnès Hélène & Charly Sanga)
6.LOVE IS JOKIN (feat. Pat Kalla)
7.METISSAGE (feat. Sana Bob)
8.KINKELIBA (feat. Jy Cooly)
9.ELECTRO HIGHLIFE (instrumental)
10.T’ES HAUT (instrumental)

Alto Saxophone, Bass, Computer, Keyboards, Beatmaking, Drums, Percussion – Julien Gervaix
Composed ＆ Arranged by – Damien Tesson, Julien Gervaix
Guitar, Keyboards, Effects, Beatmaking, Drums, Percussion – Damien Tesson