★ コルティーホ・イ・ス・コンボ / エン・ニューヨーク
<コルティーホ楽団 怒涛のヘマ/ルンバ・コレクション>
コルティーホ楽団&イスマエル・リベーラ、1959年発表のヘマ/ルンバ第一作『エン・ニューヨーク』。ミュージック・マガジン誌2019年11月号「ラテン/カリブ音楽アルバム・ベスト100」第12位選出された永遠不滅の大名盤。
<コルティーホ楽団 怒涛のヘマ/ルンバ・コレクション>
パーカッション奏者のラファエル・コルティーホ率いる楽団と、その相棒の不朽の名歌手イスマエル・リベーラ。彼らが生み出した、尋常ならざるエネルギーに満ちあふれたサウンドは、ラテン/カリブ音楽史上、もっともファンキーなものだ。荒々しく突進するビートと、イスマエル・リベーラの気風のいい歌声によって奏でられる、ボンバやプレーナといった島独自の音楽は天下無双。プエルトリコ黒人音楽の最高峰である。 そんなコルティーホ楽団&イスマエル・リベーラの絶頂期、1950年代末~60年代初頭のヘマ/ルンバ・レコード時代の傑作群を、リマスターでお届けする。(メーカーインフォより)
19世紀末、米国自治領となったプエルトリコからは、多くの住民がNYに移住、島の生活流儀を維持するも、キューバ経由のルンバやマンボを演じ、後年サルサの興隆を支えることに。一方、島にとどまり、島独自の黒人系音楽、ボンバやプレーナを、NYラテンの影響から複数金管導入のコンボ編成で演じ、大きな人気を得たのがコンガ奏者のコルティーホの楽団であり、その相棒で歌い手のイスマエル・リベーラだった。けたたましくカン高いコーラスと海猫のような囃子声、小刻みに跳ねる前傾打楽器群ビートにタメのあるコンガ、ハギレ良く伸び上がる金管類と、景気よく放り投げるような歌声! そのスタイルは当時も今も、最もファンキーなカリブ系ラテン・ダンス音楽だが、中でも本作、50年代末のNY殴り込み録音とでも言いたい勢いがある。郷愁に暮れていたNYのプエルトリカン? さぞかしビックリしただろう。全曲前傾、祝祭的で潮の香りがプンプンする。(MM誌2019年11月号「ラテン/カリブ音楽アルバム・ベスト100」第12位選出の際、当方が書いた原稿無断再掲載)