GIORGOS DALARAS / PEIRÁZONTAS TON NTALÁRA (Teasing Dalaras)


ヨルゴス・ダラーラス新譜です。>こちら以来、3年ぶりの新作ということになるんですが、今年74歳となる>こちら、ハリス・アレクシウのラスト作、自らの過去曲を若手音楽家達とともにリワークしたアルバムに続いて、このダラーラスの新作も、新曲は冒頭曲のみのリワークス・アルバムということで、今年9月に75歳となるダラーラスも、やっぱり引退なのか…と、思ったりもしたのですが…。
あ〜、でも、アルバム・タイトルは『からかわれるダラーラス』の意…えっ?どーゆーこと?未だ現役感たぷりにギターを下げて、珍しくも満面の笑み、人指し指を立て「いやいやいや、ハハハ」みたいなジャケット写真を見るに及んで、からかわれているのは私たち?なんじゃないのか、という気もするのでした。
ま、とにかくヨルゴス・ダラーラス、公式に引退宣言とか全然、していません…。
それにその内容、ハリスのリワークス作が、全体として、自らの過去をめぐる追想や思慕、哀感にみちた曲想に傾いていたことを思えば、このダラーラスのリワークス、ダブやレゲトン、トラップ調からハウス、ボサビート仕様まで、その躍動感ある若手ラッパーやリミキサーたちとの共同作業、まだまだこれから、と、語りかけてくれているように思うのですが、どーでしょう(それにしても、ダラーラスのレゲトンを聴く日が来るとは…、長生きはするもんだ)?
あるいは、過去作のリワークスということ承知の上で聴いても、ダラーラスの歌声、常とは異なるアレンジ、新たな意匠の中にあっても、中高域を伸び上がり、ギリシャならではの情感をあますことなく伝えてくれるその節まわし、その発声、やっぱり素晴らしいとしか言いようがなく、歌というものの力を再確認させてくれる、ということはあるでしょうね…
が、それはそれとしても、たぶん、ハリス・アレクシウの音楽的な伴侶でもあったダラーラス、そのリワークスであるところのラスト作を聴いて、オオッ、けっこう聴き応えあるよなぁ〜とかなんとか思いつつ、オレもやってみようかなあ、とか、もしかしたらそんなノリで、こんな作を生みだすそのフットワークの良さ?まだまだダラーラス、これからも期待できそうな気がします…

で、もう一つ、コレはデータがないのでハッキリとはしないのですが、記憶の上で過去のオリジナルと較べると、ハリスのように過去のヴォーカル・パートを取り出して、新たなバックに嵌め込んだだけではなく、新たに録音した歌においてリワークスした曲もあるような気します(加えて、コーラス&ギターも自分で加えている模様)。その辺はどうなんでしょう?過去のオリジナルとの聴き較べをすればわかるのですが(わからないかも知れませんが)、まだ、そこまでやっていません…というか、そーする気が起きない、というか、今は、まだ、この新作を楽しんでいたいという気持ちです。

1 Drapetes, Giorgos Dalaras / Σαν Το Κερί -San To Keri 3:56
2 Giorgos Dalaras, Glykeria / Δεν Θέλω Πια Να Ξαναρθείς -I Don’t Want You To Come Again (Reworks) 3:41
3 Giorgos Dalaras, Hristos Dantes / Σε Μαγικά Νησιά Se Magika Nisia (Reworks) 4:17
4 Giorgos Dalara / Ποτέ Μη Κλαις -Pote Mi Klais (Reworks) 3:17
5 Giorgos Dalara, Nomades The Band / Τι Πάθος -Ti Pathos (Reworks) 4:48
6 Giorgos Dalara / Ξένος Για Σένα Κι Εχθρός -Xenos Gia Senane Ki Ehthros (Reworks) 3:12
7 Giorgos Dalara / Μη Γυρίζεις Πια -Mi Girizis Pia (Reworks) 3:26
8 Giorgos Dalara / Τι Σου ‘κανα Και Μ’ Εγκατέλειψες -Ti Sou ‘kana Ke M’ Egatelipses (Reworks) 3:33
9 Giorgos Dalara / Κάπου Νυχτώνει -Kapou Nihtoni (Reworks) 3:45
10 Giorgos Dalara / Πετροπέρδικα (Παραδοσιακό Χίου) -Petroperdika (Paradosiako Hiou) (Reworks)

*なお、CDには2023年という発売年が印刷されていますが、
ネット上に配信されたのは23年末、CDがリリースされたのは2024年の春になるかと思います。
高くって入荷をためらっていたのですが、さすが、ダラーラス、なかなか値崩れしないので、今月頭にオーダーしました。遅くなり、すみません!

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