野性的なエキゾティシズムを漂わせていたマルチニークの女性歌手!
1980年代の終わりごろに登場し、当時カッサヴやマラヴォワらの活躍で大いに注目を浴びていたフレンチ・カリビアン・シーンのトップ歌手にのぼり詰めたのが、女性歌手エディット・レフェールでした。そんな彼女は2003年に40歳という若さで惜しくも亡くなってしまいましたが、その彼女のヒット曲をまとめて収録したベスト編集盤が再び入手可能となり、この機会にサンビーニャ・インポートとしてご紹介することにいたしました。
エディット・レフェールは1963年、マルチニーク生まれ。音楽活動を本格的にスタートさせたのは、20歳になった1983年でした。その彼女がソロ・デビューするチャンスを掴んだのは1987年、当時世界の舞台に大きく羽ばたこうとしていたマラヴォワとの交流からでした。その時代にレフェールはマラヴォワと共演し、その美声と美貌で大きな人気を獲得。さらに翌年にははじめてのソロ・アルバムを発表。マラヴォワが名作『ジュ・ウヴェ』を発売して頂点に立ったときに、同郷のレフェールはソロ・シンガーとしてのキャリアをスタートさせることになりました。そして日本でもフレンチ・カリビアンの音楽が広く親しまれた90年代以降、レフェールは新作を発表するたびにいつも日本でも話題となり、亡くなる2003年までに7枚ものソロ・アルバムを残しました。
本作は、そんな7枚のオリジナル・アルバムに収録されたヒット曲から選曲されたベスト編集盤。亡くなった直後に制作されたものなので、当時追悼アルバムとしてリリースされたものでした。ここでの多くの曲はプログラミング中心の伴奏で、いわゆる歌謡ズークの時代に完成された音楽スタイルを踏襲した作り。ズークはそんな無機質な打ち込みサウンドが原因で飽きられてしまった部分が大きかったですが、彼女の場合は同じスタイルを貫きながらも21世紀までスターでいられたのは、やはり彼女自身の素晴らしい歌声に負うところが大きかったのかもしれません。なお本作にはマラヴォワが伴奏を担当した曲が3曲収録されているので、打ち込みズーク一辺倒という訳ではありません。
成熟していながら、いつもキュートで、そしてさわやかさを失わなかったのが、エディット・レフェール。最後までウイウイしい部分を失わず、マルチニークの女性らしい野性的なエキゾティシズムを漂わせていた彼女の魅力がたっぷり詰まった1枚です。(サプライヤーインフォより)
なお本作は本来解説が付かないサンビーニャ・インポートからのリリースですが、特別に「簡易解説」を同封して出荷いたします。
●日本語簡易解説付き
1. Petite sur
2. Mizik c l’anmou
3. Trop sentimental
4. Dche manman [Live l’Olympia]
5. La kl
6. SOS mm
7. Marie
8. Premi l’anmou
9. Nathalie
10. La sirne
11. A si par
12. Bonm’ saint doux
13. Somnifre
14. Mi mwen
15. A contre-temps (parfum d’amour)
16. Bel pawol
17. Piensa en mi [Live l’Olympia]